外食企業が介護業界へ参入する”利”。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

一昨日の土曜日、

“すき家”

“なか卯”

“ココスジャパン”

等の展開で知られる、外食大手の

“ゼンショーホールディングス”

が、介護業界に参入する、

との記事が躍りました。

私が見たネット記事は、

下記の通りです。

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牛丼チェーン「すき家」で知られる外食大手の
ゼンショーホールディングス(HD、東京)が、

道内で介護事業に新規参入することが31日、
分かった。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などを
道内で展開する中堅会社の株式100%を取得。

ゼンショーは十勝管内で農業に参入するなど
事業多角化を進めており、

北海道を外食産業と1次産業、介護事業を
融合させた試験モデルの重要拠点と位置づける
戦略だ。

同社が31日付で買収したのは、

札幌市西区の「介護サービス輝(かがやき)」
(狩野美香子社長)。

2002年創業で、

道央圏などでサ高住5棟、高齢者向け
賃貸住宅11棟、

住宅型有料老人ホーム1棟の計17棟を
運営、

入所者は約600人。

生鮮食品や宅配弁当の販売事業を
手掛ける子会社も持つ。

買収額は明らかにしていない。

狩野社長は続投し、子会社を含めた社員、
パート計221人は継続雇用する。

ゼンショーは国内外ですき家など4,780店
(1月末現在)を展開。

外食産業は円安による輸入原材料高騰で
経営環境は厳しい。

同社は国産食材の調達先として08年、

十勝管内大樹町で畜産や畑作に乗り出すなど、

北海道との関係が深い。

同社は今後、取得した各施設で社員研修を行い、

介護現場のノウハウを学ぶ。

また、十勝産食材を使ったメニュー開発をはじめ、
介護食の宅配サービスも視野に入れ、

“介護を外食・小売業に続く事業の柱に
育てたい“

としている。
(北海道新聞2月1日朝刊掲載)
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マーケットの未来図が徐々に見えつつ
ある中、

今後、ゼンショーのように、

“M&A(買収)”

という形で業界参入してくる大手企業は
益々増えてくるものと思われます。

また、私のように、元々外食業界で
コンサルティングを行っていた人間から
すると、

今回のゼンショーのような企業規模(2013年
3月期で連結売上4,175億円)ほどのの会社
ではなかったとしても、

中規模程度以上、

特にセントラルキッチンを有していたり、

主に日常食業態展開しているような
企業にとっては、

本業との

“相乗効果”

という点で、

介護業界へ参入すべき

“理”

と共に、大きな

“利(メリット)”

があるように思えてなりません。

実は私、

ワタミが介護業界へ参入した時にも、

この

“外食企業ならではの利(メリット)”

についてよくセミナーでお話していました。

その“利”とは、

“本業(外食事業)の原価率低減”

です。

今回で言うと、

600人の入居者が既にいらっしゃる、

ということですので、

この方々が仮に朝・昼・晩の3食全てを
施設でとっていただく前提で計算すると、

月間で、

600人×3食×30日=5.4万食の食事需要を

安定的に確保することが可能に
なります。

仮に、1食の平均単価が500円とすると、

5.4万食×500円=2700万円。

つまり、月商2700万円、

年商3.24億円という規模のお店が
増えることになるのですが、

この売上規模もさることながら、

最大のインパクトは、やはり、

“安定需要の創出”

でしょう。

この

“安定需要”

というのは、

季節や天候等の要因で来店客数が
大きくアップダウンする外食業界に
とって、

とてつもなく大きな価値を生み出します。

即ち、

“ 毎日600人のリピート顧客を確保出来る“

“=既存のセントラルキッチンの稼働が安定する”

“=原価率低減”

“=介護事業も本業(外食)も利益増”

という図式が生まれてくるのです。

また、今回のように、

購入した施設の周囲に経営する外食店舗が
在る場合には、

物流コスト面でも、そのメリットは益々大きく
なると思います。

他方、入居者にとっても、

通常の外食店舗で販売されているような

“美味しい食事”

が住宅内で提供される、

というのは、住宅選定の大きなアドバンテージ
として映るかもしれません。

今後、ゼンショーほどの大規模企業で
なくとも、

例えば地域密着の事業を行っており、

経営力もあり、

経営体力もあり、

しかも、戦略的視点を有している事業者の
新規参入はどんどん進む可能性が考えられます。

そんな中、彼らを或る意味、

“迎え撃つ”

私たち既存組は、どうやって差別化を図って
いくか?

しっかり頭をひねって考える必要があるでしょう。

さぁ、ここからが

“環境変化”

の本番です。

大手には大手の、

小規模には小規模の必勝パターンがあります。

あらゆる事業者にとって、

“存続・発展の戦略”

は必ずあります。

是非、気持ちで負けず、

しっかりと足固めをしながら、

前傾姿勢で着実に歩を進めていきたい
ものですね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、静岡県沼津市でセミナーを行います。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいり
ましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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