[ケアビジネスSHINKA論 Vol.693]

増収を考える場合、真っ先に着手すべきこと。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

週末の東京は本当に暖かかったですね。

土曜、日曜とプライベートの用事があって出掛けた
のですが、

上着はほぼ、手に持ったままの状態でした。

とはいえ、ここからまだまだ寒くなる日も間違いなく
来るでしょう。
(例年、東京でも3月に雪が降る事もありますものね)

皆様、寒暖差による体調不調には十分お気を付け
下さいませ。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■増収を考える場合、真っ先に着手すべきこと。
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●「もしあなたがレストランの店長だとした場合、売上を上げるために真っ先にどこに手を付けますか?」先日、売上アップのご相談をいただいた、ある中部地区の介護経営者様にさせていただいたご質問です。皆さんなら、どうお答えになりますでしょうか?(元々飲食業界のサポートが長かったため、同業界の事例が多く恐縮です^^)

●この質問をさせていただくと、「アイドルタイム(=13時~18時等、比較的暇な時間帯)にお客様を呼び込むためのキャンペーンやイベントを打ちます」という類の回答をされる方が意外にも多いことに驚きます。勿論、この答が間違いという訳ではなく、それが出来れば素晴らしいとも思います。しかし、そもそも「お客様が少ない時間帯にお客様を集める」というのは、並大抵の努力で出来ることではありません。では、どうすれば良いのか?

●一番現実的かつ効果的なのは、「お客様が溢れているピークタイムに、1人でも多く入店いただけるよう工夫をする」ことです。例えば、レイアウト変更が出来、席数を3席増やすことに成功したとしましょう。仮に平均単価1000円・平均滞在時間30分のお店の場合には、ピークタイムである12時~13時の間に、3席×2回転×1000円=6,000円の増収。1か月では6、000円×30日=180,000円、1年では何と180,000円×12か月=2,160,000円の増収につながります(夜も考えればその倍は軽く行くでしょう)。或いはメニューやオペレーションに工夫を施し、注文~提供までの時間を短縮できれば平均滞在時間も短くなり、これも増収に直結するでしょう。他にも様々な方法が考えられますよね。

●何故、こんな事例を持ち出したのか?勘のいい皆様は既にお気づきかと思いますが、増収の鉄則は、先ず、「最もインパクトが出しやすいところに着手する」ことです。これを介護事業に当てはめた場合、どうなるか?保険外等の新たなサービスモデルを開発する事も重要ですが、その前に(或いは同時に)現在の事業の稼働率の最大化が図れているか?或いは、新たな顧客を狙う前に、既にいらっしゃる顧客に対する上乗せサービスとして、より利便性が高く、喜ばれる保険外サービスに着手するか?というように置き換えが出来るのではないでしょうか。

●ご理解いただけていることと思いますが、私は、新たな保険外サービスの開発に着手するな、と申し上げている訳では決してありません(むしろ私は推奨派です)。しかし、現時点の事業の最大化に対する努力が中途半端なまま、新たなサービスに着手してしまうと、力が分散し、思うような成果が出にくい、ということにもつながりかねません。増収を狙う皆様は、先ず、どこから着手を始めるべきか?あらためて考えてみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、先進事例インタビューのため、千葉県旭市へ
向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。