故・相馬雪香氏から学んだ数々(その2)。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

さて、本日も昨日に引き続き、

故・相馬雪香氏の言葉を皆様にお伝え
させていただきたく思います。

それでは、どうぞ。

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大正12年の関東大震災の時、私どもは軽井沢に
いましたが、

たまたま父を訪ねてきた人が、○○人が井戸に毒を
入れて東京は大混乱だという話をしていました。
(○○:ある国の名前)

父は、

「(毒を入れたなどということは)流言飛語だと思うが、
百歩譲ってそうだとしたら、なぜ彼らがそんなことを
するほど追い詰められた気持ちになったのか考える
べきだ。

こちら側に反省が無いとだめです」

と。

相手だけを責めるのではなく自分を省みることの大切さも
学んだ気がします。
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父からはよく

“理屈は言いなさい。ただし、屁理屈はいけません。”

と教えられました。

日本では、どちらかと言うと

“理屈を言うな”

となるでしょう。

父は逆で、感情で言葉を発するのではなく、

頭でよく考えて、理屈をきちんと言うことが大切だと。

ですから私は、学校でもよく理屈を言って、先生を
困らせたものです。
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(難民を助ける会の発足の背景について伺ったところ、)

1978年、カナダの友人から手紙が届いて、そこに同封
されていた印刷物に、

“インドシナ難民の問題に日本は無関心だ、
経済ばかりに関心がある、日本は冷たい、恥ずべき国だ“

というようなことが書いてあったのです。

私は、冗談じゃない、日本人は冷たくなんかない、
温かいことを証明しなくては、と思い、

早速外務省に行ってこの手紙のことを言いました。

しかし全く相手にされなかった。

そこで、縁のあるいろんな人に声を掛けました。

すると声を掛けた人がまた周りに声を掛けてくださる。

そしてどんどん輪が広がって、いろんな人に助けて
いただいて、79年に「インドシナ難民を助ける会」
(現在は「難民を助ける会」)を設立することができたわけです。
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日本は自国の歴史について、事実をきちんと受け止める
ことが必要だと思います。

素晴らしかったところも、そうでなかったところもです。

良くなかった点を口にすると、自虐的な発言だ、などと
言う人がいますが、自虐ではないですよ。

反省がなければ成長も発展もないじゃないですか。

また、「伝統や文化を重んじよう」と言う人がいますが、

いつの時代の、どの伝統のことを言っているのか
聞きたくなります。

もちろん良い伝統や文化もありますが、そうでないものも
あるかもしれない。

そのへんをきちんと整理せず、

“日本の伝統・文化を守ろう”

とばかり言っていたら、それこそ当時の

“世界に冠たる大日本帝国”

という発想につながるんじゃないでしょうか。
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私は、とにかく自分にできることから始めることが大切だと
思っています。

例えば、最初から自分が、日本を、世界を変えようなどと
考えると、それは難しいでしょう。

でも、他は変えられなくても、自分は変えられる。

相手に変われと言う前に、まず自分が変わってみることで
ひらけてくることもあるのです。

そして、信念と情熱を持ち続けること。

父は正に“上がったり下がったり”でした。

それでも自分が正しいと判断したことに対しては、
信念を曲げなかった。

もちろん、よく考えた末に誤りだったと判ったことに
ついては、すぐに修正します。

誤りだと判ったのに、体裁が悪くて直さない、などと
いうのは傲慢です。

最後に、行動する勇気。

頭ではいろいろ考えていても、なかなか一歩を踏み出せない
人がいます。

私は、「難民を助ける会」のときも、そして「咢堂塾」のときも、

まず、一歩を踏み出して、周りに声を掛け続けました。

その一歩が踏み出せると、不思議といろんな縁が出てくる
ものです。

そして、独りよがりにならず、いろんな人たちと手を取り合って、

周りへの感謝の気持ちを絶えず持っていれば、

きっとその輪は広がり、大きな力になっていきます。
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2日間にわたりお伝えさせていただきましたが、

如何でしたでしょうか?

相馬先生にはよく、

“どこかで聞いてきたかのような、曖昧な発言を
するものではありません”

“自分の頭でしっかりと考えてから発言なさい”

等々、

特に知ったかぶりや、中途半端な発言をした際には
厳しく指摘・指導を受けたことを今でも憶えています。

日進月歩の技術革新の中、

世の中には様々な情報や意見が氾濫し、錯綜し、

結果、

混沌とした状況がそこかしこで生まれています。

そんな中、

特に私たち経営者やリーダーはどんな心構えで
組織や人を引っ張っていくべきなのか。

或る意味では、

この相馬先生の言葉が、その問いに対する一つの
答になっているのではないか、

と私は思います。

是非、皆様も今の自分に照らし合わせ、

何かを感じたり、

何かに気づいたり、

自らの心の肥やしとして使っていただければ
嬉しく思います。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は昨日に引き続き、

“これからの高齢者住宅の成功要因”

というテーマで終日研修を都内で行います。

昨日に引き続き、2日連続でご参加いただく
皆様のお役に立てるよう、

講師として気合を入れて臨みます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?

それでは、今日も1日、互いに頑張って
まいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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