“信頼”という言葉の奥深さ

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先日、ある介護経営者の方からこんな
話をうかがいました。

「社内の有能な中間管理職であるAさんが
部下のことを信頼できず、

仕事を任せられない状態が続いてしまっている。

いつかAさんが破裂するんじゃないかと心配して
いるんです。。。。」

そこから「信頼」って、口で言うのは簡単だけど、
難しいよねぇ、覚悟がいるよねぇ、という話に
なっていきました。

私はこの“信頼”という言葉を聞くたび、

いつも2つの話を思い出し、適宜、会話の相手に
伝えるようにしています。

1つは、私がサラリーマン時代の会社で教わった、
「信頼」という言葉に対する捉え方です。

『人はよく

“信頼していたのに、、、、”

という言葉を使い、約束した通りの仕事、期待して
いた仕事を全うしてくれなかった人間を非難する。

が、果たして本当にそうなのだろうか?

こちらが相手に対する期待レベルを見誤り、
勝手に信頼した。

その結果、出来なかった、という当たり前の状態が
生まれただけに過ぎないのではないか?

相手を非難するのではなく、

「その人の信頼レベルを見誤った自分側の問題」だと

捉えて前に進む、という考え方を出来る人間が成長していく。』

という話。

もう一つは、これもある上司に言われた言葉です。
(この話は以前にもメルマガで紹介しましたが、新たに
 読者登録をしていただいた皆様も多いので、再度、
 ご紹介させていただきますね。)

私が初めて部下なるものを持ち、そのあまりの
仕事能力の低さ(笑)に嫌気がさしていた時。

私は上司につい愚痴ってしまいました。

私:
「〇〇さん(上司)、何でこいつらこんな簡単なことが
分からないんですかね?
中学生でもできますよ、こんなん。僕には全く理解でき
ないです(溜息)」

上司:
『(笑いながら)原田、気持ちは分かるが、その考え方を
している限り、部下を育てられる人間にはなれんぞ。
「何でこいつら出来ないんだろう?」という質問を変えて
みろ。
「何で俺、出来るんだろう?」って自分の心に問いかけて
みろよ。』

私:
「。。。。。。。」

上司:
「誰だって初めから出来ていた訳がない。
お前だって昔はできなかったはずだ。

でも、今は出来るようになっている。

それは、そこに至るまでにいくつもの階段を
上ってきたからだろう。

「何でこいつら出来ないんだ?」

の言葉を使っている限り、その階段は見えてこないぞ。

でも、

「何で俺、出来るようになったんだろう?」
「部下は今、どこにいるんだろう?」

と考えれば、

成長ステップとしての相手の階段が見えてくるん
じゃないか?

だから、自分自身に対する質問を変えるんだよ。

確かにお前の部下達は、育った環境や生きてきた
環境が違う中、お前より能力は低いかもしれない。

でも、そこを理解した上で、どうやって部下の成長を
支援できるかが上司の役割だ。
  
我慢大会だが、お前も大きく成長する機会だ。

頑張れよ。」

いずれも10数年以上前に言われた言葉ですが、

今でも私の心の支えになっています。

人間と人間との関係、、、ホント、十人十色で奥が
深いです。

でも、だからこそ、面白くもあり、

自分の心も、自分自身も成長する。

悩んだ量が多いだけ、同じ悩みを持つ
人の役にも立てる。

介護現場だけに関わらず、人と人が集う組織の
中では当然のように様々な問題が浮上し、

様々な課題が生まれてきます。

でも、そこから逃げず、もがくことで、

自分自身の人間としての幅も拡がっていくの
でしょうね。

まぁ、でも、たまには

「何であいつは。。。」

と愚痴を言い、自分の感情をスッキリさせることが
あってもいいとも思いますが(笑)。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

本日は以前お話していました、

某法人様で始まる業界初の取り組み

「厨房改革プロジェクト」

のキックオフです。

外食産業のノウハウを介護事業に導入し、

コストダウンと料理品質の向上を狙います。

その後、明日のセミナー会場である兵庫県
姫路市へ。

今日からいよいよ7月ですね。

2013年も折り返し地点です。

残り半年、全力で駆け抜けたいと思います。

では、今日も1日、頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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 します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
 と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
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