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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
“当院のケアに禁止事項はありません”
某病院の院長先生の言葉です。
この病院、
院長を始めとする幹部陣が職員を信頼し、
患者とその家族の喜びや幸せのために
なることなら、
基本的にケアの禁止事項を設けることなく、
職員の自発性を尊重した運営を行って
います。
たとえば、こんなエピソードがあるそう
です。
食事をしてもすぐに戻してしまう、
ターミナルの患者様がいらっしゃいました。
医師からは絶食の指示が出ていましたが、
「白いご飯が食べたい」
と言っていた言葉を看護師が聞き逃さず、
せめて人生の最期の時ぐらい好きなものを
食べていただきたい、と考え、
職員たちのアイデアで、
“ご飯パーティ”
なるものを企画したそうです。
すると別の看護師が、
「せっかくだからご飯を炊く匂いも楽しんで
もらおうよ」
と、病室に炊飯ジャーを持ち込む提案を
しました。
更に、新潟出身の別の看護師が、
「実家からコシヒカリを取り寄せます」
と言い出したそうです。
それだけではありません。
看護師たちは患者の家族から自宅で作って
いるけんちん汁のレシピを教わり、
病室で再現しました。
その試みに感激した患者の家族はウナギを
用意し、
自家製の梅干しまで持ってきたそうです。
すると、その患者は、直前まで吐き続けの
状態だったのに、
何と、その時だけ元気が出て、嬉しそうに
ご飯を食べた、というのです。
さて、
果たしてこの対応が、医療人として適切か
どうか、と言われれば、正直、私にはよく分かり
ません(苦笑)。
しかし、人間対人間、という観点から考えれば、
とても素晴らしい対応であった、と言えるのでは
ないでしょうか。
少なくとも亡くなる直前、
その患者様は自らの小さな希望を叶え、
ごくごく当たり前の
でも、とても心温まる人間らしい一時を
過ごせたのだと思います。
また、ご家族にとって、
亡くなる直前に心からの笑顔を見ることが
出来たことは、
忘れられない思い出として、
いつまでもずっと、心の中に残ることでしょう。
「介護、介護って言うけど、実はそんなに難しい
ものじゃないと思うんです。
勿論、技術も必要ですが、結局は、人間対人間として
向き合えるか、信頼し合えるか、ということじゃないです
かね。」
このエピソードを初めて聞いた時、
笑いながら私に介護の仕事のことを教えてくれた、
ある、男性経営者のそんな言葉を思い出しました。
ご利用者は正に十人十色であり、
誰一人として、同じ人生を歩んできた人は
いらっしゃいません。
そんなご利用者一人ひとりに、
人間対人間として向き合い続けるという
ことは、
時にはとても難しいことであるのかもしれません。
でも、だからこそ、
私たちの仕事はとても意義深く、価値が
あるのではないか。
関わる私たちも、人間として成長出来るのでは
ないか。
自社の現場と触れ合う度に、
いつも私はそう感じています。
そう考えると、私たちの仕事って、何だか
当たり前のようでいて、
実は、結構すごいことなのかもしれませんね(笑)。
以上、何かのお役にたてれば幸いです。
今日は朝7時30分から会員向けのビデオ
撮影。
その後、打合せを経て、
午後は大阪市内で介護事業者向けの
セミナーです。
では、今日もお互い頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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原田匡の2冊目の著書、
「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」
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~Visionary Care Company~
社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
します。
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