[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1161]

「経営者は〇〇を“自ら意識して”つくらなければならない」という話をしました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

1月23日(火)に開催された、

“平成30年第1回経済財政諮問会議”。

その会議において安倍首相は、

「国・地方のプライマリーバランス(PB:基礎的財政収支)の
黒字化を早めるための計画を今年の夏までに策定する」

と表明されたようですね。

仮に、これから堅調な経済成長が続くと想定しても、

2020年度の時点においては10.8兆円の赤字。

現状の延長線上においては、

黒字化できるのは

“2027年度”

になるとのこと。

となると当然、社会保障制度の給付費の抑制をはじめとする

“歳出改革”

が柱になるとみられ、
(“堅調な経済成長”は既に織り込まれている訳ですので)

中長期的な医療保険や介護保険の行方にも大きな影響が
出てくるかもしれません。

介護経営に関わる者として、頭に置いておいた方がいい
情報かもしれませんね。

平成30年第1回経済財政諮問会議

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2018/0123/agenda.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■「経営者は〇〇を“自ら意識して”つくらなければならない」という話をしました。
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●先日、東海地区の介護経営者(A社長)と日々のマネジメントについて意見交換させてい
ただいた時の事。少々気になることがあり、その点をお伝えさせていただいたところ、「正
にその通りですね。分かっているつもりでしたが、実は、その重要性を本当の意味で認識し
ていなかったかもしれない。これを機会に、本気になって取り組んでみます」という、とて
も前向きな言葉をいただくことが出来ました。

●ひょっとすると同じような状況でお困りの方もいらっしゃるかもしれない?という想い
のもと、今日は是非、A社長に対してお伝えさせていただいた内容を皆様にも共有させてい
ただきたく思います。「経営者は精神的な余裕を“自ら意識して”つくらなければならない」
という話についてです。

●介護業界に限らずですが、一般的に中堅中小企業の経営者というのはマルチタスク、即ち、
“なんでも仕事を自身で抱え込む(or抱え込まざるを得ない)”傾向が強いように感じます。
確かにその方が業務品質的にも安心でしょうし、顧客にも喜んでもらえるかもしれませんし、
何より自分自身も安心出来るからなのかもしれません。

●しかし、その状態をずっと続けていると(文字通り)精神的な余裕が失われ、オーバーフロ
ー状態に陥り、何とか業務を“まわす”だけの、経営として極めて非生産的なループに陥ってし
まいます。

●では、経営者として精神的な余裕を保つためには一体、どうすれば良いのでしょうか?一
つの切り口としてお伝え・おススメさせていただいているのが、意識的に“フリー”の時間を
つくる、ということです(1日〇時間、とか、週に〇時間、とか、目標を定めて)。

●私自身の実体験として、精神的な余裕と時間的な余裕はかなり、つながりが深いように思
います。フリータイムを作っておけば、“未来において重要だけど、緊急性はそれほど高く
ない”業務にも着手することが出来ますし、落ち着いて会社全体を俯瞰することも出来るよ
うになるでしょう。

●そして、それを実現する為には、先ずの出発点として、現状の自己の時間の使い方を自己
分析し、各々の業務に対して「本当に必要か?(止めてもいいんじゃないの?)」「代替可能
か?(他の部下に応援を頼めないか?)「外部資源を活用した方が合理的ではないか?(専
門会社に外注するとか?)」等々の視点の元、正に“聖域なき改革”を実行する必要があるので
はないでしょうか(或いは実行する事を“決める”必要があるのではないでしょうか)。。。。

●さて、上記視点、皆様はどのように感じられましたでしょうか?「そんなの分かっている。
でも、なかなか出来ないんだ」と思われる方も中には当然、いらっしゃるかもしれません。
しかし、厳しい言い方ですが、経営には常に“結果”が求められてくるもの。「このままで
は明るい未来が描けない」もしそんな悩み・課題をお感じになっているとするならば、一度、
固定概念を拭い捨て、ゼロベース・素直な気持ちで“どうすれば精神的な余裕を取り戻せる
か?”具体的に着手してみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、とある社会福祉法人様の興味深い取り組みについて
お話をうかがうため、

北海道・余市町までうかがいます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。