[ケアビジネスSHINKA論 Vol.701]

人財課題を解決するためのアプローチ。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

しばらくの間、春を感じさせるような気候が続いて
いましたが(東京での話ですが)、

予想通り(?)、また寒さが戻ってきましたね。

寒暖差は、最も体調を崩しやすい原因の一つです。

皆様、くれぐれもご自愛くださいませ。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■人財課題を解決するためのアプローチ。
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●先日、「チャレンジ精神を持つ人財を育てたいのだが、なかなかうまくいかなくて、、」という課題をお持ちになられている介護経営者とお話をする機会がありました。曰く、「研修等でチャレンジすることの重要性等を伝えているのですが、なかなかその芽が出てこない。やはりこれは、採用に問題があるのではないか?」、と。

●確かに、採用にも大きな課題はあるのかもしれません。しかし、そのような想いのもと、どんな施策を実行されているのかについて話をうかがう中、ある発想に偏り過ぎているのでは?と感じたため、その視点をお伝えしたところ、「分かっているつもりでしたが、確かに発想や打ち手が偏っていたかもしれない。一度、その枠組みにのっとって、再度検討してみます」との言葉をいただきました。この経営者様と同様、既に多くの方々がご認識されていることかもしれませんが、実行段階では意外にも視点として抜け落ちてしまう可能性も高いため、確認的な意味を含め、今日は、皆様にも、私がこちらの経営者様にお伝えさせていただいた内容・視点を共有させていただきたいと思います。

●人財絡みの課題には、大きく分けて2つのアプローチがあります。一つは、「人財開発」発想。これは、「人」そのものに着目し、その視点から課題解決を図るアプローチです。例えば、対象者に研修を実施する等のアイデアはその典型パターンの一つですし、或いは、研修を実施する「講師」の質に着目し、そこに改善を加える、というアイデア等もあろうかと思います。そして、もう一つは、(どちらかと言うとこちらが抜けがちになるのですが)「組織開発」発想です。こちらは、「人」そのものを見るのではなく、「人」と「人」との関係性や相互作用に着目したアプローチを指します(我々の業界では、「ソーシャルワーク的発想」と申し上げた方が分かりやすいのかもしれません)。

●例えば、上記課題を「組織開発発想」で見てみると、「チャレンジの重要性を説いてはいるものの、そもそもチャレンジしやすい環境・文化が整備されていないのではないか?」「実は、会社と個人との間で「チャレンジ」という言葉に対する理解レベルが異なっているのではないか?(職員は日々、「チャレンジしている」と思っているかもしれない?)」等々の発想が出てくるのかもしれません。そして、それらに対して、具体的に打ち手を講じていく、というアプローチです。

●あくまで個人の感覚ですが、介護業界においては、人財開発(育成)に熱心な経営者様は他業界と比べても比較的多い感覚を覚えますが、前述の通り、ソーシャルワーク概念が事業の根本に在る業界であるにも関わらず、意外にも自組織の中では、「組織開発」視点が活かされていない、という印象があります(よくある、「灯台下暗し」かもしれません^^)。皆様の会社では、「人財開発」「組織開発」両方の発想に基づくアプローチがバランスよく展開されているでしょうか?是非、その視点で、自身の会社を点検してみてもいいかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午後から、福岡県某市にて、

某社会福祉法人様の個社支援。

戦略視点に基づいた経営計画策定のための
プロジェクトミーティングを行います。

その後、明日の業務場所である、

宇都宮(栃木県)へ移動。
(なかなかの大紀行です^^)

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。