[ケアビジネスSHINKA論 Vol.686]

研修投資効果を最大化させる方法。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の原田匡です。

昨日は目黒にて、新商品開発の打合せ。

多くの事業者のお役に立てるはず、

という自負(期待)と共に、

私自身、とても取り組みたかったテーマの
サービス開発を行っているので、

打合せも毎回、ワクワクしてしまいます。

完成次第、ご報告させていただきますね^^

では、今日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日のSHINKAのテーマは、

「人財育成」についてです。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■研修投資効果を最大化させる方法。
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●先日、人財育成に熱心に取り組んでいる、とある介護経営者の方から「研修の効果を維持 or 高める方法は何かないでしょうか?」というご質問をいただきました。「研修終了直後は新たな知識を得てモチベーションも上がっている様子が感じられ、あぁ、研修をやってよかったなぁ、と効果を実感するのですが、1か月もすると日常業務に追われ、研修前と変わらない毎日になってしまっている。この繰り返しなんです。まぁ、やらないよりは絶対いいので継続してはいますが、何か工夫が出来ないものか、と悩んでいるんです」とのこと。

●そのお話をうかがいながら、私は、以前ご支援させていただいていた外食経営者と行っていた取り組みを思い出し、ご紹介したところ、「なるほど、それはいいかもしれないし、直ぐに取り入れやすい。早速、始めます」との言葉をいただきました。このスピード感溢れる決断力と実行力がこの会社の成長の源泉なのだろうな、などとあらためて思うと共に、「そういえばこの話、メルマガでもお伝えした事がなかったなぁ」と気が付きましたので、是非、今日はご紹介させていただきたいと思います(実は、ほぼ100%と言ってもいいぐらいの方々が、学生時代の勉強の際に取り入れていた方法です)。その取り組みとは何か。

●それは、「復習」です。人間とはそもそも物事を“忘れる”ように出来ている。しかも、日々、新たな情報が数多く入ってきて脳内がアップデートされる時間を過ごしているビジネスマンは通常以上に“忘れる”スピードが早い、と考えるのが自然です。だから、忘れないように「復習」を行う。

●そんな中、上述の外食経営者は「復習」にも工夫を加えていました。下記の通り、小刻みなタイミングで「復習テスト」を繰り返し実行していたのです。
【1】研修終了直後(30分以内がベスト)
【2】研修翌日
【3】研修終了1週間後
【4】研修終了2週間後
【5】研修終了1ヵ月後
【6】研修終了3か月後
【7】研修終了半年後

●皆さんはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウス氏が提唱した概念「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか。彼は、意味のない3つのアルファベットの羅列(られつ)を被験者にたくさん覚えさせ、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを実験することで、忘却のスピードを測定しました。結果は次の通りです。
【1】人間は20分後に覚えた事の42%を忘れる。
【2】1時間後に56%を忘れる
【3】1日後に74%を忘れる
【4】1週間後に77%を忘れる
【5】1ケ月後79%を忘れる
私と外食経営者はこの実証結果に着目し、「人が忘れるタイミングで繰り返し記憶を呼び起こすことで、記憶効果を定着させる」ことを仕組みに落としていきました(これだけ反復すれば身につくであろうことは、肌感覚からも分かりますよね)

●専門職と言う特殊性も含め、介護業界は特に研修熱心な経営者が多いと感じています。「研修投資効果を最大化させたい」と思う経営者の皆様は、上記を参考に、再度、自社の研修のあり方を見直してみては如何でしょう?手間は多少かかるかもしれませんが、お金はそれほどかからないと思うので^^、是非、検討してみてもいいかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中はスカイプを活用した
ミーティング。

午後は都心で打合せ&デスクワークです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。