[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2374]

異業種ノウハウで“生産性向上”“現場活性化”を両立実現されたA部長の話(2)。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

“経営の神様”

稲森和夫氏のご逝去に加え、

“ペレストロイカ”

を先導したミハイル・ゴルバチョフ大統領もお亡くなりに
なりましたね。

1970年生まれの私としては、若いころに見ていた、

時代や世界を動かした

“傑物(色んな評価はあろうかと思いますが、敢えて)”

の訃報は、何となく寂しさを覚えるところです。

と、同時に、移ろいゆく時代の中で、

自分には何が出来るだろう?

等と思ったり・・・・・

ともあれ、心よりご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■異業種ノウハウで“生産性向上”“現場活性化”を両立実現されたA部長の話(2)。
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●「業務効率化」「生産性向上」に関する意見交換を行う中でふと思い出した、北日本
地区・某社A部長の話。

●「介護の経営は“他と比べて特殊”とよく言われるが、そんなことは有り得ない。確か
に扱う商材やサービス、業界環境によって“特徴”は各々あるけれど、それはどの業界で
も言える事。経営の本質は一緒であり、今後、その視点で“経営”を推進できる企業が存
続・発展していく」

●上記思考に基づき、先ずは「製造原価分析」という切口から改善の糸口を模索し始め
たというところまでを昨日のメルマガでお伝えさせていただきましたが、本日は昨日の
続きとして「その2」をお伝えさせていただきたく思います。以下、ご確認下さいませ。

●「介護業界の“製造原価”って?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、当然
ながら介護業界にもサービスを生み出すための原価が発生しています。中でも最も大き
いのは、誰もが容易に頭に浮かぶであろう“人件費”。

●そこでA部長は、「月次単位の“塊”ではなく、その“塊”を構成している、ご利用者一人
当たりの“労働分配率”を先ずは把握する」という動きに出ました。

●具体的には各職員一人ひとりが各々、ご利用者に接する度に“何分接したか”という時間
を記録し、それを積み上げる、という活動を実践されたのです。

●現場をよく知る皆様からすれば、このアクションに不平不満の声が出るかもしれない
ことは容易に予想がつくところでしょう。しかし、A部長は“実践する意味”を一人一人と
向き合い、説明の上、現場を説得しにかかりました(その辺りの意志の強さ、粘り強さ、
実行力も重要ですね)。

●その後、介護事業の素人だからこそ大きな違和感を感じる「意外な結果(A部長曰)」
がそれは、「要介護度の軽重に関わらず、労働分配の“量”がほぼ一定だった」というアウ
トプットでした。

●この結果に違和感を覚えたA部長は、今度は時間の使い方を精査。その結果、「軽度の
方に対しても重度者と同じように手厚い対応をしている」という実態が見えてきました。
この点についてスタッフに確認したところ、

●スタッフからは「要介護度の軽重で区別すること自体違和感がある」という意見が。
しかし、この程度の反論で自らの想いを引っ込めるような、今のA部長ではありません。
彼は次のようにスタッフに語り掛けました・・・・

●・・・・さて、本日は一旦、ここで締めさせていただきます。「この結果に対し、自分な
らどう捉え、どうスタッフに語り掛けるだろう?」少しでも興味・関心を覚えていただ
いた方は一度、時間を取り、自らの回答を探してみていただいても有意義かもしれませ
んね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番は大阪市内でデスクワーク。

午後は大阪市内で

“関西ケアビジネス研究会”

を開催します。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。