[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1002]

ヤマト運輸“未払残業問題”に対する雑感。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

5月12日(金)、

“第138回介護給付費分科会”

が開催されましたね。

テーマは

“定期巡回・随時対応型訪問介護看護”

“夜間対応型訪問介護”

“小規模多機能型居宅介護”

“看護小規模多機能型居宅介護”

の改正論点について。

参考資料においては、

“新型多機能サービス”

についても言及が為されています。

本サービスに関心をお持ちの皆様は是非、

早めにお目通しされることをおススメする
次第です。

※第138回介護給付費分科会資料はこちら

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000164649.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■ヤマト運輸“未払残業問題”に対する雑感。
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●最近、特に世間を賑わせている、ヤマト運輸の“値上問題”、或いは“未払残業問題”。
方々で様々なコメントや考察が加えられている中、先週末、私が感じていた感覚と非常に近
い内容の記事がふと、目に飛び込んできました。

●勿論、どのコメント・考察が正しい、間違いという話では全くないのですが、少なくとも
私が読んだ記事内容には、我々介護経営者にとっても“学び”“気付き”溢れる視点が沢山
盛り込まれているように感じましたので、是非、本日のメルマガでご紹介させていただきま
す。「ヤマト元社員が訴える「宅配現場」本当の疲弊~未払い残業代を払い値上げしても解決
しない~」という記事についてです。(以下、記事より抜粋)

●「ドライバーの疲弊の原因は、アマゾンをはじめとするネット通販による物量の増加や再
配達問題とされている。配達同様に目が回る取引先や個人宅に伺う集荷にクレーム対応、営
業所に戻った後に行う事務仕事。確かにそれも要因ではあるが、長年現場にいたから感じる
問題はまったく別のものだ。」(以下、抜粋続く)

●「それは、地域密着による顧客との結びつき、それをつくってきた「ドライバーの誇り」
が奪われてしまったこと。ドライバーの過酷な労働の疲れを癒やしてくれるのが顧客の笑
顔。次の日の活力となっている。」(以下、抜粋続く)

●「ヤマトのドライバーは地域密着度が高い。配達先の人と軽い立ち話をすることもよくあ
り、その地域の担当ドライバーは、配達先との会話の節々から、住民の生活スタイルをある
程度把握している。家族構成から勤務先や学校、出社や帰宅時間、近隣住民の仲までも。住
民のことを聞かれれば町内会長や警察よりもわかる。したがって、顧客の要望に臨機応変に
対応することができた。」(以下、抜粋続く)

●「hand to handで届けてきたからこそ見られるお客の笑顔。確かに荷物も増え、宅配ボ
ックスが必要な場面も多々ある。ただ、ドライバーもただ「物」を届けているとは、思って
はいない。発送した人の「想い」を届けている。ドライバーは労働時間も奪われたが、何よ
りもお客とゆっくり話せるゆとりの時間と、そこに対する誇りを奪われつつあることが、何
より疲弊感を大きくしている。」(以下、抜粋続く)

●「働き方にはいろいろあると思う。給料をもらうためだけに仕事をするか、仕事に生きが
いを感じその結果として対価を受け取るかだ。ヤマトのドライバーたちの多くは仕事の生
きがいを大切にしている。私は、現場で多くのプロのドライバーたちと仕事を共にし、そう
感じている。」(以下、抜粋続く)

●「もちろん、サービス残業は奨励されるものではないが、そのドライバーの献身があった
からこそ、ヤマトの信頼、信用、そして魂は守られてきた。会社はそこを理解し、発言して
ほしい。社会に向けてではなく、社員に向けての発言がほしい。」(以下、抜粋続く)

●「あるドライバーがいう。「正直言って、未払い残業代なんて求めていなかった。無理し
て払って会社が傾くことがあっては元も子もない。それならば、今まではごめんなさい、次
からはしっかりと守ります、でいいんだよね」」。(以下、抜粋続く)

●私も、新たな勤務体制の確立、人員補充など、未来に投資したほうがドライバーは希望が
持てるはずだと思う。過去の清算より未来の約束がほしい。それも目に見える数字の部分で
なく、ドライバーの魂を突き動かすものがほしい。取り戻したいのはおカネではなく、会社
の魂だ。。。。。(以上、抜粋終 了)

●私の勝手な感覚で抜粋しているので是非、お時間のある折に全文に目を通していただき
たいと思いますが、本日のメルマガの締めとして、かつて、サウスウエスト航空のCEOを
務めていたハーバート・ケレハーの言葉を引用したいと思います。本記事を題材に、一度、
幹部陣で意見交換をしてみても面白いかも知れませんね^^
「簡単に数量化できる要因だけで物事を見ている者は、ビジネスの真髄である“人間”とい
うものを見落としている」(出展:いかに「サービス」を収益化するか)

※上記記事の全文はこちら

http://toyokeizai.net/articles/-/171153

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は久しぶりに、

介護労働安定センター東京支部様主催の研修
にて講師を務めます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。