[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1397]

「経営者の最重要能力は〇〇を引き出す力だ」~ある先輩経営者からのアドバイス~

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

“来年10月に実施する賃上げについて、

障害福祉の現場で働く職員も介護領域の職員と
同様の仕組みで対応する方針“

・・・・

先月末に開催された、

“第3回障害福祉サービス等報酬改定検討チーム”

の中であらためて確認されたようですね。

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。


https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000167016_00004.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■「経営者の最重要能力は〇〇を引き出す力だ」〜ある先輩経営者からのアドバイス〜
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●先日、10数年以上前からお世話になっている、コンサルティングファーム出身・バリバ
リの戦略系コンサルタントであり、今はサービス業を複数展開されている先輩経営者(A社
長)と久しぶりに意見交換させていただいた時の事。過去にも幾度か聞いたことがあるはず
なのに、何だか妙に心に残る言葉をあらためてうかがう機会がありました。

●この言葉、いつも私のメルマガにお付き合いいただいている皆様の中にもきっと、何らか
の“気付き”を感じていただける方もいらっしゃるかもしれない?という想いのもと、今日
は是非、A社長からうかがった言葉を皆様にも是非、共有させていただきたく思います。以
下、A社長の発言からの抜粋についてです。

●「コンサルタントとして活動していた時代は、市場や競合を調査・分析し、それらとクラ
イアント企業の強み・弱みとを掛け算させる中で、オリジナリティ溢れるユニークな戦略を
描くことにいつも関心があった。クライアントからもそのようなアウトプットを求められ
ていたし、」

●「“さすが、レベルが違う!”と言われることに喜びを感じていたところは正直、あった
ね。でも、我々が提案した戦略全てがそのクライアント企業の中で有効に機能したかどうか
と問われると、お恥ずかしい話、そうとも言い切れない現実に度々直面した」

●「“ロジックやストーリーは秀逸なのに、これを実行すれば絶対に勝てるはずなのに、何
が問題なのだろう?”若い頃はそんな想いを抱えて悶々としたことも多かったけど、今にな
るとその理由がよく分かる気がするよ。当時は、組織は“人”の集まりなんだ、という極め
てシンプルな土台をそこまで重視していなかったかもしれない」

●「要するに、組織の構成員である社員が、その戦略プランに対して“共感”し、“やって
みたい”と思えるかどうかが大きな勝負になる、ということ。どれだけロジックとして秀逸
で、ストーリーとして美しいプランだとしても、それが社員の共感を引き出すものでなけれ
ば、残念ながらそれらは実行に移されることなく、お蔵入りになってしまう」

●「他方、“市場や競合を調査・分析し、それらとクライアント企業の強み・弱みとを掛け
算させる”という正しい思考のプロセスを踏んでいたとしても、採るべき戦略アイデアが複
数にわたることがある。どのアイデアも恐らく正しく、中々甲乙つけがたい、なんてことが
現場では度々発生する」

●「そうなった場合、今の俺なら“どのアイデアがロジックとして最も秀逸か”という視点
ではなく、“どのアイデアが社員の共感を引き出せるか”を間違いなく重視して意思決定す
る。何故ならそこに“推進力”が生まれるから」

●「そう考えると、現場スタッフに一定の判断を委ねざるを得ないような我々サービス業の
経営者には特に、社員から“共感”を引き出す能力を磨くことが最重要なのかもしれないな、
と最近、特に強く思うようになった」。。。。(以上、抜粋終了)

●A社長の話をうかがいながら、私の頭の中では以前に本で読んだ、株式会社良品計画の前
会長・松井忠三氏の言葉「戦略が二流でも実行力が一流の会社は、戦略が一流でも実行力が
二流の会社よりも圧倒的に強い」がグルグルと巡っていた次第です。。。。

●・・・・さて、上記A社長のコメント、皆様はどのようにお感じになりますでしょうか?少
しでも心に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、上記視点に基づき、自社
の現状をあらためて見つめ直してみても有意義かもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、京都市内、及び大阪市内で打合せが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。