[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2518]

気が付けば10年経ちました^^

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「政府会議、技能実習制度の廃止を提言 外国人受け入れ転換へ
目的と実態の乖離で「新制度の創設を」

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2024年度以降に向け、いろいろと変わってくるかもしれません。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認くださいませ。

https://www.joint-kaigo.com/articles/8330/

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では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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●「10周年おめでとうございます!」・・・・そんな言葉が社内掲示板に踊った、先日の4月
11日。「ん?何が10周年?」・・・・その後、本メルマガを開始した2013年4月11日から数
えてちょうど10年が経ったことにようやく自分自身で気が付きました(苦笑)。

●私自身、日々のメルマガをコツコツ書き続けることをただ淡々と(淡々とではないか^^)
続けてきただけ、という感覚なのですが、それでもメンバーから「10年、頑張りました!」
と労われると、やはり、嬉しい気持ちや「我ながら中々、頑張ったんじゃない?」なんて
いう、自分で自分を褒める感覚もこみ上げてきます。

●そんな中、「そういえば第1号のメルマガって、どんな内容を書いていたのだろう?」
とふと思い、確認したところ、今に比べて若干尖った雰囲気もありつつ(苦笑)、基本、
本質的に伝えたいこと・メッセージは何も変わっていない自分にあらためて気が付いた
次第です(成長していない、という話なのかもしれませんが^^)。

●・・・・ということで本日は是非、第1号で書いたメルマガの内容を皆様にも共有させてい
ただきたいと思います。第1号からお付き合いいただいている皆様も数百名単位でいらっ
しゃるかと思いますが、以下、あらためてご確認くださいませ(少々恥ずかしい感覚も覚
えますが^^)

●こんにちは、原田匡です。大変ご無沙汰の方もそうでない方もいらっしゃるかと思いま
すが、今日から皆様にメールマガジンという形で、様々な情報をお届けしていきたいと考
えています。是非、何らかの気付きやお役に立つ情報・考え方等をお届けできればと考え
ておりますので、何卒宜しくお願い致します。

●さて、今日は、関東の某地区でお会いした介護経営者様とのやりとりを皆様にご紹介さ
せていただきます。「そんなの当り前!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、何
かの参考になれば幸いです。

●「原田さん、私が介護事業を経営する理由はお金ではありません。普通に生活さえでき
ればそれでいいんです。年収も300~400万円あれば十分。だって、ボランティア精神で
経営していますから。利益だって、そんなに必要ありません。皆が生活できさえすればそ
れでいいんです」・・・・外見からも優しさが滲み出ている、ある女性経営者の言葉です。

●一見、とても清々しい話に聞こえます。でも、私は思いました。「この方はきっと素晴
らしい人格者なんだろうな。だけど、経営者としては果たしてどうなのだろう?」一通り
話をうかがった後、私は次のように質問しました。

●「社長のお考えはわかりましたし、共感するところも多く、勉強にもなります。ただ、
それで働いている社員は本当に幸せなのでしょうか?働いている社員の後ろには何人の家
族がいるのか考えたことはありますか?例えば、社員の子供が今後、どんどん成長してい
き、経済的にもっとお金を稼がないと、という状況になったりすることもありますよね?」

●「もちろん、いま、社長の事業所でサービスを受けておられるご利用者もたくさんいら
っしゃることでしょう。それだけの人たちの生活を支える、その中心に社長がいらっしゃ
ることを自覚されての発言なのでしょうか?」黙って目線をそらす社長に、私は続けて質
問しました。

●「社長、私は300~400万円でいい、という社長の気持ちに嘘偽りはないと思います。
でも、社長が「経営者」という立場を選択されたのであれば、もっと利益に真剣になるべ
きではないでしょうか?」

●「かといって、別に私は、社長にもっと給与をとりなさい、というつもりも毛頭ありま
せん。自分が本当に年収300万でいいのなら、例えば自分の年収を1千万ぐらいは確保で
きるぐらいに利益を出し、その上で700万円を世の中に寄付する。もしくは頑張ってくれ
ている社員の皆さんに配分してあげる」

●「もしくは、次の事業の展開費用としてためておく。その方がよほど社会のためになる
とは思いませんか?」・・・・利益に対して罪悪感があるのか、それとも利益を上げられない
経営を行っている自分を正当化しているのか……いずれにせよ、介護職員という立場なら
いざ知らず、経営者がこのような感覚だけではまずいですよね。

●他方、大変元気のよい、30代前半の若手介護経営者からも、「介護事業者がベンツに乗
ったっていいじゃないか」という言葉を聞きました。介護業界の中で、儲かる、という言
葉はとかく“禁句”のような扱いを受けています。その瞬間に、「拝金主義だ」「福祉関係
者として失格だ」というレッテルを貼られてしまう。

●「数年前(2007年)の大手介護事業者を思い出せ。介護事業で儲けようと思えば、ああ
やって不正に手を染めるしかないんだ」「大切なご利用者を金儲けの道具にする気なのか!」とにかく、「儲かる」という言葉を否定する材料には事欠きません。

●確かに、儲けという言葉を頻繁に使うのに抵抗感があることは理解できなくはありませ
ん。しかしながら、私たち経営者はこの儲け、即ち「利益」については、よく考える必要
があるのではないでしょうか。特に「ボランティア精神」「福祉の心」と言う言葉を多用
する経営者に考えていただきたいと思います。

●そもそもなぜ、利益を上げる行為に悪い印象が付きまとうのでしょう?それは「利益を
上げること」そのものではなく、利益の上げ方や、利益が上がった後のお金の使い方に対
する印象が悪いからではないでしょうか?

●得たお金を経営者の私利私欲だけに使ったり、経営者だけ裕福な生活をしたり、それを
世間に見せびらかしたりといった、人間として品性に欠ける経営者のイメージが付きまと
うからではないでしょうか?

●基本報酬が定められている関係上、過度の値下げ合戦などの価格競争が起こりにくい介
護業界にあって、「安定して利益が高い」ということは、「安定して売り上げが高い」と
いうこととほぼ同義です。そして、安定して売り上げが高いということは、

●満足してその事業所を利用されているご利用者やご家族が多い、つまり、サービスに対
する満足の「質」×「量」が高い、という証であり、逆に、「売り上げが低い」事業所は、
サービスに対する満足の「質」×「量」が低い、ということではないでしょうか?

●その高い売上によって生まれた利益を何に使うのか?もっとたくさんの方に喜びや安心を
提供するために事業を拡大する原資にする。頑張った社員に適切な処遇向上を行うための原
資にする。企業として体力をつけるために内部留保する。社会に寄付、もしくは社会活動に
積極参加する。

●そして、責任を持って経営を行った経営者自らも相応の利益を享受する。この、企業と
してごく当たり前のことを行うためにも、私たち経営者はもっと利益向上に真剣になる必
要があると私は思います・・・・

●初回という事で、少し長めになってしまいました(笑)。私自身、そんな“真面目で一
生懸命で、進化志向の経営者”のお役に立でるよう、頑張ってまいりたいと考えています。
是非、何かお役に立てれば幸いです。ありがとうございました…(以上、転記終了)

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は名古屋市内で打合せ。

午後は大阪へ移動し、ホテルでのオンラインミーティングを経て、

夜は異業種の経営幹部の方との情報交換を兼ねた会食です。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。