[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2895]

新サービスを開発・検討する上で大切なことかもしれないな、と思いました。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

先週、気温が下がって寒くなったなぁ、

秋の気配を感じることも少なくこのまま冬に突入かもなぁ、

などと感じていましたが、

今週は各地で20度を超える日も多いようですね。

この気温のアップダウン、本当に要注意だと思います。

皆様、くれぐれもお身体お気を付け下さいませ。

・・・・

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■新サービスを開発・検討する上で大切なことかもしれないな、と思いました。
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●先日、中国地区の福祉経営者と意見交換させていただいた時の事。保険外のとあるサー
ビスについての議論を行っていたのですが、その中で「これって気を付けないといけない、
なかなかデリケートな問題ですよね」と意見が一致する内容がありました。

●その内容とは、「ビジョン(≒誰を幸せにしたいのか)とマネタイズモデル(≒売上・
利益を上げる仕組み)のバランスの重要性」というもの。

●例えば我々の介護保険事業。恐らくほぼ100%の皆様はビジョンとして「目の前のご利
用者を何より幸せにしてさしあげたい」と思って日々、頑張っておられることと思います。

●その一方、我々のマネタイズモデルは「1割(2割)がご利用者負担で、9割(8割)が
国負担」、即ち、「最も幸せになっていただきたい人が、一番多くのお金を払っている訳
ではない」というモデル。無論、単純なビジネスとは質が異なること含め、本日はこの仕
組みがいい・悪いという議論をこの場でしたい訳ではありませんが、

●一つ認識しておかなければならないことは、この形式を採った場合、「100%ご利用者の
ことだけを考えて事業を確立する訳にはいかない(=国の方針を踏まえた経営をしなけれ
ばならない)」という制約がどうしても出てきてしまう、ということ(例えば、“前例がな
い”“リスクが大きい”“コンプラ的に…”等の理由でNGを出されたりetc)。

●より抽象化して考えると、例えば「Aさんを幸せにしたい」と思って事業を行う中、そ
の事業を進めることで「結果的にBさんも幸せに出来る」だから、AさんではなくBさんに
お金を払ってもらいましょう、というモデルを企画することは、一定程度、成立する話だ
とは思います。

●しかし、BさんにはBさんとしての個別の意向があり、「お金を出すなら〇〇という価
値も生んでほしい」という想いを持つことも当然あるでしょう。そりゃそうだ、という
ことで、Bさんの想いも汲んだサービスに少しづつ変化させていく。

●そうこうしているうちに、この事業は果たして本当に「Aさん」を顧客にした事業なの
か、それとも「Bさん」が顧客の事業なのかが不透明・不明瞭になってしまい、結果、ど
こかで軋み・ハレーションが発生することになるかもしれず、

●当初描いた自分の志が迷子になってしまう、という事態も十二分に想定できる訳で、そ
ういうケース・可能性をはじめから意識して慎重にモデルを作っていく必要がありますよ
ね、ということについて意見交換を行った次第です・・・・

●・・・・さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?少しでも心
に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、今後のサービス開発の折の一つ
の視点として心に留めておいていただいても悪くないかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都内の自宅にて、

午前中は3件のオンラインミーティング。

午後もオンラインミーティングを行った後、

思考時間含めたデスクワークです。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。