経営の要諦“運・鈍・根”~古川市兵衛氏の言葉~

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

皆さんは、

“鈍なるものは大を成す道に通ずる”

という言葉を聞いたことはありますか?

古川財閥の創始者、

古川市兵衛氏の言葉です。

彼の日々の口癖は、

“運・鈍・根”。

正にこの3つの体現者である古川氏の
言葉は、

現代の経営者である私たちにも、

様々なことを教えてくれているような
気がします。

“事業を為し遂げるには、

「運・鈍・根」

の三つがなければならぬ。

小利口に立ち回って小策を弄して
成功しようというのは、

決して成功の要諦ではない。

成功は自分が尽くすだけ尽くし、

かつ天命を待つことで初めて得られる”

明治の初め、

三井組と並ぶ大財閥として権勢を
誇っていた小野組が、

突如として破綻する大事件が発生
しました。

当時、幾人もいた小野組の番頭たちが
いち早く姿を消し、

自らの身の安泰を図った中、

ただ一人、当時、42歳だった古川は、

自分の全資産を債権者の前に投げ出して
主家の恩義に報いようとした、

と言います。

当時、市兵衛は、自らを

“鈍才”

の最たるものだと考えており、

また、鈍才なるが故に、何事にも正直、

かつ誠実に取り組まなければならないと
考えていました。

そこで、お世話になった

“小野組の経営破綻”

という非常事態に直面した時も、

愚直に

“鈍”

を実行し、

裸一貫から出直すことにしたのです。

ところが、

そうした市兵衛を世間がそのまま朽ち果て
させるはずもありません。

この、古川市兵衛の誠実な行動を見ていた

渋沢栄一が、

“市兵衛は信頼に足る人物である”

との言葉を発し、

彼を全面バックアップすることを決めます。

結果、渋沢氏の支援のもと、

小野組が破綻してからわずか9か月後の
明治8年8月、

古川氏は新潟県にある草倉銅山を買収し、

銅山経営に乗り出し、

以降、銅山経営一筋に打ち込む中、

足尾銅山を中核とする古川財閥の礎を
築き上げていきました。

古川氏は、晩年、自らの信念を次のように
語ったと言います。

“人間は、

とかく都合の悪いことをうまく切り抜け
ようとして取り繕って話す、

という癖を有している。

しかし何事もありのままに話すのが、

もっともうまくゆく道なのだ。

これは生産上の事でも、販売事業の事でも
変わらない。”

本質を突いた、

奥深く、清々しい言葉だと思いませんか?

以前、大先輩の経営者にこんなことを言われた
ことを思い出します。

「経営者に不可欠な要素は何か?

と聞かれたら、俺は、“胆力”だと思う。」

お時間のある時に、今一度、

我が身を振り返りつつ、

この言葉の意味をゆっくり噛みしめてみても
いいかもしれませんね。

私も、そうします(笑)。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

当初のスケジュールでは、

今朝の始発で大阪入りする予定だったの
ですが、

台風の影響を考え、昨日から大阪に入り
ました。

今日は大阪で終日打ち合わせ&デスクワーク。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?

特に台風が近づいている地域の皆様は、

送迎等、社員やご利用者の安全にくれぐれも
ご注意下さい。

では、今日も1日、互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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