あるタクシー運転手さんとの話。

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先日、広島で、とても素晴らしいタクシー
運転手さんに出会いました。

当初は次の目的地までバスを使って移動
する予定だったのですが、

前の打合せが長引き、止むを得ず、
タクシーに乗ることに。

おまけに、天気予報では晴れと言って
いたのに、

突然、曇天模様となり、今にも雨が降り
出しそうな気配です。

「おいおい、傘なんか準備してないよ」

どうぞ、目的地に着くまで雨に降られ
ませんように、

と祈りながら、路上でタクシーを待って
いました。

すると、ほどなく、1台のタクシーが
私を見つけ、ハザードを点けながら
減速して向かってきました。

ここから、この運転手さんの“凄さ”が
始まります。

先ず、20mほど離れている私の位置からも、
その方が笑顔でいることがハッキリと見えて
きました。

それどころか、私の方を見て、フロント
ガラス越しに何度も会釈をしてくれています。

そして、ドアが開いて乗り込もうとしたその時。

「ご乗車、ありがとうございます!」

笑顔で私の目を見ながら声をかけてくれるのです。

年齢は60代前半といったところでしょうか。

とても柔和な笑顔です。

「ドア、閉めますので、気をつけてくださいね。

本日はご乗車、本当にありがとうございます。
どちらまで行かれますか?」

「近くですみませんが、◯◯までお願いします」

「いえ、そんなこと、全然、気になさらないで下さい。
どちらのルートで参りましょう?」

「あ、よく分からないので、お任せでお願いします。」

「わかりました。では、最短ルートで向かい
ますね。

安全運転で参りますので、宜しくお願い致し
ます。」

何て感じのいい人だろう、と思いながら、
そのまま、心地よい時間が流れていきました。

しかし、それとは裏腹に、空模様はどんどん
雨の気配を強めていきます。

そして約10分後。

ついに、雨が降ってきました(しかも一気に)。

また、運の悪いことに、どうやら私の目的地は、
大通りを挟んだ対面側だったようで、

目の前につけていただこうとするとかなりの遠回り
になります。

まぁ、雨も降っているし、それでもしょうがないか、
と思っていたのですが、

突然の大雨のせいで、道も大渋滞。

打合せの開始時間も刻一刻と迫ってきます。

どうしようかな、、とモヤモヤ考えていたそんな
時、

運転手さんが私に声をかけてきました。

「お客様、グルッと回ると時間もお金もかかって
しまいます。

ここで降りれば、信号を渡った目の前ですので、
最も近いと思いますがそうされますか?」

「いや、本当はそうしたいんですけど、この雨
じゃ歩くのはちょっと。。。」

「それでしたらご心配なく。ビニールのもので
宜しければ、傘、差し上げますよ。」

私は一瞬、耳を疑いました。

「ホントですか?なんでそんなことしていただける
んですか?」

問い返した私に、運転手さんは続けます。

「以前も別のお客さんを乗せている時に同じような
ことがありましてね。

それ以来、忘れ物の傘なんかを安く仕入れてトランクに
何本か置いてあるんですよ。

きれいなものではないので申し訳ないんですが、もし
それでよろしければ是非、どうぞ。」

私は本気で感動しました。

そして、支払いを済ませ、

トランクから傘をもらい、

外で運転手さんと向かい合い,

感謝の想いを伝えようとしたその瞬間。

「本日はご乗車頂き、本当にありがとうございました!
天気が良ければ目の前までつけることが出来たのに、
本当に申し訳ございません。

足元が悪くなっていますので、くれぐれもお気を付け
下さい!」

彼は満面の笑みと共に私にそう言葉を投げかけ、
(ペコリではなく)深々と頭を下げました。

彼の笑顔や醸し出す雰囲気。

丁寧で、言葉の上辺だけでなく、本当にこちらを
気遣ってくれている感じ。

一生懸命さ。

私は、こんな運転手さんに初めて出会いました。

「今日は私のタクシー乗車経験の中で、最高の日に
なりました。あなたは日本一のタクシードライバー
ですね。」

私はホトホト感動し、思わずガッチリ握手してしまい
ました(笑)。

そして最後、別れ際に、彼は本当に嬉しそうに、私に
こんな一言を付け加えてくれました。

「この仕事は私の天職です。こんなに楽しい仕事は
ありません。」

一生懸命やろうが、手抜きしようが、このご時世、

特にタクシー業界においては、

自分自身が得られる待遇や報いは、ひょっとすると、
現実的には大して変わらないのかもしれません。

でも、仕事から得られる充実感には、格段の差が
生まれるのではないでしょうか。

仕事は人生の大部分の時間を費やす、大きな大きな
要素です。

だから、仕事への充実感は、自分自身の人生の質を
大きく左右する。

私はいつもそう思っています。

そしてその充実感は、自分自身の心の持ちよう
一つで決まります。

どんな仕事をするか?

ではなく、

どんな気持ちで仕事に取り組むか?

仕事が単なる“作業”になるのか、

それとも、自分自身の“志事”となるのか。

全ては自分次第なのかもしれませんね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、早朝から都心でミーティング。

その後、名古屋へ向かい、名古屋市内でセミナー。

その後、某医療法人の理事長様と会食です。

タクシー運転手さんに負けないぐらいの気持ちで
出会う方々にパワーを届けられるよう、

今日も楽しみながら全力で仕事に臨みます。

では、今日もお互い頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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 と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
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