“イオン デイサービス参入”の記事を見て感じた事。

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おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

先週、

“イオンの通所介護事業参入”

の記事が、

様々なメディアで大きく取り上げ
られていましたね。

この情報を見た時、

私は、業界の先行きが鮮明に見え始めて
きたこのタイミングであることも含め、

“とても理にかなった話だな”

と感じました。

では、私が、どの部分で

“理にかなう”

と感じたのか?

その理由について、

大変僭越ながら、

私と近しい視点のもと、

非常に分かりやすく解説して下さって
いる、

日経新聞 編集委員 田中陽様の
記事を見つけましたので、

皆様にもご紹介させていただきたいと
思います。

“イオンの介護参入に「やっぱり」”

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「やっぱり、参入するのか」

7月19日の日経新聞1面で伝えた

「イオンが介護参入」

の記事を読んだ素直な感想だった。

筆者はスーパーやファミリーレストラン
などの既存の流通サービス業が介護事業、

特にリハビリのための運動などが日帰りで
できる

“デイサービス(通所介護)施設”

としての受け皿になると考えており、

日経新聞や日経MJでそうした動きを
時折、

伝えてきたからだ。

業界最大手の参入はむしろ遅すぎたの
かもしれない。

「やっぱり」

の理由とはおおむねこんなものだ。

スーパーやファミレスには大きな駐車場が
あるから、

家族が車で高齢者を送迎しやすい。

高齢者の食事の世話もスーパーには総菜類や
お弁当をつくる厨房があるから、

高齢者向けの食事の準備も容易にできる。

ファミレスの厨房ならなおさらだ。

スーパーもファミレスも厨房の稼働率は
上がる。

そして新たに施設を作るよりも既存の施設の
改装のほうが投資負担は軽くなる。

スーパーの売り場は広いから歩行の練習にも
なる。

いいことずくめだ。

ただ、いいことずくめの裏には、

介護施設にせざるを得ない理由もある。

従来のビジネスモデルでは顧客を引き寄せる
磁力がなくなってしまっているのだ。

19日の日経新聞では介護施設を開設する総合
スーパーについて、

「開業から30年前後たった店を対象にする」

とある。

おそらく30年前には団塊の世代など
消費意欲が旺盛な世帯がいた場所に
出店をしたが、

30年が経過して、

そうした人たちが高齢者となり、

消費力が落ちたのだ。

スーパーの食品売り場はまだ繁盛しているが、

衣料品売り場や雑貨売り場はそうではない。

販売効率は悪化の一途をたどっている。

そうした不稼働資産をこれから需要が見込める
介護施設に転換するのは理にかなう。

イオンは経営判断として介護事業に参入するが、

いつの間にか自然と

「介護事業」

の一翼を担っているところがある。

たとえば、コーヒーチェーンのコメダ
(名古屋)だ。

住宅街にある店内の朝早くを除くと、

高齢者でにぎわっていることがよくある。

手ごろな価格のモーニングセットを注文する。

店には新聞もあるから情報収集にはうってつけ。

高齢者同士の会話も弾んでいる。

長居をしていても店員もいやな顔をしない。

午前中の店内は高齢者が集まるデイサービス
にも見える。

おそらく、国の財政事情を考えると行政サービスも
限界を迎える。

これからは、どれだけ民間が知恵を出し合って行政
サービスを補完できるサービスを提供できるかどうか
にかかってくるだろう。

既に神奈川県が地盤のドラッグストア大手のクリエイト
SDホールディングスは、

主力のドラッグストアの隣に日帰り型の機能訓練施設
を併設するなど介護事業への取り組みを積極化している。

超高齢社会を迎え、

小売業(リテール)が今まで以上に介護・医療分野
(メディカル)に食指を動かすに違いない。

いや、もしかしたら介護・医療分野が逆に小売業に
打って出る可能性だってあり得る。

介護や医療の現場から日常生活に必要なニーズを
くみ取ることができる。

医療従事者は患者や家族からの信頼も厚いからだ。

メディカルとリテールの融合の時代。

「メディテール」

という新しい産業が生まれても不思議ではない。

引用元サイトはこちら

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO89536950R20C15A7000000/

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上記記事の中で、特に私が

“正にその通り”

“私も以前から同じことを感じていたし、
同様の事をいつもセミナーで話している”

と思ったのは、

後半のくだり、

“いや、もしかしたら介護・医療分野が逆に
小売業に打って出る可能性だってあり得る。

介護や医療の現場から日常生活に必要な
ニーズをくみ取ることができる。

医療従事者は患者や家族からの信頼も厚い
からだ。”

の部分です。

“イオンの介護事業参入”

とだけ聞くと、

“へぇ、そうなのか”

だけで終わってしまうこともあるかと
思いますが、

上記視点を含めてみれば、

介護事業者の今後の戦略にとっても、

参考になるところが出てくるかもしれません。

言葉として適切・ジャストフィットではない
かもしれませんが、

私はよく、

“逆の視点から見てみませんか?”

“自社に引きつけてみてみませんか?”

という話をする事があります。

例えば、今回のように、

“小売り事業にとっての介護”

という記事を見た時に、

逆の視点、即ち、

“介護にとっての小売り”

と発想してみる。

或いは、全く違う記事を見た時に、

“我々介護事業者にとって、この記事は
何を示唆するのだろう?”

と、自社に引きつけて、発想してみる。

ひょっとすると、そんなところに、

自社の

“ブレイクスルー”

が潜んでいるのかもしれません。

世の中には情報が溢れていますが、

見方を少し変えるだけで、

それらの情報は、

“学びの宝庫”

に転化する可能性が眠っています。

是非、そんな視点から、様々な記事を
見つける習慣が見につけば、、、、

とっても面白い事が起こるかもしれませんね^^

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、東京で、

私のパートナーである社会保険労務士の
先生方と共に、

集中勉強会を開催します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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