[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2824]

ナンバー2の矜持

みなさん、おはようございます。
金曜日のメルマガ担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

研究会会員の皆さまには案内が届いているかと思いますが、この度弊社では『経営幹部コミ
ュニティ』なるものを立ち上げます。
業界を問わず、会社の存続・発展を実現するためには強い経営幹部の存在が必要不可欠との
想いから企画したものであり、“経営者立入り厳禁”の場にて相互のコミュニケーションを
図っていきます。
そこで今回は、私なりに考える経営幹部について、いや、幹部という名前に捉われない自称
を含めた“ナンバー2”の重要性について採り上げてみたいと思います。

それでは本日のメルマガです。

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■■ナンバー2の矜持
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◆私が銀行員だった、まだ体育会系のノリで上司や先輩からかわいがられていた頃の話です。
今と違ってとにかく取引先に“出向く”“会う”ことの必要性・重要性を叩き込まれました。
先輩から外回りの極意を学ぶ中で「なぁ尾添、取引先に訪問してお前は何を見ている?何をし
ている?」と聞かれたことがあります。
「トップである社長(経営者)に会ってしっかり話を聞きます」との答えに対し「それも大切
だが、より本質を見極めるために・・・」として次のようなポイントを教えられました。
・社長の机回り
・事務所内に掲げられているホワイトボード
そして
・ベテラン社員との雑談

◆前の2つは、その会社のリアルな実態の把握に役立ちます。
机の整頓具合から社長の性格や仕事状況を知り、置かれた小物から趣味を知り、使われている
カレンダーから取引先を知る。
またホワイトボードの書き込み内容から仕事の入り具合を確認し、試算表と見比べながら実情
を知る。
などなど。
そして最後の「ベテラン社員との雑談」は(決してベテランに限りませんが)多くの気づきを
得ることができます。
不満や愚痴を聞くことも多かったのですが・・・
一方で、社長や会社、また仕事への魅力や好きでいることを話してくださることも。
社長に会わずとも、その会社の状況や可能性を感じとったものです。

◆もちろん業績順調な会社であれば職場環境や労働条件も良いでしょうし、素直な気持ちで
話てくださるでしょう。
ただ決して順風満帆と言えない状況の中、それでも会社への想いを語ってくださる方もいら
っしゃいます。
上手く説明できないのですが、“私が銀行担当者だと知って振舞ってくださる”社員の存在に、
その会社の強さを感じることもありました。

◆社長は聖人君主ではありませんし、むしろ秀でた一芸以外には周囲のサポートが不可欠と
いう人は多々。(すいません!自分のことです!)
会社や社長のことを知るのに「私ってこんなに凄いんです」と自ら自慢されるより、会社や
社長のことを誰よりも知る社員から「凄いんですよ」と言われるほうが何倍も心に響きます。
その社長の性格や能力を理解・尊敬し、会社が成長発展するために自分の役割や立ち居振る
舞いを知る社員。
役職や肩書などに関わらず、そんな人こそ自薦を含めて会社を支える“ナンバー2”と名乗れる
のではないでしょうか。
取引先や顧客にとって、目の前で相手にする人こそが会社の代表なのですから。

◆さて話を戻して『経営幹部コミュニティ』について。
幹部と付く方であれば、業務や責任など様々な重みを抱えているのだと思います。
社長の右腕として重要な役割を担う幹部、また将来の社長候補として期待を背負う幹部など。
与えられた重責をこなす実務力はもちろんですが、会社全体として考えた時、他の誰よりも
“ナンバー2”でいること、その立ち居振る舞いを含めた人間力も重要です。
社長は、そして会社は、そうした“ナンバー2”に支えられているのです。
「会社の命運は自分にかかっている」なんて思う必要はありませんが、ちょっとした言動が
会社にとってマイナスに働く可能性があることは認識すべきことかもしれませんね。
そんな経営幹部、ナンバー2にとって有意義なコミュニティになればと思います!

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社長(責任者)自身のことには触れませんでしたが、ナンバー2の矜持は、もちろん社長自身
の覚悟や立ち居振る舞いあってのこと。
肝に銘じて日々取り組んでいかなければいけません。
その意味で、やはり会社は社長次第なのかもしれませんね。

え?ケアビジネスパートナーズは?原田代表は?
もちろん最高ですよ!!!!

本日もありがとうございました。