おはようございます、
(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。
昨日は東京で、社員一同が会する全体会議。
普段、同じオフィスで仕事をしていない我々に
とって、
定例のこの会議は、とても重要な意味合いを
持っています。
昨日も、皆で顔を突き合わせて議論を行う中、
今後の活動を大きく飛躍させる示唆が生まれました。
しっかりと活動に落とし込み、モノにしていき
たいと思います。
では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。
今日の視点──────────────────────────────
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■■ある方から教わった「志」の定義と、そこから派生して考えた事。
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●先日、とある介護経営者とお話させていただいた折、その方から、「私のこの考えは“志”と呼べるものでしょうか?原田さん、どう思います?」という、とても素朴なご質問をいただきました。私の中での回答はハッキリしていたのですが、単に“Yes”“No”で応えても面白くないなぁ、と思いつつ、ふと頭に湧き上がってきたことがあり、「とある方から教わった言葉なのですが、、」と枕詞を添えてお伝えしたところ、「なるほど。心からスッキリしました!」と、とても嬉しい言葉をいただきました(まるでスポンジのような吸収力をお持ちの方です^^)。今日は、この時のお話を皆様にも共有させていただきたいと思います。約5年ほど前に仕事でご一緒させていただいたこともある(私が講座全体のメイン講師を担当し、ゲストスピーカーを務めていただきました)、元松下政経塾の塾頭、副塾長を務められた上甲晃先生の言葉です。
●上甲先生は、ある言葉と対比しながら、「志」という言葉を下記の通り、とても分かりやすく解説されました(同氏の著書「志を教える」より原文抜粋)。「志と野心、野望とはどこが違うのか。私は、野心、野望とはおのれの利益を大きくする心だと考えています。金儲けをしたい、有名になりたい、地位、立場が欲しい-これらはすべて自分の利益を大きくしようとする気持ち、つまり野心、野望なのです。それに対して志とは、みんなの利益を大きくしたいという気持ちです」・・・・・・・・・・如何でしょう?
●この本にも書いてありますし、私自身も全く同意見なのですが、当然ながら、“野心”“野望”を持つことが良くない事だ、とか、低俗なことだ、という類の話では決してありません。ただ、一つだけハッキリと言えるのは、経営者になりたい、なろう、と思うのならば、“志”を打ち立てていくことが不可欠になってくる、ということです(逆を言えば、“野心”“野望”を目指すならば一人で切り盛りする“個人事業主”で十分ですし、そのスタイルが最も合っているのではないか、と思います。異なる視点で言うと、本音のところでは自らの“野心”“野望”しか重視していないような方が“経営者”の役割を担っている組織が最も厄介だ、とも言えますが)。
●「私は経営者になりたいのですが、現状の思考レベルは正直なところ、個人事業主の域内から出ていません。どうすればいいのでしょう?始めから志を持っていない人間は、経営者になる資格がないのでしょうか?」上記の説明をした後、前述の介護経営者が私にしてきた質問です(これまた本当に真っ正直な質問ですよね)。その質問に対し、私は次のように回答しました。「始めから“志”を持っているとするならば、それはそれで素晴らしいと思いますが、別に、後付けで打ち立てていっても全然構わない、いや、或る意味、それが自然なことなのかもしれませんよ。だって、天下の松下幸之助氏ですら創業当初は成り金的な“個人事業主”でしかなかったと言われていますし、松下電器としての“志”を打ち立てるまでに(創業後)約14年の歳月がかかった、と言われていますしね」
●“個人事業主”“経営者”皆様はどちらが自分に合っているとお考えでしょうか?どちらでも価値ある存在だと思いますが、“適材適所”が重要だと私は思います。特に消費増税の延期や英国のEU脱退等、直接・間接を問わず、今後の社会保障財政の運営に影響を及ぼすような大きな事態が起こる中、一度、胸に手を当てて、自らの奥底にある“本音”や“適所”を再確認してみても悪くないかもしれませんね。
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、都心でデスクワーク&打合せが続きます。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。