[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2818]

ふと、過去の経営者の言葉を思い出しました。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「厚労省、地域共生社会の実現へ新たな検討会を始動
身寄りのない高齢者の支援体制も論点」

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我々の業界の未来にも大きく関わる本検討会、

注視してみておきたいところです。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。

https://www.joint-kaigo.com/articles/28200/

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では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■ふと、過去の経営者の言葉を思い出しました。
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●“恵”グループの問題を題材にしながら、幾つか派生した想いについてお伝えさせていた
だいてきた今週のメルマガ。本日はこの話題の結びとして、私が過去に経験し、今回の事
を機にふと思い出したエピソードを是非、皆様にも共有させていただきたく思います。

●今から約20年ほど前の事。私はとある法人様の上場タイミングの議論に立ち会っていま
した。「今期、無理して数字を積み上げれば、上場ラインにはギリギリ到達するかもしれ
ない」「でも、その分、組織全体に今までどころではない負荷をかけなければならなくなる」
さて、どうするか?というところで、経営会議が紛糾していました。

●「上場させること」をミッションとして雇われていたプロ経営者は一貫して「出来る時
に上場しておかないと、その後、環境がどう変わるかも分からない。上場すれば資金的な
余裕も生まれ、その後の組織整備にもお金をかけられる訳だし、その後の成長にも拍車を
かけられる。その意味でも、多少無理をしてでも早期に上場すべきだ」と声高に主張。

●これはこれで良く分かるなぁ、と思いながら話を聞いていた30代前半の私でしたが、全
体の雰囲気が「無理して数字をつくってでも今期上場を実現させましょう」という方向に
傾く中、オーナーである会長に最終判断を委ねることに。その時の会長は静かな口調で、
でも、ハッキリとこう仰いました「分かりました。今期の上場は止めましょう」。

●場が凍り付き、「いや、でも・・・・」という意見も出る中、会長は次のように言葉を紡が
れました。「つまり、うちの会社は未だ、上場できるレベルに至っていないってことだよ
ね。それなのに上場を急ぐ、というのは、我々経営陣本位の身勝手な考え方じゃないかな」

●「要するに、我々にはまだそこまでの力が備わっていない、ということだよね。なら、
力を蓄えて、再度上場を目指せばいいだけの話。そうでないと、社会に迷惑がかかるよ。
企業としてそれは絶対にあってはならない」

●「仮に、今回の決断により、未来において上場が出来なくなるというならば、それはそ
れで我が社がその程度の実力しかなかった、っていうことが証明されただけの話。まぁ、
そんなことは無いと私自身も信じているけど、こういう時は原理原則に則り、シンプルに
考えないといけない」・・・・

●この一言で“無理やり上場”を選択しなかった同社はその後、新たな計画を立てて数年後
に見事、満を持しての上場を実現。上場から約20年弱経過した今でもしっかりと、地に足
を付けた経営をされ、業績も高水位を保たれています・・・・

●・・・・さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?「原理原則
に則った経営を積み重ねることこそが、企業の存続・発展のカギになる」「動機善なりや
私心なかりしか」少しでも心に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、自
社を点検してみていただいても宜しいかもしれませんね(問題ないとは思いますが^^)

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は福岡市内にて、

クライアントの経営者と面談。

午後は福岡市内にて、

“九州ケアビジネス研究会”

を開催し、その後、懇親会へと続きます。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。