“顧客志向”について考える(その2)。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

“本物の顧客志向とは?”

について、

今日は昨日の続きをお届けしたいと
思います。

それでは早速、お読み下さい。

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小川社長は

「子供がすくすくと育ち、健康的に
暮らせる住宅を建てませんか」

と提案したが、

「あなたのこだわりはどうでもいいから」

と言い返された。

仕方なく我慢しながら、

意に反する住宅を建てた。

そうしなければ、発注してもらえなかった
からだ。

だが2002年に吹っ切れた。

“もうこんな住宅は建てたくない”

という思いが臨界点に達し、

それからは信念にのっとった住宅
しか建てなくなる。

それは間仕切りが少なく、

開放的な住宅だ。

親子の対話が自然と促される。

個室には扉がなく、

子供が自室にひきこもろうにも、

物理的に難しい環境を作り出した。

構造を単純化したことで、

住宅価格も下げられた。

それまではシックハウスの心配がない
住宅を建てようとすると、

価格が高くならざるを得なかった。

シックハウスの原因物質を含まない
自然素材は、

単価が高いからだ。

ところが構造を単純化したことで、

より少ない建材で家を建てられるようになり、

手頃な価格で健康的な家を提供できるように
なった。

当初はなかなか施工主の理解を得られなかった。

2007年には小川工務店から独立、

小川の家を設立して社長に就任しても、

状況は変わらなかった。

それでも信念を曲げずに営業を続けた結果、

口コミで評判が少しずつ広がり、

3年ほど前から黒字基調となった。

一般的に施工主は、

複数の工務店に間取りと見積もりを
出させて、

それぞれを比較する。

だが小川の家では、

“とりあえず間取りと、見積もりを
提示して”

という要望には応えない。

小川の家では、まず

“家づくり診断”

からスタートする。

なぜ家を建てるのか、

現在の住まいに対する不満などを
詳しく聞き取り、

小川の家のコンセプトを理解しているか
確認する。

同時に施工主の家計をチェックする。

世帯収入はどれくらいか、

自動車ローンや健康保険の支払いは
どれくらいかを聞いていく。

年収より多い自動車ローンに追われていれば、

軽自動車への買い替えを促す。

保険料の支払いが過度に多ければ、

保険契約の整理を勧める。

出費の無駄を取り払った上で、

無理なく支払っていける住宅ローンの
水準を決める。

その範囲に収まるような土地を探し、

建物の予算を決め、

最後に間取りを提示する。

つい広い家を、

地価の高い土地に建ててしまい、

身の丈を超える住宅ローンの返済に
追われるといった事態を防ぐためだ。

施工主の求める

“夢のマイホーム”

をかなえる方が楽だろう。

住みたい土地に、

部屋数の多い間取りの家を建てれば
済む。

しかし、その結果、住宅ローンに追われ、

シックハウスに悩み、

子供がひきこもったり、

非行に走ったりする家が建つ恐れがある。

だから、小川の家では顧客の

“夢”

はかなえない。

小川の家で設計を担当するのは、

建築家で小川社長の実姉である
夏井千春氏だ。

夏井氏は、新居に引っ越す前に、

施工主がそれまで住んでいた自宅を
訪ねる。

そして、

引っ越し荷物が多いことが分かると、

片っぱしから捨てさせる。

すっきりした状態で、

新生活を始められるようにするためだ。

小川社長は、

「私たちは住宅を売っているのではなく、
心豊かで健康的な暮らしを売っている」

と強調する。

世の中には

“顧客志向”

を掲げる企業はたくさんある。

しかし、

顧客の要求にただ応じるだけでは、

“本当の顧客志向”

にはならない。

これが小川社長の得た結論である。

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・・・・・・・・・・・

如何でしょうか?

“顧客志向”

について考えない経営者はいないと
思います。

自社は本当に

“顧客志向”

なのか?

実は、

“顧客志向”

を唱えながら、

“自分志向”

で物事を進めていないだろうか?

一度、自らの会社を振り返り、

幹部と一緒に意見交換しながら、

自社の

“顧客志向”

について、

あらためて点検してみてもいいかも
しれませんね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日も都内でデスクワーク&打ち合わせです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

※引用元サイトはこちら

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20150203/277081/


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