[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2524]

1本のネジ

みなさん、おはようございます!
金曜日の担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

みなさん『1本のネジ』という話をご存じでしょうか?
話の舞台はアメリカにある某発電所、主人公は腕に覚えのある機械職人です。
前置きはそこそこに、さっそく話を紹介しましょう。
短いですが、自社・自分の「価値」について見直すキッカケに繋がれば。

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それでは本日のメルマガです!

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■■1本のネジ
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◆アメリカの片田舎にある、とある発電所での出来事。
ある日、発電所にある機械装置がすべて停止するというアクシデントが生じました。
このままの事態が続けば大きな被害が生じ、責任問題に繋がります。
社内の技術スタッフが懸命に対応しますが装置が動くことは無く、原因も分からないまま。
誰もが絶望し、慌てふためくなか、その発電所の責任者は藁にもすがる思いで一人の機械職人
に助けを求めます。
その機械職人は到着するなり原因を突き止め、そして1本のネジを回します。
するとどうでしょう、すべての発電機が動き出したのです。
大喜びしながら発電所の責任者は機械職人に言います。
「ありがとう、あやうく取り返しのつかない大きな損害に繋がるところだった。」
「まさかネジ1本の調整で問題が解決するなんて今でも信じられない!」
「どうか作業代を請求してくれたまえ。直ぐにでも支払うよ。」

◆「それでは・・・」
その機械職人は、まるで準備してきたかのごとく発電所の責任者に向けて話しはじめます。
そして、機械職人が申し出た請求額を聞いて、発電所の責任者は唖然とします。
機械職人が提示した請求額は1万ドル。
「バカにするな。ネジ1本の調整でどうやって1万ドルも請求できるのだ。」
そう言って怒る発電所の責任者に向かって機械職人はこう答えます。
「ネジ回しの作業代が1ドル。どのネジを回せば良いか知っている事が9,999ドルだ。」

◆実際の現場がどうだったのか、実話なのかどうかも分かりません。
ただ、我々に対して「モノの価値」「自分の価値」とは何かを訴えかける話ですよね。
今日は短いですが、これ以上の解説は不要かと思います。

◆ちなみに上記の話には続きがありますので、最後に紹介して終わりにします。
発電所の責任者が機械職人に対して最終的に返答した言葉です。
「分かった、あなたの請求通りに支払おう。」
「私たちはあなたに救われたのだ。本当に助かったよ。ありがとう。」

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

最近、あちこちで値上げという言葉を耳にします。
取引先からの要請、またテレビでは大手食品メーカーが馴染みある商品の値上げを発表。
多くの場合、「原材料費を含めた物価の高騰」という説明がつきます。
消費者の観点ではある程度は仕方のないことと受け止めつつも、経営・マネジメントする立場
としては敏感になるニュースです。
改めて、自社・自分にとっての『1本のネジ』について考えてみたいものです。

みなさん今週もお疲れさまでした!
素敵な週末をお過ごしくださいね!!