“お泊りデイ”報道に思う事。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

今日のメルマガは、少し

“ぼやき”

のようにお感じになる方も中には
いらっしゃるかもしれません(苦笑)。

連日のお泊りデイに対する批判の記事に
ついてです。

2014年1月13日付の朝日新聞では、

“行き場なく、雑魚寝の老後 通所介護
施設に宿泊”

というタイトルで、

そして、2014年1月19日の読売新聞(ネット版?)
では、

“十人雑魚寝・口には…「無法状態」お泊まり
デイ”

というタイトルで、

お泊りデイに対する痛烈な批判記事が掲載されて
いました。

読まれていない方もいらっしゃるかもしれません
ので、

念のために記事内容をシェアさせていただきます。

読売新聞での記事は、こんな感じです。
(ネットより抜粋)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
利用者に対する虐待が発覚した、

広島県福山市のお泊まりデイ。

民家を改修した施設に17人が
寝泊まりしていた、

宿泊サービス付きの通所介護事業所

“お泊まりデイ”

に関して、

読売新聞が行った自治体へのアンケート
調査では、

一部の施設が、利用者を狭いスペースで
雑魚寝させたり、

大声を出さないよう口に粘着テープを貼る
虐待をしたりしていたことも判明した。

こうした悪質な運営が他にも広がっている
可能性があり、

自治体の間では、運営基準を作るなど
チェックを強める動きが拡大している。

業界団体も独自の基準作りを始めた。

◆劣悪な環境

「まるで無法状態だと驚いた」と、

鳥取市の担当者が振り返る。

昨年2月、

設備変更に伴う調査で訪れた2か所の
施設がいずれも、

聞き取りに対し、

仕切りを設けずに布団を敷き、

男女約10人を雑魚寝させていたことを
認めたからだ。

改善を求めると、

「臨時的な宿泊だから問題ない」

などと反論されたという。

水戸市の施設でも2012年夏、

市が実態調査を行い、

仕切りのない8畳間で高齢者を6人も
宿泊させているのを確認。

前橋市では昨年8月、

市職員が実地指導に訪れた際、食堂に折りたたみ
ベッドを3台置いて利用者を寝かせているのを
見つけ、

「不適切だ」

として改善を指導した。

同様の例は相模原市でもあった。

昨年、利用者に暴行したとして介護士らが逮捕・
起訴された広島県福山市の施設では、

70平方メートルのスペースに17人が
寝泊まりしていたことが判明している。

水戸市の担当者は、

「防火設備がない施設もあった。

このままでは、高齢者の安全や尊厳を守る
ことはできない」

と不安を漏らす。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・・

記事に出てきた施設は、確かに

“ありえない”

レベルだと思います。

また、上記の例以外にも、

私も同業者として情けなく、

また、情けなさを通り越して憤り、

いや、

憤りを通り越して呆れてしまうような
施設が存在していることも確かに理解
しています。

でも、当然ながら、

全てが全て、そんな施設ばかりでは
なく、

目の前のご利用者に対して真剣に向き合い、

昼夜を問わずに懸命に頑張っている経営者や
職員のいる法人の方が圧倒的大多数でしょう。

“お泊りデイ”は、

その潜在・顕在ニーズの高さから、

異業種参入者にとって、

“格好の入り口”

となり、

ここ5~6年の間に、正に、

“雨後の筍”

の如く、世の中に一気に広まりました。

その結果、事業経営は出来たとしても、

“ケアマネジメント”

“介護福祉の理念”

についての知識や理解が全く欠落した
まま、

“目の前のご利用者の困り事に対して
対応しているのに、何が悪いんだ“

“他が対応しないから、うちが
頑張って対応しているんじゃないか”

というような、

ある側面からすれば確かに正しいものの、

多面的・複合的な視点が欠落した

“大義”

を振りかざしたり、

また、その根底には、

“儲かるから”

という理由(本音)のみが継続の動機に
なっている会社も存在しています。

そんな方々が少しでもいると、

この記事のように、

そこばかりに焦点があたってしまい、

真面目にやっている方々もが煽りを
くらってしまう。

そして、その結果、

一番守らなければならない

“ご利用者”

に被害が及んでしまう。

それだけは絶対に避けなければならない
と思っています。

お泊りデイを運営する事業者としては、

行政サイドの意向や方向性に対しても前向きに
捉え、対応していく必要はあるでしょうし、

確かに今後、是正を進めていくべき側面も
あると思います。

しかし、

お泊りデイの是々非々は、

最終的には

“ご利用者(ご家族)の(心からの)声”

に依るところも大きいでしょう。

このメルマガをお読みいただいている方の
中には、

お泊りデイを運営されている方も数多く
いらっしゃるかと思います。

このような記事で様々な憶測・風評被害が
既に出てきており、

営業上でも支障が出てきつつある、

という話も私のところに入ってきておりますが、

謙虚な気持ちで行政や周囲の声を受け止め、

今後の展開について検討しつつも、

でも、他方では、今、お持ちになっている

“信念”

も大事にしながら、

是非、目の前のご利用者、ご家族に向き合い、

“負けずに”

頑張っていただきたいと思います。

いや、そんな他人事ではない、

“頑張りましょう!”

ですね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、昨日に引き続き、

介護特化を志す会計士・税理士先生向けの
研修を朝から夕方まで行います。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいり
ましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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