異業種のノウハウを活用する。

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

さて、先月のメルマガでも皆様に
ご報告しました、

某社会福祉法人様の中期経営計画推進の
一貫として行われている、

“厨房革新プロジェクト”。

福祉の世界の厨房部門を、

全く異業種である外食産業の発想と知見、
ノウハウを活用しながら、

“生産性向上”と“付加価値向上”

の両側面から徹底革新していこう、という
非常に画期的な取り組みなのですが、

昨日、具体的な改革の可能性、

特にコストマネジメントの可能性についての
報告会が同法人内で開催されました。

ちなみにこの法人様、特養とデイを合わせて
朝・昼・夜で1日約170食程度を提供している
規模のサービスを提供しています。

そして、この報告会で導き出された数字は、
何と、

“理論上、年間約2000万のコストダウンを
充分実現出来る可能性がある”

というものでした。

ちなみに、“理論上”と言う言葉には、

たとえ厨房オペレーションを合理化出来た
としても、

そのまま、人員数を簡単に合理化(=人員削減)
出来るものではないから、

という意味を含んでいます。

ともあれ、

もしゼロベースで見直したとすると約2000万の
削減の可能性、

仮に人件費部分を全く触らず、食材コントロールや
調理マネジメントの部分を変革させるだけでも、

年間1000万近いコスト削減が実現出来る、

というのが現状把握から見えた実態でした。

私は、よく、

“サンクコスト(=沈んでだコスト)を洗い出せ”

という表現を用いますが、

今回の試算は正に、厨房部門における

“サンクコスト”のあぶり出しであり、

現状の付加価値を落とすことなく、

寧ろ、向上させながら実現出来る

コストダウンの可能性です。

恐らく、介護福祉業界の常識からすると、

あり得ない次元の報告数値だと思います。

しかし、外食産業のノウハウ・視点から
見つめ直すと、これが、

“ごく当たり前”

の結果です。

その意味では、私たち介護福祉業界には、

ご利用者に迷惑をかけることなく、

寧ろ、ご利用者に喜んでいただけるような

“高効率”と“高付加価値”

の可能性がまだまだ、山ほど眠っている、

というのはどうやら間違いのない実態の
ようです。

我々の常識の延長線上ではなく、

異業種のノウハウ、という全く異なる視点
から、

自社のマネジメントに

“革新(=イノベーション)”

を起こしていく。

介護報酬を見ても、コスト構造を見ても、

今後、ますます厳しい経営環境が訪れる
であろうことが容易に想像できる私たちの
業界にとって、

これからもますます必要とされる姿勢なのかも
しれませんね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日の私は、昨日同様、東京での打合せが
続きます。

地域によっては雨足が強まるところもある
ようですね。

ご利用者の送迎含め、くれぐれもご注意
下さいませ。

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
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幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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 と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
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