[ケアビジネスSHINKA論 Vol.926]

“見える化”だけで本当にいいのか?

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

高齢者と障害者を分け隔てなく支える仕組みとして
2018年度に創設する

“共生型サービス”

について、

厚生労働省は訪問、通所、ショートステイを対象にする
方針を明示しましたね。

「障害福祉サービスの事業所が介護保険の指定を受けやすく
なる特例を設ける」とのこと、

是非、ご利用者がハッピーになる仕組みを構築して
いただきたいものです。

※周辺情報も含め、詳細をお知りになりたい方はこちら

http://www.mhlw.go.jp/topics/2017/01/tp0117-1.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■“見える化”だけで本当にいいのか?
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●先日、関東地区の介護経営者様と経営理念やビジョンについて意見交換をさせていただいた折、正に“我が意を得たり”と感じるような言葉をいただきました。実はこの言葉、以前、他業種のとある経営者様とのディスカッションの中でも同じ言葉をいただき、以降、私の脳内メモ帳に書き留めてあったのですが、さすが、シャープな経営者は業種は違えど、考えることは同じなのだなぁ、とあらためて感心してしまいました^^この時の言葉、他の皆様にも共感&気付きをご提供出来るかも?と思いつつ、本日のメルマガでご紹介させていただきます。タイトル通り、“見える化”だけで本当にいいのか?という話についてです。

●この法人様は、スタッフ数が約100名。経営者曰く、「事業を始めた当初は自分自身が直接、スタッフとコミュニケーションを取る時間を確保することが出来ていましたが、以降、経営規模が大きくなり、拠点も複数となる中で、“如何にして理念やケアのあり方を組織に浸透させるか?”ということに課題を感じる中、“見える化”という手法を推進してきた訳ですが、結論として、“見える化”では不十分、或いは、言葉が足りていないということに気が付いたんです」とのこと。では、何が不足しているのですか?という私の質問に対し、その経営者様はシンプルな言葉で次のように答えてくださいました。「“浸透”させることを重視するならば、“見える化”では足りません。より効果的に伝わるように、より相手の心に残るように、“見える化”を超えて“魅せる化”を強く意識しないといけないといけない、ということに私は気付いたんです」

●言うまでもないことかもしれませんが、“魅せる化”というのは、オーバーに表現しよう、とか、より大きく見せよう、とか、そんな次元の話ではありません。“本当に伝えたい事” “大事にしている事”を突き詰め、それらを、経営者側の理屈や常識、或いはセンスではなく、相手(今回であれば、例えばスタッフ)の立場から見つめ、翻訳し、相手の理解・浸透が進む様に、あらゆる工夫を施さなければならない。それこそが、“魅せる化”に込めた想いだそうです(そして、その為には、「我々の仕事と他業界のノウハウをもっと掛け算させないといけない」ともおっしゃっていました。そんな中、ビジョンムービーや新たなイメージのHP等、他業界の優秀なクリエイター等ともつながりを持ち、介護業界の実情や温度感、空気感を理解している弊社に問合せをいただいた次第です)。

●人財の確保にも、定着にも、皆様の想いの“魅せる化”は、有効に機能することは間違いないはず。さて、その視点に立った場合、皆様の法人の現状は如何でしょうか?上記視点含め、一度、自社の今後の“情報発信戦略”について、未来志向で考えてみてもいいかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、札幌市内で

“第2回北海道ケアビジネス研究会”

を行います。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。