日本版CCRCの動き。

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おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

2015年7月3日に開かれた

“日本版CCRC構想有識者会議(第6回)”

において、

今夏を予定している中間報告に向けての
素案がまとめられています。

※第6回日本版CCRC構想有識者会議
の議事及び資料はこちら

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/ccrc/dai6/gijisidai.html

ご存知の方も多いと思いますが、

“CCRC”

とは、

“Continuing Care Retirement Community”

の略称で、

高齢者の健康な段階での移住を前提とした、

住居や介護施設などを備えた共同体のことです。

一定の地域全体が対象で、

生涯学習や社会活動への参加といったプログラム
も提供され、

大都市圏で加速する高齢化問題への対処策の一環
としてCCRCの導入促進について議論を行って
いるのが、

前述の日本版CCRC構想有識者会議です。

これらの内容は、6月末に閣議決定した

“まち・ひと・しごと創生基本方針2015”

にも盛り込まれており、

正に、国を挙げてのテーマとして議論されて
います。

“CCRC”

についてもう少しイメージしたい、

とお考えの皆様もいらっしゃるかと思いますので、

前述の

“日本版CCRC構想素案(概要)”

より、幾つかポイントを抜粋させていただきますね。

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日本版CCRC構想は

「東京圏をはじめとする地域の高齢者が、希望に応じ
地方や「まちなか」に移り住み、

多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、

必要な医療・介護を受けることができるような地域づくり」

を目指すもの。

本構想の意義としては、主に、
【1】
高齢者の希望の実現、

【2】
地方へのひとの流れの推進、

【3】
東京圏の高齢化問題への対応

の3つの点があげられる。
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入居者の具体的なイメージとしては、

次のような整理が為されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【1】
日本版CCRC構想の基本理念を理解した上で、

地方で暮らすことを希望する高齢者とする。

東京圏をはじめ大都市の高齢者の地方移住を基本と
しつつ、

地方に住む高齢者が住み替える場合も対象とする。

【2】
健康な段階から入居し、できる限り健康長寿を目指す
ことを基本とするが、

既に要介護状態の高齢者も対象になり得るものとする。

また、入居者は、

特定の年齢に偏ることなく、

幅広い年齢層となることを目指す。

【3】
できる限り多くの高齢者の希望を実現する
観点から、

一般的な退職者が入居できる費用モデルを
基本としつつ、

富裕層も想定した多様なバリエーションも
可能とする。
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サービス提供のイメージとしては、

次の通りです。

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【1】
移住希望者に対する支援


移住希望者に対し、きめ細かな支援を展開する
(例えば、移住希望者に対する情報提供・事前
相談・マッチング、一定期間の「お試し居住」や
「二地域居住」により入居を判断できる仕組み等)。


高齢者の居住用資産を、若年層が買ったり借りたり
できる環境整備や住み替え支援策の検討も必要。

【2】
「健康でアクティブな生活」を支援するための
プログラムの提供


健康づくりとともに、就労や社会活動・生涯学習
への参加等により、

健康でアクティブに生活することを目指すための

「目標志向型」

支援プランを希望に応じて策定し、

PDCAサイクルの下、各種プログラムを
提供する。


高齢者に期待される具体的な活動としては、

地域の子育てや学習の支援、地域おこし、

環境改善など様々な地域課題に関し、

就労やボランティア活動への参加を通じて
地域貢献を果たすことなどがある。

【3】
「継続的なケア」の確保


医療・介護が必要となった時に人生の最終段階
まで尊厳ある生活が送れる

「継続的なケア」

を確保する。

重度になっても住み慣れた地域に居住しつつ
介護サービスを受けることを基本とする。


医療介護人材不足に対応するため、

IT活用や多様な人材の複合的なアプローチ、

高齢者などの積極的な参加により、

効率的なサービス提供を行う。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

生活・居住環境の確保、という点では、

次のような整理がなされています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【1】
地域社会(多世代)との共働


高齢者が地域社会に溶け込み、

子どもや若者など多世代との共働や地域貢献が
できる環境を実現する。

例えば、高齢者向けの施設等だけでなく、

学生や若者が生活する空間や障害者施設、

保育施設など多様な受け皿が地域全体に
混在するとともに、

地域住民や多世代が日常的に集い、

交流できる

「地域拠点」

を整備する。

【2】
自立した生活ができる居住環境の提供


高齢者が健康な時から人生の最終段階まで
安心して自立した生活を送れるよう、

「サービス付き高齢者向け住宅」

や、通常の住宅を基礎としつつ、

地域全体で見守りを行う場合等を想定する。

【3】
地域資源や既存ストックの活用


日本版CCRCの普及にあたっては、

空き家等の既存ストックや地域資源の活用を
図ることが重要である。

空き家の活用促進に努めるとともに、

既存の地域資源の活用や中心市街地の活性化
の取組の活用を図る。

【4】
ソフト面全般の開発・調整を担う「司令塔機能」の充実


様々なサービス提供の実現に向けて、

ソフト面全般にわたって開発・調整を担う

「司令塔機能」

が重要である。

地域住民や多世代が交流できる「地域拠点」に、

居住者の日常的な状態を把握し、

適切な支援を行うコーディネーターを配置し、

地域全体にわたるプログラムの開発・調整を
担う体制構築が考えられる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今後は現行の補助金や税制優遇、関連制度のほか、

更なる支援策も検討されることとなっています。

私も昨年、この

“CCRC”

のモデルと言われている施設を見学させていただき
ましたが、

“介護”

という軸のみならず、

“地域”

という軸を持つ事業者にとってみれば、

とても有意義な未来戦略になるのではないか、

と感じた事を憶えています。

今後、このメルマガでも勿論発信させていただき
ますが、

関心のある方は是非、

動きを注視しておいてもいいかもしれませんね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、介護市場に新たな切り口でサービス提供
を行おうとされている某企業様との打合せ。

その後、明日のセミナー会場である熊本県熊本市
へ移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

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