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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
先日、田中さんという、あるお医者さんから、
一通のメールを受け取りました。
(今回は本人の希望で仮名です^^)
“素晴らしい医者”
という定義は様々あるかと思いますが、
私の中で彼は、紛れもなく
“素晴らしい医者”
と呼ぶに相応しい方です。
何より心が優しい。
鈴木町(仮名)という、いわゆる
“僻地医療”
に頑張っていた彼は、
日々、街の患者さんと真摯に向き合いつつも、
職場内の人間関係(派閥争い)に巻き込まれ、
体調を壊し、精神的にも参ってしまいました。
もともと痩せ型の彼が更に痩せ細り、
体重は遂に40キロ台に。
ちなみに身長は171センチです(汗)。
このままこの環境に居続けると、
もう再起がきかないような身体と精神になって
しまう。
そう感じた彼は、かかりつけ医の勧めもあり、
大好きだった鈴木町と患者さん達から離れ、
遠い街へ引っ越し、そこで徐々に社会復帰を
はかっていきました。
それから3年ほどが経過した今、
彼の体調は戻り、明るい、昔通りの元気な
彼に戻っています。
しかし、彼には、3年経った今もなお、
鈴木町に置いてきた、ある心残りな出来事が
ありました。
それは、彼の患者さんだった佐藤さん(仮名)
のことです。
自分がボロボロの状態だった時、
明るく励ましてくれた佐藤さんに、
ちゃんと御礼を言えずに鈴木町を離れて
しまった。
そして、元気になった今、
佐藤さんに会うことを含め、
つい最近、奥さんと鈴木町の近くに旅行に
行ったらしく、
その直後に私にメールが届きました。
そのメールの内容がとても温かで、
私に元気とやる気を与えてくれるものでした
ので、
是非、皆様にも読んでいただきたいと思い、
シェアさせていただきます。
長文になりますので、今日と明日の2回に分け
させていただきますが、
悪しからずご容赦下さい。
それでは、どうぞ。
↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
佐藤さんと今回、お会いしたのはこんな経過だった。
2013年9月3日、元同僚の人と電話で話をして、
佐藤さんの居場所は、○○園という介護施設じゃないか、
と教えて頂いた。
でも、3年前と比べると、ずいぶん認知症が進んで
しまっているから、
会っても分からなくなってるかもしれないぞ、
とも聞いた。
2013年10月23日。
旅行中のこの日、うちの奥さんが昔の友人と会う
というので、俺は一人で行動をすることになった。
そこで、佐藤さんにどうしても会いたいと思い、
俺は、連絡も入れずに○○園へ向かった。
“突然すみません。佐藤さんは入所されてますか?”
と聞いたところ、とある職員が次のように教えてくれた。
“佐藤さんはとっくの昔に退所されました”
俺はドキッとした。
もしかして、亡くなったってことはないよな?
俺は、また、職員さんに聞いた。
“佐藤さんは今、どこにいらっしゃいますか?”
その職員さんは、分からない、と言った。
俺は、いてもたってもいられなくなった。
佐藤さんが亡くなってたら、どうしよう。
もし、そうだったら、何で、俺は今まで何も
知らなかったんだ?
なぜ、知ろうとしなかったんだ?
あんなに、俺を助けてくれた人だろ?
考えたくないが、もし、亡くなってることが
あるとしたら、
せめて、お線香のひとつでもあげさせて頂こうと。
それから、俺は、ブルブル震えながら、
佐藤さんの家に車を走らせた。
佐藤さんの家に着いた。
ドキドキしながら、家に近づくと、
佐藤さんはソファに座って、
ニヤニヤしながらテレビをみていた。
俺は、心の底からホッとした。
そして、チャイムを押した。
佐藤さんは、出て来られない。
もう一度、チャイムを押した。
やっと、佐藤さんが、玄関まで出て来てくれた。
“佐藤さん分かりますか?町立病院にいた田中です。”
佐藤さんは、しばらく考え、そして突然目をパッと
見開いてこう言った。
“おー!お前か!良く来てくれたなぁ。
しかし、お前、元気になったなぁ。
鈴木町を去る時は、ヒゲなんか生やして、
頬は痩けてしまって、
お前が名乗るまで、誰だか分からんかったぞ。
今日は、はっきり分かる。
鈴木町にやってきて、初めて会った時のお前だ!
本当に良く来てくれた。
あがれ!あがれ!
母ちゃんがいないから、なんも出来んけど、いいな?
あがれ!あがれ!”
俺は、ありがとうございます、とお礼を言って
あがらせていただいた。
俺は、
“○○園に言ったら佐藤さんがいないので、
本当にいてもたってもいられなくなり、飛んで
きたんだ”
と話した。
“お前、俺が死んだかと思ったか?ガハハハ〓
このとおり、元気だ。大丈夫だ。
俺が元気になったのはお前のおかげなんだぞ。
俺は、本来、想ったことを何も考えず、
スッと言ってしまうタイプの人間だ。
だから、好き嫌いも激しい。
だけど、お前のことは、会った時から好きだった。
気に入った。
お前は、本当に、よくやってくれた。
だって、あんなに忙しい病院だろ?
なのに、お前は、患者さんのために、あんなに
親身に一生懸命やってくれた。
仕事のことを一生懸命考え、
たくさんの患者さんのことを一生懸命考え、
職場の中でも人間関係でストレスもある、
家族のことだって考えなければならない。
そんだけ一生懸命やってたら、もたんわ。
だって、お前、みるみる痩せていったろ?
俺は、たくさんの社員を抱えて仕事をして
きたから、
いろんな奴らをたくさんみてきた。
そいつらの顔をみたら、
“こいつは、いま、神経を病んでるな”
というようなことはピーンとくる。
だから、お前の顔をみて、
“疲れてるな~。こいつ大丈夫かな?”
っていつも心配してたんだわ。
だけど、今のお前は、大丈夫だ!
顔色も良くなった。
声の張りもちがう。
背中にしょってるものに対して、自信が
あるということが、俺には分かる。
お前はもう大丈夫だ!
俺が言ってるんだ。
間違いない。
しかし、お前、こんなことしゃべってたら、
どっちが医者だか分からんべな~。がははは!”
俺は、だまって笑いながら話を聞いた後、
3年間言えなかった、お礼の言葉を伝えた。
“佐藤さん。
僕は、三年前の佐藤さんの言葉があったからこそ、
今、立ち上がれたんですよ。
俺はあの時、佐藤さんに言いましたよね。
“俺は、鈴木町で一生頑張ると決意してやってきたのに、
体調を崩して、町立病院を辞めざるをえなくなった
ことが本当に悲しいんです。
悔しいんです。
また、前のように、早く元気になって働きたいんです”
と。
そしたら、佐藤さんはこう言って下さいました。
その言葉は、3年経った今でも、私の心の中から1日
たりとも離れたことはありません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちょうど半分ぐらいなので、今日はここまでにさせて
いただきます(笑)。
続きは明日、是非、お読み下さい^^
以上、何かのお役にたてれば幸いです。
今日の私は、岡山県にてセミナー。
終了後、名古屋へ入ります。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?
ずいぶんと寒くなってきました。
体調には十分注意しながら、今日も互いに
頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
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