[ケアビジネスSHINKA論 Vol.863]

雑感~2人の経営者を見ていてふと感じたこと~

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

現在、10月末に“ケアビジネス研究会”の会員様へ
お届けする

“先進事例インタビュー”

の編集の最終詰めを行っています。

今回のインタビューは、信念を持って

“介護予防事業”

を自費でやってきた結果、

1年を超えてようやく事業的にトントンになって
きたところ、

その事業の意義・実績が認められ、

某市の総合事業として正式に認定されたことにより、

“単価約3倍”
(=1回1000円(自費)だった単価が、総合事業に
位置づけられたことにより2,900円に上昇)

“ご利用者負担3分の1以下”
(=1回1000円(自費)だった負担が、総合事業に
位置付けられたことにより290円(1割)に低下)

という

“嬉しい悲鳴状態”

を作り上げた、非常に興味深い経営者からリアルなお話を
うかがっています。
(特に総合事業下の動きを模索されている方には参考に
なるかもしれませんね)

それ以外にも、“新たな家族づくり”をキーワードにした

“空き家対策事業”

の構想等、有益なアイデアも様々披露して下さっています。
(驚くぐらい太っ腹に披露して下さっています^^)

“ケアビジネス研究会”、

今後も弊社独自の視点・ネットワークに基づく

“有益な情報”

と、経営者同士が意見交換・切磋琢磨し合う

“場”

の提供を全国で実施してまいりますので、

ご関心をお持ちいただける方は是非、下記より
申込をご検討下さいませ。

http://carebp.com/landing/kaigo-series/

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■雑感~2人の経営者を見ていてふと感じたこと~
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●本メルマガでも日々、ご報告させていただいている通り、ほぼ毎日全国を飛び回り、セミナーのみならず、様々な介護経営者とお会い&意見交換する機会を(以前に比べて)意識的に増やしている私ですが、最近、とある2人の介護経営者との出会い・対照をきっかけに、セミナー一辺倒だった当時には見えなかった、とある感覚(言葉)が私の中に浮かび上がってきました。極めて当り前な事であるようにも感じつつ、でも、実践出来ている人は意外に少なく、その意味で、実はとても重要な事なのかも?と思いましたので、本日のメルマガで皆様にも共有させていただきます。「知識・情報に対する向き合い方の違い」についてです。

●実話なのですが、名前や地域を出すとあまりにもリアル過ぎるので^^、この場では仮に“A社長”と“B社長”と呼ぶことにします。2人はほぼ同い年(40代前半)で、私が初めて出会った5年前には同じような規模の事業(デイサービス2施設)を経営されていました。お二人は私が講師を務める同じ日のセミナーに初めて参加され、以降、大変ありがたい事に、お2人とも私のセミナーにはほぼ毎回ご参加いただくようになりました。そのような時間を経て私自身、自然とお2人各々と個別に会話を交わすようになり、親しくなっていったのですが、最近になって、ふと、ある事実に気が付きました。それは、A社長は5年前と比べると順調に事業を伸ばし、現在はグループホームや小規模多機能、果ては地域活動まで先進的に行われている中、B社長は、事業規模は5年前とほぼ変わらず、業績的にもほぼ横ばいの状況で一進一退されていた、という事実です。

●勘違いしないでいただきたいのですが、私は別に、横ばいで一進一退されているB社長を非難したい訳でも何でもありません(デイは報酬改定でかなり厳しくやられているので、横ばいでも決して悪くはないでしょうし)。ただ、気になったのは、B社長もA社長と同じく、5年前から今に至るまで、一貫して“成長志向”がとても強い方であった、という事。そんな、同じ志向をお持ちのお2人がこの5年間で何故、こんなに違った状況になったのか。そんなことを帰りの電車の中で考えていた時、前述の通り、ふと、私の頭に、ある感覚(言葉)が湧き上がってきたのです。

●A社長もB社長も、毎回、私の講義に臨んでいただくにあたっての熱心さ、という点では、どちらも全く遜色はないと思います。しかし、私はとある事実に基づく2人の違いに気が付きました。それは、「A社長からは、セミナー後に私への相談・報告が頻繁に入るのに対し、B社長からは殆ど相談・報告の連絡が入ったことが無かった」という違いです(ちなみにA社長からの相談内容は、主には「話を実践した結果、〇〇のような状況になっているのですが、どう思われますか?」「〇〇の状況で行き詰っているのですが、何かヒントはありますか?」、報告の内容は、「実践した結果、〇〇のような要素を加える事で、結果として△△のようになり、うまく行きました(or結果的にうまく行きませんでしたのでストップしました)」という内容が中心でした)。そんな事実を思い出しながら、私はあらためて思いました。「B社長は、私の講義から何かを“学ぼう”と来られているのに対し、A社長は、考動する事を前提に、私の講義から何かを“掴み取ろう”とされているのかもしれないな」、と。

●勿論、お2人に対して私が見えている部分はほんのごく僅かであり、そこだけで判断・結論づけてしまうのは、あまりにも軽率・傲慢なことなのかもしれません。しかし、“考動だけが現実を変える”という、普遍の原則に立ち戻って考えてみた場合、この違いが実は2人の大きな差なのかもしれない、という仮説の確度は、それなりに高いのではないか、と、私見ながら思ってしまいます。

●さて、翻って考えた場合、皆様の現在のタイプは“A社長”“B社長”どちらでしょうか?一度、時間のある時に、我が身を振り返ってみても悪くないかもしれませんね^^

※分かりやすく比較対照するため、B社長を持ちだしましたが、今はくすぶっていても、今後、B社長もスピードを加速させていくかもしれません。あくまで5年経過時点での比較であり、未来を保証する話では決してないこと、念の為、付言させていただきます。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一で千葉・房総エリアまでドライブ。
(勿論、仕事で^^。某社会福祉法人様へお邪魔します)

午後は都心に戻り、某異業種企業の介護事業新規参入
の打合せです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。