[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1339]

“差別化”という言葉に対する雑感。~日々の意見交換から感じること~

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

厚生労働省は11日、

“平成29年「国民健康・栄養調査」結果”

を公表しましたね。

同報告によると、

引きこもりがちで週に1度も外出しない65歳以上の
男性は、

外へ出ている人と比較して低栄養に陥りやすい傾向に
あることが分かったとのこと。

それ以外にも様々、興味深い報告が為されています。

関心をお持ちの方は是非、下記をご確認下さいませ。

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189_00001.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■“差別化”という言葉に対する雑感。〜日々の意見交換から感じること〜
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●最近、様々な介護経営者の皆様と意見交換を行う中、特に頻繁に耳にするキーワードだな
ぁ、と感じるのが“差別化”という言葉。「今後、生き残っていく為には、他社とは異なる
“差別化されたサービス”を生み出していかなければならない」全くもって反論の余地のな
い、100%“正解”と言えるご意見だとは思うのですが、

●その一方、この“差別化”というキーワードを更に深める上で是非、エッセンスとして加
えていただきたいな、と思うポイントがあります。それは、「その“差別化”は、他の会社
から見て“真の差別化”、換言すれば、本当に“模倣不可能”或いは“模倣するのに相当な
時間を要する”ものになっているのですか?」という視点。

●例えばユニークな取り組み・アイデアを思いつき、「こんなサービスはうちの地域にはな
い!」「これこそうちの“差別化”戦略だ!」と心躍ったとしても、他社が容易に模倣出来
るようなレベルのものであるならば、その“差別化”は恐らく短命で終わってしまう事にな
るでしょう。

●勿論、ファーストランナーとして走る事に対して“意味がない”とは決して言いませんが、
仮に(言葉は少々悪いですが^^)“先行逃げ切り”を狙うとするなら、地域の中で“圧倒的
なブランド力”を構築するための“圧倒的なスピード感”が求められ、

●そのようなスピード経営を(経営資源を豊富に持たない)中小企業が実現しようと考える
のは、想像以上に“至難の業”とも言えるのではないでしょうか(あくまで一般論として。
手法の工夫を含め、実現できる法人もあろうかと思いますし、SNSの発展等、今の時代は
昔に比べて遥かに実現しやすくなっているという側面は確かにあろうかと思います
が、、、、)。

●そんな、“差別化合戦”ともいうべき消耗戦に経営資源を投じるよりも、もっと思考を深
めながら、“自社らしさがあって(or自社だからこそ実現可能だと思えるストーリーがあっ
て)”“簡単に模倣出来ない”要素をどこに見出すか?或いはどう構築するか?を考え抜く方
が、遥かに未来の存続・発展を担保出来るのではないか、と、私見ながら感じる次第です。

●豊富な経営資源を持たない中小企業にとって、自社の経営資源(資金・職員の時間・経営
者の時間etc)をどこに投下するか?は、未来の盛衰を決する分かれ道になります。もし、
今、“差別化”というキーワードが頭の中にある皆様は、是非、上記視点に基づき、更に自
身の思考に“味付け”を行っていただいてもいいかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は東京都心で打合せ。

午後は、弊社提携の士業の先生方(多くが社会保険労務士の
先生)との勉強会です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。