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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
皆さんは、
“三島海雲”
という、過去の企業家をご存知でしょうか?
名前自体はあまり世に知られていないかも
しれませんが、
彼が開発した飲み物は、恐らく誰もが知っている
はずです。
それは、国民的乳酸菌飲料
“カルピス”。
子供の頃、お世話になった方も多いのではない
でしょうか。
(私は今でも大好きですが^^)
三島氏は1917年にラクトー株式会社(現カルピス
を設立。
1919年からカルピスの販売を開始し、
1922年、今でも有名なキャッチフレーズ
「初恋の味」
という言葉を用いて一気に拡販を図ろうとします。
しかし、その1年後に、予想もし得ない事態が発生
します。
それは、皆さんもご存知、
“関東大震災”
です。
1923年(大正12年)9月1日、
関東地方を襲った大地震は、家屋全壊13万戸、
死者10万人の被害を出し、
ことに東京の下町一帯は火災により一面、
焼け野原と化しました。
その時、三島氏は渋谷・恵比寿のカルピス本社で
この大地震を経験したのですが、
運のいいことに、この一帯はほとんど被害を
被むりませんでした。
だが、東京の大半は見るも無残な状態。
水道が止まって飲み水もままならない。
至るところに避難民が溢れていました。
飲料水の不足を放っておくと、地震、火事の
不幸に続いてもっと恐ろしい疫病が蔓延しかねない。
幸いカルピス本社の山手方面では水道の損傷が
少なく水が出ていました。
そこで三島氏は、自分で出来ることは何かを考え、
水を配ることを決断。
しかも、
せっかく水を配るのであれば、氷とカルピスを入れて
美味しく配って差し上げようと考えました。
彼は、金庫のあり金2000円を全部使い、
トラック4台を調達し、
翌日の9月2日に東京中に配って回ったそうです。
この行動力には目を見張るものがあり、
彼の動きは被災した方々の中で大きな反響を呼びました。
ところが、この三島氏の行動に対し、一部の新聞は、
“広告といえども感心である”
といった主旨の記事を掲載したのです。
三島氏は後日、この時の自らの行動、及び、この新聞記事
について、次のように述べています。
「私はカルピスを配ったら広告になるなどという
気持ちは微塵もなかった。
困った人達を助けたいという、全く純真な、人間と
しての衝動からだけで動いた。
しかしそれが新聞の言うように広告として効果を上げた
としたら、
行動に対する天の報酬であったと言うべきであろう。
われわれの真心から出た、言わば本能的な行動が、
結果として企業にプラスに働いたのである」
この活動により、カルピスは広く知られることになった
訳ですが、
その後、震災から20年経ってから某省の高官が、三島氏に
向かってこのように言ったそうです。
「私はカルピスのことなら、喜んでどんなことでも
協力いたしましょう。
震災の時に、上野でもらった一杯のカルピスのうまさが
忘れられないからです」
“ギブ アンド テイク”
という言葉があります。
何かが欲しいのなら、 ただ一方的に欲しい、欲しい、
ではなく、
先ず、誰かに何かを与える努力をすべきだ、
という意味ですね。
“テイク アンド テイク”
の発想で、人からもらう(or奪う?)ことしか
考えていない企業も多い中(笑)、
先ず、先に与えよう、という発想は、とても重要な
ことだと思います。
しかし、今日の事例にせよ、以前にお話した
メルク社にせよ、
“ギブ アンド テイク”
の発想で活動したのか、と言われると、
少し違う気もします。
どちらかというと、
“ギブ アンド ギブン”
与えて、与えられる、という言葉の方が
しっくりくると思いませんか?
顧客との関係、社員との関係、取引先との関係、
様々な関係に対し、
私たち企業経営者やリーダーは、どのような姿勢で
臨むのか。
過去の偉人達の事例は、私たちに色々な示唆を
投げかけてくれているのかもしれませんね。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、東京池袋にて、
介護特化を志す会計事務所の先生に向けて、
経営戦略や中期経営計画について研修を行います。
全国からお集まりいただいている皆様に、
先ずはしっかりと
“ギブ”
出来るよう、全力で臨みます。
では、今日もお互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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原田匡の2冊目の著書、
「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」
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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
します。
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