[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1005]

とある外食企業が行っていた、組織風土活性化施策。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

5月16日(火)、

規制改革推進会議において、

“第一次答申”

に関する議論が為されたようですね。

介護分野に関してのトピックスは、会議内で配布
された下記2つの資料

“規制改革推進に関する第1次答申(構成案)”

“医療・介護・保育ワーキング・グループ関連の提案内容”

に含まれています。

ご関心をお持ちの方は是非、ご確認下さいませ。

http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/committee/20170516/agenda.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■とある外食企業が行っていた、組織風土活性化施策。
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●先日、関西地区の介護経営者と組織活性化施策について意見交換をさせていただいた折、
ふと、かつてのクライアントであった外食経営者(A社長)が実践されていた施策を思い出
し、ご紹介させていただいたところ、「なるほど、面白いですね。ちょっとうちでも検討し
てみます」という、とても前向きな反応をいただきました。この内容、私たち介護経営に関
わる者にとっても何らかの“気付き”につながる可能性があるかもしれないな、と思いつつ、
本日のメルマガでご紹介させていただきます。“帰省手当”という施策についてです。

●A社長は大阪で飲食店を経営されており、比較的若いスタッフを雇用した業態を展開さ
れていました。そんな中、「サービス業には“人間そのもの”の成長が不可欠。どのような
施策を実践すれば、スタッフの心の成長が図れるのだろう?」との想いのもと、様々な取り
組みをトライアルされてきたそうなのですが、その中で最も効果があった、と感じたのが、
この“帰省手当”だったそうです。

●その仕組みは至ってシンプル。「全社員、年に一度は必ず休みを最低3日取って、実家に
帰省する事」「その3日間は通常の有給とは別に会社から付与する事(ただし、3日を超え
た場合は有給消化とする事)」「帰省中に必ず一度は両親に食事をご馳走し、必ず“ありがと
う”という感謝の気持ちを言葉で伝える事(感謝する内容は何でも良い)」「その時の両親の
反応やそれに対する自分自身の感情等について、会社に報告すること」以上4点のクリアーを
条件に、往復の交通費と両親との食事代の補助(確か1万円だったような、、、)を会社が負
担する、という制度でした(ちなみに帰省時期はお盆・正月を除き、1月~12月の中で、社員
と相談して決定していた記憶があります)。

●「顧客に対してであれ、取引先に対してであれ、特にサービス業には“感謝の心”がとて
も重要であることは間違いなく、その原点が“親に対する感謝の気持ち”であることについ
ては疑う余地もありません。その大事さを再確認させるため、敢えて毎年、会社の経費で帰
省させるのです。帰省した社員は期間中にいろんなことを感じ取り、リフレッシュしたこと
も含め、より一層、仕事に頑張ってくれる。個人的にはかなり“割の合う投資”だと思ってい
ます」若いうちに自身の親を事故で亡くされたA社長ならではの発想なのかもしれません。

●さて、この話、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?処遇改善加算等も充実
される中、A社長の事例を参考に、“自社の組織風土を構築するために、どんな施策・投資が
適切なのか?”について一度、真剣に考えてみても面白いかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番に名古屋から都心へ移動。

以降、都内で打合せ&デスクワークが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。