[ケアビジネスSHINKA論 Vol.691]

介護を「科学」する意識を持つ。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

昨日、都心を歩いていた際、若い大学生ぐらいの
男性が、80代中盤ぐらいの女性の歩行を笑顔で支援
している姿を見て、思わず心が温かくなりました。

「心は見えないけど、心配りは見える」

「気落ちは見えないけれど、気遣いは見える」

とても大切なことですね^^

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■介護を「科学」する意識を持つ。
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●先日、通信カラオケ「JOYSOUND」のブランドで有名な株式会社エクシング社より、高齢者向けに提供している音楽療養コンテンツ「健康王国」に関するプレスリリースが発表されていました。タイトルは、「第18回日本補完代替医療学会学術集会において音楽療養コンテンツ『健康王国』を活用した 軽度認知障害(MCI)への改善効果を発表」。
http://www.xing.co.jp/news/archives/6041

●本研究は、認知症の予備軍と言われる軽度認知障害(MCI)を対象にした運動・音楽・アロマ療法の有効性について予備的検討を行ったもので、結論として、次の2点が導出されています。・従前に比べ、3週間の臨床期間後ではMoCAJ(※)のアセスメント検査の平均点が18.3点から22.9点と4.6ポイント改善し、唾液中の分泌型IgAは上昇傾向が見られた。・運動・音楽・アロマ療法を集団で継続的に行う事で9名中6名にMoCAJのアセスメント検査点数の上昇が見られ、この中の3名は健常者と同じレベルの点数にまで改善した。(※)MoCAJ:日本語版軽度認知機能低下のスクリーニングツール。多領域の認知機能(注意機能、集中力、実行機能、記憶、言語、視空間認知、概念的思考、計算、見当識)について、約 10 分という短い時間で評価することができ、合計で 30 点満点、日本語版では 26 点以上が健常範囲と考えられている

●「現時点においてまだ予備検討段階であり、今後、本格臨床へと移行しながら、最終的にはMCIのみならず認知症患者、要支援から要介護の方まで幅広い範囲での効果を検証していく予定」との言葉で結ばれている本リリースですが、今後、更なる検証が進められるとは言え、認知症の初期集中支援等をテーマに掲げる日本中の自治体や包括支援センターにとっては、現時点においても「朗報」、と捉えても差し支えないかもしれません。

●弊社では最近、「科学的介護経営」というキーワードを様々な形で発信していますが、当然ながら、我々の業界の中心商品である「介護サービス・技術」に対しても、同社のプレスリリースにあるような「科学」視点が今後、益々必要となってくることは言うまでもありません。「科学」は企業の商品・サービス、そして、「ご利用者の~をご支援差し上げたい」という事業者の「想い」「志」を磨くと共に、組織を強くする手段であるとも言えるのではないでしょうか。

●自社の商品・サービス、或いは、自社そのものをレベルアップさせるために、皆様の職場ではどんな「科学」が出来るでしょうか?是非、そんな意識を持って、全ての業務を見つめてみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日も東京都内で打合せ&デスクワークが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。