——————————————————————–
介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
——————————————————————–
本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
また、もし宜しければ、是非、メルマガの読者様をご紹介下さい!
真面目で一生懸命な医療・介護事業者様や、介護に携わる
方々との輪を拡げていくことが出来ればとても嬉しく思います。
読者登録は、こちらのURLから可能です。
↓
http://cb-tag.net/melma_regist.php
——————————————————————–
おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
先日、長野県のとある介護事業者の
方とお話をしていた時に、
全国でも有名な
“中央タクシー”
の話になりました。
脅威の顧客リピート率を誇り、
保有車両の大半が予約で埋まってしまう、
という、
地元では確固たる地位を築いている同社
ですが、
やはり、中央タクシーの大ファンだ、
とおっしゃるその経営者の方に、
“何がそんなにいいんですか?”
と質問したところ、
大変“深いい”話を聞かせていただくことが
出来ました。
彼女がこの会社を
“大好き”
と言い切った理由は、
実は、こんなストーリーに在りました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今から約15年前の、1998年の冬。
オリンピック開催地の長野には、
観光客や報道陣がどっと押し寄せてきて
いました。
この時期は街全体、そして勿論、タクシー業界も
空前の特需に沸いており、
報道各社は早い時期から、
我先にと市内・県内のタクシー会社に貸切の
予約を入れようとしてきます。
当然、元々評判の良かった中央タクシーにも
沢山の予約が入り、
あっという間にオリンピック期間中の大半が
予約で埋まりつつあった、そんな時。
予約状況をボーっと見ていた、ある1人の
ドライバーが、
こんな言葉を呟いたそうです。
“この予約状況は確かに嬉しいけれど、
これじゃぁ、いつもうちのタクシーを使って
毎週〇曜日に病院に通われている□□さんは
どうするんだ?
誰があの方を病院にお連れするんだ?”
このふとした呟きがきっかけとなり、
“いつも私たちの会社を使っていただいている
お客様を蹴ってまで、特需に対応すべきか否か“
という議論が、ドライバー同士の間で沸き起こり
ました。
そして、従業員から相談を受ける形でこの議論の
報告を受けた経営者の宇都宮氏は、
しばらく考えた後、社員に向かって次のように
回答します。
“貸切予約をしてくれた方には大変申し訳ないが、
今回は予約をキャンセルさせていただこう。
私たちは、この街のタクシー会社であり、
この街の方の為の会社なんだから、
特需より、いつものお客様を最優先に考えよう”
いつものお客様に迷惑がかからない程度の予約量
ぐらいなら残しておいてもいいのではないか、
という声も中では上がったそうですが、
“それではお断りした企業に申し訳が立たないし、
筋が通らない”
宇都宮氏はそう答え、全てを断ったそうです。
ちなみに、後で分かったことだそうですが、
この時期に長野で貸切予約を断ったのは、
なんと、中央タクシー1社だけ(苦笑)。
その後、大会期間中、
同業他社は、通常の3倍近い売り上げを上げる
会社も出てくる等
“大幅増収”
を果たしました。
しかし、大会が終わると、当然売り上げは
元通りに、、、、、
いや、そうではなく、
なんと、通常時期以上に売上減になってしまった
そうです。
かたや、中央タクシーは、大会終了後以降も
売上は右肩上がり。
この理由、勘の鋭い方なら既にピンときている
かもしれませんね。
“いつも予約している会社が予約できない”
そう言ってホトホト困りはて、
“タクシー予約難民”
と化してしまった地元の方々は、
様々なタクシー会社に電話をかけ、
何とか中央タクシーに辿り着いて予約を確保
することができました。
そして、
“貸切予約を全てお断りした”
というその心意気、
加えて、同社特有の素晴らしいサービスに感動し、
結果として、特需対応に沸いた会社は、
中央タクシーにお客様を取られてしまったのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・・・・如何でしょう?
この会社が地元でダントツに愛されている理由が
よく分かる気がしませんか?
人によっては、
“特需後の顧客増を狙って予約を断ったんじゃない?”
という鋭い(笑?)見方で受け止める方もいらっしゃる
かもしれませんが、
しかし、今なお地元で愛され、必要とされ、
営々と事業として存続・発展を続けている、
という事実の前では、
そのような詮索すらもあまり意味を為さないのでは?
なんて、私は思います。
“地域を守る”
“地域に役立つ”
仕事をしている、という点では、
私たちも中央タクシーも全く同じです。
その意味ではこの話、
様々な学びを私たちに与えてくれると
思いませんか?
是非、自らの中で振り返り、
心に沁みこませてみてもいいかも
しれませんね。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
本日は都内、及び神奈川県でデスクワーク&
打合せです。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?
では、今日も1日、互いに頑張ってまいり
ましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
——————————————————————–
原田匡の2冊目の著書、
「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」
好評発売中!ご照会はこちらから
↓
http://www.haradatadashi.com/books/
——————————————————————–
CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)
◆運営会社:株式会社タッグ
〒532‐0023
大阪市淀川区十三東1-20-3
ザ・グランドビューオオサカ1602
メール:info@cb-tag.net
URL:http://cb-tag.net/
TEL :06-6306-6567
FAX:06-6306-6568
~Visionary Care Company~
社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
——————————————————————–
※このメールに書かれた内容の無断転載、無断複製については、原則OKと
します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
します。
——————————————————————–