[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1087]

管理者育成について、ユニークな切り口の話をうかがいました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

9月19日(火)に開催された、

“規制改革推進会議 医療・介護ワーキンググループ”。

その資料の中に、

「介護分野における“保険内・外サービスの柔軟な組合せの
実現”等について、年度内に集中的なフォローアップを行い、
規制改革実施計画の内容の確実な実行を促す」

という文言が躍っていました。

前回の答申では

“検討する”

という玉虫色レベル(?)の表現で収束した

“混合介護”。

介護経営に携わる者として、

今後も議論の行方を追いかけておく必要があり
そうですね。

当日の詳細資料はこちら

http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/meeting.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■管理者育成について、ユニークな切り口の話をうかがいました。
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●先日、首都圏地区にてデイサービスを3事業所経営されている介護経営者(A社長)と組
織活性化について意見交換をさせていただいた折、大変興味深い取り組みについてお話を
うかがわせていただきました(ご本人曰く、“まだ始めて半年なので、偉そうな事は何も言
えないのですが、、、”と謙遜されておられましたが^^)。

●この取り組み、ひょっとすると、参考にしていただける方も中にはいらっしゃるかもしれ
ないな、という思いのもと、今日は、A社長の取り組みについて皆様にもご紹介させていた
だきたく思います。“3・3ルール(A社長が命名)”という取り組みについてです。

●そもそも”3・3ルール”というアイデアが生まれた発端は、リッツ・カールトンホテル
が実践されている“2000ドル・ルール”を知った事。同社には「リッツ・カールトンが設
定している“ホスピタリティ”を体現するためであるならば、各々の従業員は1回あたり最
大2000ドルまでの範囲で(上司に相談する必要なく)予算を自由に使っても構わない」と
いうルールがあることは有名な話ですが、

●この発想に衝撃を受けたA社長が、「全く同じことまでは出来ないが、うちとしてもこの
発想を応用する事が出来ないだろうか?」と考えたのがこの「3・3ルール」なのだそうです。

●A社長が考えた”3・3ルール”とは、「事業所管理者は自らの決裁権限において、3ヵ月の間
で3万円を使わなければならない」という内容。“使える権限がある”ではなく、“使わなければ
ならない”としたところに、A社長の並々ならぬ想いが込められています。

●権限を行使する際のルールは大きく2つ。1つ目は、「管理者の独断ではなく、全員が参
加する事業所会議で使用用途を決定する事(議事録は要提出)」。そして、2つ目は、「お金
の使用用途は“ご利用者のためになるか?”“ご家族のためになるか?”“地域のためになる
か?”“職員のためになるか?”“会社のためになるか?”この5つに照らし合わせて決定す
る事」なのだそうです。最後に、このルールを導入するにあたっての想いとして、A社長は
次のようなお話を私にして下さいました。

●「我々経営者という役割の人間が他の役割のメンバーに比べてもし、成長スピードが速い
とするならば、それは“全責任を負う”ことと共に、“全権限を持っている”からですよね。
“権限”を行使する時って何かを“決断”しなければならない訳で、そのタイミングって、
思考が最も深くなる絶好のチャンス、即ち、成長のチャンスなんだ、と私は思うんです。」

●「だから、敢えて3ヵ月の間に3万円を必ず使う事で、管理者の権限のもとで“自分達で
決める”という体験を重ねてもらう。デイサービス事業が益々厳しくなる中ではありますが、
事業所当たり月1万円の人財育成投資と考えればかなり割安で、高い費用対効果が見込め
るのではないか、と思い、判断しました。まぁ、結果はどうなるか、これからですけどね(笑)」
お話されるA社長の清々しい笑顔がとても印象に残っています。

●さて、この話、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?少しでも心に引っ掛か
りを感じられた方は、“自社でも何か応用出来ないか”少し時間を取って、思考を深めてみ
ても面白いかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、福島県喜多方市内にてセミナー講師。

喜多方市内でのセミナーは初なので、

初めて出会える方々に少しでも価値を提供出来るよう、

気合を入れて臨みます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。