[ケアビジネスSHINKA論 Vol.694]

価値からビジネスを組み立てる。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

週末の日経記事に、

“介護事業者の定昇導入で助成 厚労省、最大200万円”

という記事が出ていましたね。

「定昇制度を導入した時点でまず50万円支給」

「1年後の離職率が下がっていれば60万円支給」

「2年後に離職率が上がっていなければさらに90万円支給」

離職率低下の基準は、

「30~99人で7ポイント以上」

「300人以上なら3ポイント以上」

となっています。

上記情報だけではまだ何とも言いづらいところですが、

是非、皆様にも、関心を持って本情報を追いかけていただ
ければと思います。

※引用元サイト

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS13H23_T10C16A2MM8000/?dg=1

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■価値からビジネスを組み立てる。
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●先日、保険外サービスを検討されている事業者様と意見交換させていただいた際、参考になればいいな、と思い、ドトールのビジネスモデルについて簡単にご紹介させていただきましたところ、「考え方が大変勉強になった」という言葉をいただきました。ひょっとすると、皆様にもお役に立てる情報かもしれない、という思いのもと、本日のメルマガでご紹介させていただきたいと思います(既にご存知の方も多いかも知れませんが)。

●コーヒーチェーンの中でも比較的安価でコーヒーを販売する同社が第一号店を開店したのは1980年。当時、コーヒーと言えば300円~400円の価格帯がほとんどの中、ドトール創業者の鳥羽博通氏は、「日本人にも美味しいコーヒーを毎日飲んでいただきたい。そのためには値段が半額近くでなければならないのではないか」と考え、何と、半額の150円でコーヒーを提供する事を決断。先ず、そこを決めた後、この価格でも実現できるビジネスモデルを検討し始めました。

●一般的には、「価格を安く抑えるには、原材料その他のコストをを安く抑えなければならない」という考え方が定説です。しかし、それでは、「毎日」飲めても「美味しい」コーヒーは提供出来ない。そこで、同氏は、次のように考えたそうです。「市場の半額で美味しいコーヒーを出すことで、4倍のお客様に来ていただければ、売上が2倍になり、事業が維持できるだけの利益が出せるのではないか」

●上記発想のもと、「では、どうすれば4倍のお客様に来ていただけるのか?」「どうすれば4倍のお客様を迎え入れるオペレーションを組めるのか?」と考えた鳥羽氏は、「沢山の方々が行き交う一等立地に出店する」「客席で注文を取り、席までコーヒーをお持ちし、最後に精算を行う“フルサービス”システムではなく、カウンターでコーヒーを出し、その場で精算・提供する“セミセルフサービス”システムを構築することで人材配置を合理化する」「極力少人数で対応できるよう、最新の自動コーヒーマシンや自動食器洗い機、自動パン焼き機を導入する」等々新たなアイデアを考案し、前述の通り、「美味しいコーヒーが毎日飲める」ビジネスを確立したそうです。

●毎日美味しいコーヒーが飲める、という「顧客価値」をぶらさず、その「顧客価値」を実現するための「仕組み」を突き詰め、論理的に考える。この発想・組み立て方は、新たなサービスを生み出すことが求められている介護業界においても、参考になるのではないでしょうか。

●現在、保険外サービスを検討されている方は数多くいらっしゃると思います。それらの構築の出発点として、皆様は、ご利用者orご家族に対し、どんな「価値」を提供したいとお考えでしょうか?そして、それらを実現するためにはどのような「仕組み」が必要となるでしょう?是非、同社の「価値からブレイクダウンする」発想を参考に、自分たちなりの方程式を編み出してみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝から埼玉県と都心にて打合せ。

その後、大阪へ入ります。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。