[ケアビジネスSHINKA論 Vol.730]

同業他社の経営スタンスから感じ取る。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

先週の金曜日(1日)、

日本認知症グループホーム協会が

“認知症高齢者 虐待防止宣言”

を発表しましたね。

「原点に戻って利用者が笑顔で暮らせる
環境づくりを進める」
(同協会会長 河崎茂子氏)

という言葉のもと、

身体的、精神的、経済的な虐待、

ネグレクトなどを一切認めない、

同時に、

グループホーム内外に生じている
課題の克服のために尽力する、

と、会見で発表されたそうです。

様々、難しい課題が横たわる

“虐待”。

私は本件に関する専門家ではないので、

発言は控えさせていただきますが、

それでも、一人の人間として、

同協会の今後の具体的な動き、

期待して注視していきたいところです。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
■■
■■同業他社の経営スタンスから感じ取る。
■■
───────────────────────────────────

●先日、「科学的介護経営CD/DVD」の先進事例インタビューとして、千葉県旭市にある株式会社楽天堂 鈴木社長 にお話をうかがう機会がありました。大手化学メーカーご出身の鈴木社長の考え方は非常に科学的&ロジカルで、インタビューをしている私自身、「気付き」「学び」の連続でした(役得ですね^^)。

●例えば、「顧客志向」について。同社の展開方法は、同一市内で複数サービスを面展開する、いわゆる「ドミナント」方式ではなく、近隣市町村に敢えてサービスを「分散」させる方式を採っています。経営効率を考えた場合、ドミナント方式の方が有利になる可能性が高いはずですが、その優位性は十分に理解しつつも、同社は敢えてその戦略を採っていないのです。その理由は、鈴木社長の「顧客志向」にありました。「何故、ドミナント展開をしないので」」すか?」という私の質問に対する、鈴木社長の答は、次の通りです。

●「それは、顧客(ご利用者・ご家族)に選択肢を提供する為です。地域に様々なバリエーションのサービスがあった方が、顧客の生活がより豊かになる可能性が高まる。自社の経営を中心に考えれば、確かにドミナント展開の方が優位な側面もあるでしょう。しかし、顧客の立場にたって考えた場合、サービスを分散させる戦略の方が理にかなっている。だから、我々のサービスエリアは、東総地区(=同社が展開しているエリアの通称)に拡がっていますし、環境変化を見据える中、今後も、ひょっとすると、もっと拡げていくかもしれません」

●言わずもがなですが、どちらの判断・戦略が正しい・間違い、という議論ではありません。大切なことは、自社なりの想い・志を持ち、その根っこをぶらさずに、全ての行動をその「想い・志」に照らして考え、考動する事。「当社は、~を大事にしている。だから、~という考動・展開を取っている」という一貫性に、顧客も、そして、従業員も魅了されるのだと思います。

●「同じ制度環境のもと、想い・志を持って頑張っている他社(同志)の先進事例・頑張っている事例を知る事で、刺激と元気、そして、具体的な一歩を踏み出すアイデアを抽出し、自社の経営に活かすor体質点検する」成長・進化を志す事業者様には是非、持っておいていただきたいスタンスです。

情報を「もらう」という受動的行為では決してなく、皆様各々が描く「目指す未来」の為に、能動的・主体的に、心と頭を刺激する為に役立つ情報を「取りに行き」「フル活用」する。そのような「進化志向」の皆様のお役に立つために、我々は「科学的介護経営CD/DVD」を毎月コツコツ発信させていただいています。

既に第7号までが発刊された同商品ですが、今後も、私のメルマガ以上の「刺激」「元気」「勇気」「アイデア」をお求めになる皆様のために、高品質・有益な情報をお届けしていく所存です。

私自身、気合を入れて、全力で頑張ってまいります。本サービスに関心をお持ちいただける皆様は、是非、下記の内容を確認の上、お申込・お問合せをご検討いただければ幸甚です。

http://carebp.com/landing/kaigo-series/

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都心にて打合せが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。