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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
先日、ある関西地区のデイサービスの
経営者(A氏)から、苦笑い気味に、
“地域のケアマネさんから意地悪されて
いるんです”
との話をうかがいました。
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ある日、
Aさんが経営するデイサービスのHPを見た
ご家族(息子様)から電話が入り、
“お宅のHPを見た。是非、こういうサービス
をうちの母親にも受けさせたいのだが”
という言葉をいただいたそうです。
(とても嬉しい話ですよね^^)
“ありがとうございます。では、担当のケアマネ
と相談し、早速、利用のための手続きに入りましょう”
との話になり、担当のケアマネに連絡を取った
ところ、
明らかに後ろ向きそうな声で
“本当ですか?”
の声(笑)。
その後、ご家族の強い要望に後押しされ、
利用開始になったものの、
息子様と直接話していたような利用イメージ
とはかけ離れたケアプランが到着。
デイサービス側が息子様に確認をとった
ところ、
“ケアマネがこうした方がいい、と言う
のでそのアドバイスに従うことにしたが、
プランを変えること自体、あんまり
好ましくない、と思っているようだ。”
“いろいろ調べた結果、自分が使いたいと
思ったのに。何で使っちゃダメなんだろう?”
“おたく(デイサービスのこと)、何か過去に
このケアマネともめ事とかありました?”
との、首を傾げながらの回答。
もちろん、その居宅とデイはもめたことなど
一度もなく(笑)、
(というか、初めての付き合いだったそうです)
A氏も首を傾げながら、
まぁ、あまり波風を立たせてもしょうがないので、
先ずはこのプランに従い、自分たちなりの最高の
サービスを提供しよう、
と考え、利用をスタートすることにしました。
ところが開始後、文字通り、
“嫌がらせ?”
と思うような事態がいくつも勃発。
先ず、電話してもケアマネがつながらないし、折り返し
の電話もなかなかない(苦笑)。
(確かに忙しい方だそうなのですが)
担当者会議も呼んでくれない。
何度もお願いし、やっとの思いで担当者会議の
開催にこぎつけたところ、
約束の時間にいったら、
“もう終わりました”
との返事(苦笑)。
その後、何の話し合いもなく、
息子様から聞いていた話とは裏腹に、
利用はどんどん減る方向に。
息子様に確認をとっても
“ケアマネがそうしたほうがいいって言うから
さぁ。。。。”
と、困惑気味の様子だったので、
再びケアマネに連絡をとろうとしたり、
直接会って話そうと思い訪問しても、
またもやつかまらず。
その後、利用ペースが落ちた状態で数か月が
経ったところ、
息子様から
“もう我慢できない”
との連絡が入ってきたそうです。
“ケアマネが紹介するサービスを使っているの
だが、明らかに親の動きが鈍くなっている。
話を聞くと、お宅のように、身体を動かしたり
することがほとんどなく、
ただ1日、座っているだけの状態が多いようだ。
母自身も、
ケアマネが選んだところではなく、○○(A氏が
経営するデイ)の方に行きたい、
と言っている。
ケアマネにちゃんと話をするので、お願いしたい。”
とのこと。
“担当者会議っていう仕組みがあるので、
是非、ケアマネに、
“○○を交えての会議を開いてほしい”
と話していただけないでしょうか。”
A氏が息子様にそう伝えたところ、
“分かりました”
との話になり、
こうして利用開始後、約1年が経過して、
初めての担当者会議が開催されることに
なったそうです(笑)。
ところが、今度は
今までほとんど折り返しの連絡を
くれなかったケアマネから珍しくA氏に
連絡が入り、
“包括の担当者も交えて話がしたい”
との話。
“何で包括が入るの?包括が関わるような
話でもなんでもないのでは?”
と疑問に思いながらも、まぁ、そうしたいなら
どうぞ、ということで、
A氏としては、了解した上、担当者会議の
日が来るのを現時点で待っているそうです。
(しかも担当者会議は、包括の予定調整も
含めて約1か月先だそうです。。。)
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A氏が類推するに、
デイサービスを使うと、
ケアマネが属している会社で提供している
訪問介護の利用頻度が落ちるため、
その事に対しての拒否反応的なものがあるのでは
ないか、
と感じているそうです。
セミナーで全国を回っていると、
実は、こんな話を至る所で聞きます。
利用者の意思や思いをくみ取り、
プランに反映しようとしない。
明らかに、
居宅側の都合で物事を進めようとする。
そういえば、
ずいぶん昔ですが、あるケアマネさんから
こんな言葉を聞いたことがあります。
“ご家族のいうことが正しいとは限らない”
では、あなたが正しいのですか?
と聞きたくなるような、驚きの発言でした(苦笑)。
勿論、利用者の言うがままに、下請け的に
ケアプランをつくっていい訳ではないと思います。
ただ、家族や本人の言葉の裏側にある
“本音”
をくみ取り、それらに応えたプランをつくる
ことは必要なことですよね。
もちろん、今回のようなケアマネばかりでは
ない、
大多数のケアマネが、全うに仕事に向かっている
ことを私は知っています。
いや、ひょっとすると、このケアマネさんも、
本当はキチンと仕事がしたいのに、
会社から一定の制約を受けているのかもしれません。
でも、それでは、ご利用者やご家族があまりにも
可哀想ですよね。
“今回ほど、自社のサービスをしっかりと世の中に
発信することの重要性を感じたことはありません。
適切なサービスをご利用者やご家族自身が選択できる
ようにするためにも、
私たち事業者側がしっかりと情報を発信し続ける事が
大事なのではないでしょうか”
最後にA氏がおっしゃっていた言葉です。
私も全く同感です。
ご利用者やご家族が、適切なサービスを選択し、
幸せな日々を過ごせるためには、
ひょっとすると、私たち事業者側には、
まだまだ努力できる余地が残っているのかも
しれませんね。
以上、何かのお役にたてれば幸いです。
今日も東京で終日打ち合わせ&デスクワーク。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?
お互い体調には気を付けながら、
今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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