——————————————————————–
介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
——————————————————————–
本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
——————————————————————–
おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
先日、ある介護事業者の集まりに顔を
出した際に、
「男性利用者への対応が難しい」
という話題が持ち上がっていました。
ある男性利用者は、
なかなか現場に溶け込むことが出来ず、
朝、お迎えに行っても
「ワシは行かん」
の一点張り。
どうすれば来ていただけるようになるだろうか?
そんな悩みについて、事業者同士で様々なアイデア
を話し合っていました。
この手の話を聞く度に、
私は、私に介護の仕事を教えてくれた、
ある男性経営者の話を思い出します。
その方が経営する事業所にも、かつて、
なかなか現場に馴染んでいただけない
男性ご利用者(Aさん)がいたそうです。
「どうすればAさんに、事業所に喜んで来て
いただけるようになるだろう?」
と職員全員で話し合う中、
話題はAさんの若いころの話に移っていきました。
ご家族曰く、
「現役時代はバリバリの営業マンとして、部下や
会社から一目置かれた存在だった」
とのこと。
その話を聞いた、ある職員が、ふとこんなアイデアを
思いついたそうです。
「そうだ!Aさんに現役時代の自分を思い出して
もらえるような環境をつくろうよ!」
その後、彼らは、Aさんのところに“ある物”を
持って相談にあがりました。
“ある物”とは何か?
それは、Aさんの名前が入った“名刺”です。
その事業所の「顧問」という肩書がついた名刺を
つくり、
「Aさん、Aさんは昔、バリバリの営業マンだったと
話を聞きました。実は私たち、営業が苦手で、、、、
是非、営業を私たちに教えてもらえませんか?」
この突飛なお願いに、Aさんは、驚きつつも、
「よし、わかった!俺が営業の極意を教えてやる」
と快諾。
その後、デイサービスに通われる日は、
管理者の営業回りに同行します。
営業先のケアマネさんには、
「すみません、この方うちのご利用者なので、、、」
と耳打ちし、話を合わせていただくように
していたそうです。
Aさんは得意の営業、ということで、一生懸命、
事業所のPRをされます。
正直なところ、ちょっとピントがずれたPR
もあったそうですが(苦笑)、
それでもAさんは本気、一生懸命です。
また、管理者の営業トークを聞きながら、
後から、
「もっとこうした方がいい。」
とダメだしをすることも。
それを聞いて、管理者は、
「なるほど。確かにそうですね。
ありがとうございます!」
と感謝。
(事実、参考になったことも沢山あったそうです)
事業所に見学に来た家族に対応する時も、
Aさんはその場に同席をします。
(勿論、家族の了承を取った上での話です)
Aさんはご家族に対し、
「うちの事業所は、、、、」
と一生懸命説明をしてくださった
そうです。
その後、所内で役割を持ったAさんは、
入所されるまでの間、
「顧問」
として職務を全うし、
ほぼ休まずにデイサービスに通われた
そうです。
月並ですが、人にはそれぞれ歩んできた
“歴史”があり、
その“歴史”の中に、ご利用者の生き様、
個性、プライド等が詰まっています。
何でもそうですが、
我々はつい、
目の前の状態を何とか収めたい、と思うが
故に、
「どう声掛けをすれば来ていただけるか?」
という“テクニック”に意識が走りがちです。
そんな時の私たちは、
ひょっとすると、そのご利用者の
“行動”しか見ていない、
もしくは、
「何とか自分たちのペースに当てはめたい」
としか考えていないのかもしれません。
やはり、大切なのは、
ご利用者一人一人の
「心」
を見て、その“心”に語りかける事です
よね。
とても難しいことだと思いますが、
でも、だからこそやりがいがる、ある意味、
とても面白い仕事なのかもしれません。
さて、皆さんなら、どのように対応されます
でしょうか?
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は大阪で打合せ。
その後、夜の最終便で博多へ向かい、
明朝の博多での打合せに臨みます。
では、今日も一日、頑張ってまいり
ましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
——————————————————————–
原田匡の2冊目の著書、
「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」
好評発売中!ご照会はこちらから
↓
http://www.haradatadashi.com/books/
——————————————————————–
CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)
◆運営会社:株式会社タッグ
〒532‐0023
大阪市淀川区十三東1-20-3
ザ・グランドビューオオサカ1602
メール:info@cb-tag.net
URL:http://cb-tag.net/
TEL :06-6306-6567
FAX:06-6306-6568
~Visionary Care Company~
社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
——————————————————————–
※このメールに書かれた内容の無断転載、無断複製については、原則OKと
します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
します。
——————————————————————–