[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2726]

地域・社会のための福祉

みなさん、おはようございます。
金曜日のメルマガ担当、ケアビジネスパートナーズの尾添です。

昨日まで岐阜市におりました。
目的は、4月1日にオープンするショッピングリハビリ事業の内覧会でお話するため。
東海エリア初出店となる拠点が岐阜市内の大型ショッピングモールにて展開します。
最初に市役所担当課へ相談してから1年以上、ようやくここまでこぎ着けました(涙)
本日は、久しぶりにショッピングリハビリ事業について採り上げます。

それでは本日のメルマガです。

──────────────────────────────
■■
■■地域・社会のための福祉
■■
──────────────────────────────
◆4月にオープンする店舗の名称は「ショッピングリハ@カラフルタウン」。
岐阜市内にあり、トヨタグループが運営しているカラフルタウン岐阜という大型ショッピング
モールへの出店です。
内覧会には2日間で約50名のケアマネジャーの参加があり、とても盛り上がりました。
コロナが落ち着いてきたこともあるでしょうが、これまでにない介護(介護予防)モデルへの
関心の高さも感じられました。

◆私のパートではショッピングリハビリ事業の概要、過去・現在・未来について、そして大切
にする想いなどお話しました。
特に訴えたのは、
『いま介護予防に真剣に取り組まなければ、次の世代に大きな負担を強いることになる』
『福祉のための福祉ではなく、地域・社会のための福祉を目指す取り組み』
ということ。

◆今でも全国で「買い物支援はデイサービスとして認められない」などの声は多くあります。
実際、今回の岐阜市での出店(指定認可の取得)にも1年以上かかりました。
どうしてもショッピングという名前が先行しますし、私の説明の仕方のせいかも知れません。
ショッピング(買い物)は目標であると同時に手段であり、心躍るモチベーションです。
歩行や体操も大切ですが、それだけではありません。
利用前には身支度をしっかり整え、購入するものを何日も前から考える人も多くいます。
施設内の装飾や買い物客の様子から季節を感じ、顔なじみのスタッフや友人と会話します。
仏壇に供える花を購入し、なかなか会えない子供や孫に贈り物をします。
切り取って考えようとすれば「買い物支援は~」となるかも知れませんが、その結果は確実
に心身の維持・改善成果としても現れています。

◆もちろん、買い物(ショッピングリハビリ)だけが素晴らしいのではありません。
業界を見渡せば他にも素晴らしい取り組みは多数あり、ご利用者に対して“選択肢”を提供
しています。
もっともっと、総合事業の制度自体とともに盛り上がって欲しいと願っています。
それだけに、今回の報酬改定で示されている方針や事項は残念です。(愚痴ですが)

◆ちなみに今回オープンする店舗の代表は、某自動車ディーラーの社長を退任され、起業と
ともに介護業界に参入された方です。
ディーラー社長の頃からのお付き合いですが、もう何年も前からこう仰っていました。
『これまでたくさんの車を売ってきた。お客様に支えられてきた。それなのに、そのお客様
が年をとり免許返納を迫られて困っているのに何もできないのは悔しいし、責任を感じる。』

◆自動車業界から未経験の介護業界へ。
これまでのお客様が多く住む地元にて、新たなチャレンジとしてショッピングリハビリ事業
をご一緒することとなりました。
『免許返納しなくても良いよう、高齢ドライバーの支援事業も展開していきたいんだ。』
そう言われる姿に、いつも可能性とワクワクを感じています。

——————————————————————————————
車を手放したら生活に困る!
そんなエリアは多くあります。
業界に関わるものとして、高齢者は「できない」という前提ではなく「いつまでも(自身で)
できるために」との発想も大切にしたいですね。
本人やご家族のため、そして地域・社会のためにも。

今週もお疲れ様でした。
ステキな週末をお過ごしください!