[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1586]

興味深い、正に“一石二鳥”のような人財育成の取り組み。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「女性就業者、初の3000万人突破」

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興味深いデータに関する記事が目に飛び込んで
きました。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47942650Q9A730C1000000/

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■興味深い、正に“一石二鳥”のような人財育成の取り組み。
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●先日、関西地区の介護経営者(A理事長)と人財育成について意見交換させていただいた
時の事。「より実践的な能力が身につく研修がないだろうか」というご質問をいただく中、
「研修ではありませんが、、、」と前置きしつつ、

●とあるサービス事業者(他業界)が取り組んでいる内容をお伝えさせていただいたところ、
「興味深い、正に“一石二鳥”のような取り組みですね。うちもやってみようかなぁ」と、と
ても嬉しいコメントをいただく機会がありました。

●本取り組み、ひょっとすると本メルマガにお付き合いいただいている皆様の中にも“気付
き”“ヒント”を得ていただける方がいらっしゃるかもしれない?という想いのもと、本日
は是非、A理事長にお伝えさせていただいた取り組みについてご紹介させていただきたい
と思います。人財育成視点に基づいた“社内提案制度”についてです。

●提案制度自体は、取り入れている会社もあるかもしれません。「今の現状を改善する提案、
未来を見据えた新規事業の提案、どんな切り口でも構わないので、今以上に会社をよくする
アイデアを考え、どんどん会社に提案して下さい」という趣旨で運用されることが多い同制
度ですが、この会社の面白いところは、

●多くの会社では、提案内容が社内で採用された段階で報奨金が出る、という制度になって
いるのに対し、なんと、“提案するだけで1件あたり500円の報奨金を払う”という仕組み
にしている点です。

●「どんな提案でもいいんですか?」と聞いた私に、社長は、「はい、どんな提案でも結構
です」と答えられました。そんな制度をつくったら、レベルの低い提案や、実現不可能な提
案が出てきたら困るじゃないんだろうか?そんなレベルの提案にお金を払うのはちょっとな
ぁ、、、、、等々、誰しも考えそうな話です。しかし、この経営者の考え方は実に徹底され
ていました。

●それは、この提案制度の目的を、「会社をよりよくすること」以上に、「人財育成」に置
いている、という点です。この会社では、毎月、全ての提案内容が1枚の紙にまとめられ、
その中で、会社として特に素晴らしい、と感じたものについては、経営者から直接、感謝の
メッセージがコメントされるようになっています。

●また、社員同士の目線の中で、どの提案が最も組織活性化に貢献する可能性が高いか?に
ついて、3か月に一度、全ての提案を対象に、いわゆる、“総選挙”を行うそうです^^そんな
中、稚拙な提案を行った社員は、自らを恥ずかしく思うと同時に、「もっといい提案が出来る
ようになろう」と発奮することも。

●「業務改善を目的に据えて提案制度をつくれば、確かに、会社として採択していくら、とい
う発想になるかもしれません。でも、私たちの会社では、“改善の視点を身につけてほしい”“自
分の意見を発信する力を身につけてほしい”という“人財育成”に主眼をおいてこの制度を運用し
ています。

●研修を行ったり等の人財育成も勿論必要ですし、行いますが、この制度は、ローコストで
あり、極めて実践的であり、効果性も高い。なおかつ、会社の課題や改善点まで教えてくれ
る、私にとって、とてもありがたい制度なんです(笑)」そんなふうにおっしゃっていた経
営者の顔がとても印象に残っています。。。。

●・・・・さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?「どんなにいい
社内制度をつくっても、その目的と運用方法によっては、完全に形骸化してしまうこともあ
る」少しでも心に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、思考を深めてみて
いただいても面白いかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中はデスクワーク。

午後は愛知・豊橋市内にて打合せです。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。