[ケアビジネスSHINKA論 Vol.768]

求める人財像を明確化するには。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

先日、西日本地区の、とある居住系サービスを複数展開
されている事業者様との面談の中で、

“虐待防止の仕組みづくりをあらためて検討している”

というお話を聞かせていただきました。

マスコミを騒がせた一連の報道に触れる中、

「単なる対岸の火事ではない」

という認識のもと、あらためて自社の中を見つめ直す
意思決定をされたそうです。

日本中の方が同様にこの情報に接する中、

一体どれだけの会社がこの記事を私事として
受け止め、

どれだけ実行に移しているのか?

と考えると、実は意外に少ないかも知れない
なぁ、

とも感じてしまいます。

と、共に、このスピード感と実行力こそが、

この会社の成長の原動力なのだなぁ、

とあらためて感じた出来事でした。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■求める人財像を明確化するには。
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● 先日、首都圏地区の介護事業者様と採用戦略について意見交換させていただく中、「そもそもとしてターゲットイメージが明確化出来ていないし、どんな風に考えれば良いかがよく分からない」という悩みをうかがわせていただきました。そんな中、「例えば、、」ということであるフレーム(思考の枠組み)をご紹介させていただいたところ、「この考え方、分かりやすいですね」と、嬉しい言葉をいただくことが出来ました。今日は、その時のお話を皆様にもお伝えさせていただきたいと思います。

●先ず、横軸として、「絶対条件」「希望条件」「NT(=Non Target=対象外)条件」という言葉を置いていただければと思います。そして、縦軸には、「スキル」と「タイプ」という言葉。そうすれば、「スキル面の絶対条件」「スキル面での希望条件」「スキル面でのNT条件」「タイプ面での絶対条件」「タイプ面での希望条件」「タイプ面でのNT条件」というように、計6個の枠が出来上がります。この各々の枠を埋めながら、自社として求める人財像を明確化させていく、という手法です。

●全ての枠について事例を紹介すると長くなるので割愛させていただきますが、例えば、とある事業者様では、タイプ面での絶対条件として「素直」「人好き」「ガッツがある」、希望条件として「何かに打ち込んだ経験がある」「組織で働いたことがある」「接客経験者」、NT条件を「ひ弱」「マイナス発想」「声が小さい」等の項目が上がっておりました。これらの要素を洗い出し、「このようなタイプの人って、具体的にはどんな人財なんだろう。。。」と、更に深掘りを進めていく中で、どのような人財を狙う為に、どのようなメッセージを発信するか、について、どんどん研ぎ澄ませていくのです(例えば、この企業では、「外食産業のホール経験者等は、このような条件を満たす割合が高いんじゃないか」等の人財像アイデアが出されていました。そうなれば、自ずと人財の探し方やメッセージが変わってきますよね)

●人材募集には、求職者から「この会社、私に合ってるかも」「この会社に問い合わせてみたい」と思っていただけるような動機づけが必要になってきます。皆様の会社では、そのようなメッセージを発信することが出来ていますでしょうか?もし、明確に首を縦に振ることが出来なければ、例えば上記切り口を基に、再度戦略を練り直してみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、北九州にて某プロジェクトの
打合せ。

その後、深夜に東京に戻ります。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。