[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1007]

子育て世代の男性職員の“働きやすさ”に目を向ける。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

2108年介護保険法改正の議論を深耕している

“介護給付費分科会”。

次回、5月24日(水)は

“認知症施策の推進”

がメインテーマとなるようです。

恐らく25日(木)、遅くとも26日(金)には
当日の資料がアップされると思いますので、

ご関心をお持ちの方は是非、下記URLをチェック
しておくことをおススメします。
(メルマガでもリマインドさせていただきますが^^)

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■子育て世代の男性職員の“働きやすさ”に目を向ける。
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●先日、首都圏地区の社会福祉法人経営者(A理事長)とセミナー終了後に立ち話をしてい
た際、「なるほど、それは一理あるかもしれませんね」と、つい頷いてしまう話をお聞きし
ました。この話、ひょっとして皆様にも何らかの“気付き”をご提供出来るかも、との想いの
もと、本日のメルマガでその時にうかがった内容をご紹介させていただきます。「子育て世
代の男性職員の働きやすさ向上」についてです。

●A理事長の法人には30代~40代前半ぐらいの男性職員が幾人も在籍しており、最近、子
供が生まれ、育児のど真ん中に入る職員が何人も出てきているそうです。そんな中、“男性
も育児参加を”との世の中の声を意識し、職務上の痛手は百も承知の上で、「男性職員でも
育児休暇をとりたい人は遠慮なく申し出るように」との声掛けを行ったとのこと。しかし、
実際に育児休暇を申し出てきた人は0。半ばホッとしつつも、「やはり、とりにくいのかも
しれないなぁ」と思いつつ、実際の対象者に話を聞いたところ、意外(理事長にとって)な
回答が返ってきたそうです。

●「理事長、違いますよ。“とりにくい”のではなく、“とりたくない”んです」ある男性職
員にはそのように断言されたそうです。曰く、「子供が生まれて、一家の主としての責任を
ヒシヒシと感じています。子供の為にも、もっといいい仕事が出来る人間にならなければな
らない。だから、奥さんとも相談した結果、育児休暇を申請しないことにしたんです」

●「素晴らしい心掛けだ」と感心しつつも、でも、奥さんはそれで大丈夫なのか?と心配し
つつ(特にもともと共働きだった夫婦などはそうかもしれません)、ふと頭にあるアイデア
が浮かび、試しにそのアイデアを男性職員に伝えてみたところ、「本当ですか?それならう
ちの奥さんも絶対喜ぶかもしれません。」という答が返ってきたそうです。

●そのアイデアとは一体何か?それは、「月額の上限を決めた上で、ベビーシッター費用の
半額を法人が負担する」というものでした。それが出来れば専業主婦の奥さんは勿論、共働
きの奥さんにとってもメリットが大きく、男性が仕事に集中しやすい家庭環境づくりにも
貢献できるのでは?と考えたところ、予想通りの反応が返ってきた、という訳です。
(ちなみに、育児休暇をとっている女性職員にも連絡を取り、「まだ構想段階なんだけど」
と言いながらその話を伝えたところ、とても喜ばれたそうです^^)

●さて、この話、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?「働きやすさ向上」の
ネタは、実は何気ない会話の中に眠っているのかもしれません。コスト試算は当然必要かも
しれませんが、「我が社にどんな仕組みがあれば職員にとって“働きやすさ”が向上するの
か」一度、そんな想いを持って職員と会話してみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は名古屋市内で打合せ。

その後、滋賀県での面談を終え、

その足で明日のセミナー開催地、仙台へ入ります。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。