[ケアビジネスSHINKA論 Vol.667]

「その通り」と言い切れますか?(本当に?)

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

“本当にそうなのかな?”

と若干疑いながらも、

何となく風評や総論めいた周囲の声に
合わせて、

さも、自分の意見のように語ってしまう
ことってありませんか?

代表的なフレーズが、

「景気が悪いからねぇ。。。。」

という言葉。

確かに、マーケットの中で一定のシェア
を握っているような大企業であれば、

大きな経済の流れの煽りをダイレクトに
受ける事もあるでしょう。

納得できる話です。

しかし、私たちのような中小企業にとって、

「景気が悪いからねぇ。。。」

という理屈は、

果たして本当にあてはまるのでしょうか?

私見ながら、私は99%の確率で

“あてはまらない”

と思っています。

「当社が目標利益に到達するまでには、

後幾ら足りないのだろう?」

「そのためには、あと何人のお客様を
集めなければならないのだろう?」

「その数をこの商圏で集める事は、果たして
不可能なことなのだろうか?」

「本当に、“景気が悪いから無理”なのだろうか?」

自問自答すればするだけ、

“環境<<自己の努力”

という現実と対峙せざるを得なくなって
きますよね。

これ、本当によくある話です。

私たちの業界に当てはめて考えるとすると、

その最たるものは、

“小規模事業者は自然淘汰される”

という言葉かもしれません。

全国にセミナーでお邪魔していると、

この言葉の持つ重みや不安に頭を覆われ、

半ば

“思考停止”

になっている経営者に出会うことが
あります(とても罪な話です)。

そんな時、メッセージを込めて、

私はいつも次のように語ります。

「小規模事業者が自然淘汰されていく、、

本当でしょうか?

確かに小規模事業者は、経営資源が少ない、

という意味において、

環境変化に耐える事が出来る経営体力が弱い、

ということは、事実として言えるのかも
しれませんし、

ひょっとすると、その意味では、

この言葉に、一定の正当性はあるのかも
しれません。

しかし、だからと言って、

“小規模=自然淘汰”

というロジックは、乱暴すぎるのではない
でしょうか?

正しくは、

“小規模事業者で、かつ、

顧客から支持を得られていない、

稼働率が低い会社は、

一気に自然淘汰される可能性が高まる”

ということなのではないでしょうか??」

例えば、私の周りに複数存在している、

稼働率90%~100%近くで頑張っている、

定員10名のお泊りデイ。

都内(23区近郊)の某経営者によると、

2014年度の平均月商は約390万前後。

毎月の経費は、

最も高い賃料相場、

最も高い物価相場、

最も高い人件費相場、

という環境下、

現金支出で約260万程度だった
そうです(=約130万の利益)。

これが、2015年度に入り、

報酬ダウンの煽りを受け、

2015年4月には、約365万前後に下落。
(=約105万の利益)

その後、サービズ単価の見直しや更なる
稼働アップの為の活動を行い、

2015年末には、

380万円近くまで持ち直しています。
(=仮に経費が10万上昇したと仮定しても
110万円の利益)

このデイは、恐らく、

よほどのことがない限り、

淘汰されることはないでしょう。

言うまでもないことかもしれませんが、

事業者が自然淘汰されるかどうかは、

“規模が小規模かどうか”

という要因よりも、

“高い稼働率を上げることが出来ている
かどうか?”

“顧客(地域)から支持を受けているか
どうか?”

の要因の方が、

より因果関係が強い。

だとすれば、

私たちの努力を及ぼせる範囲・余地は、

まだまだ十二分にあるのではないで
しょうか?

・・・・・・・・・・・・・

自社の存続・発展は、100%、

我々経営者・幹部の進化にかかっています。

制度に振り回されることなく、

制度を上手に活用しながら、

自力で生き残る。

言葉では表現できないようなプレッシャーを
感じることもしょっちゅうだと思いますが、

その分、ワクワク出来ることも沢山あるかも
しれません。

我々も、そんな気概を持った経営者・幹部の
皆様を、

全力でご支援してまいります。

2016年、お互いに、

昨年を遥かに超えるパワーで突き進んで
いきたいものですね^^

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、朝一番は岡山駅前で打合せ。

終了後、大阪へ戻り、打合せ&デスクワーク
です。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

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