おはようございます、
ケアビジネスパートナーズの原田です。
「昨年の出生数、初めて80万人を割り込む 7年連続で過去最少」
・・・・
これを食い止めることが出来る国策が出るかどうか、
期待をもって今後を注視したいな、
と感じた次第です。
関心をお持ちの皆様は下記をご確認くださいませ。
↓
https://www.joint-kaigo.com/articles/10058/
・・・・
では、本日のメルマガに入らせていただきます。
────────────────────────────────────────
■■
■■“最強だな”と感じたサービス業について、私見をお伝えさせていただきます(3)。
■■
────────────────────────────────────────
●“最強の事業“の1つの例として、“食堂事業”を挙げ、その根拠の一つとして“顧客ターゲ
ット層の幅広さ”という切り口について簡単に私見を述べさせていただいた昨日のメルマガ。今日は、もう一つの切り口について、触れさせていただきたく思います。
●それは、“ハレ(非日常)”と“ケ(日常)”で分けた場合、圧倒的な“ケ(日常)”業態である、という点です。日常食業態の強みは、何といっても、“日常生活に当たり前に浸透して
いる”という点です。
●例えば、一般的な居酒屋チェーンであれば、恐らく来店頻度というのは多くても“月に1回”程度ではないか、と思います。しかし、食堂事業は、昼も夜も利用できることを考えると、“月1回”どころか、“週2回”“週3回”いや、それ以上の来店頻度、ということも十分にあ
り得ます(実際、毎日来る人もいます)。
●この特長が、どれだけ事業の安定に貢献しているか…勘の鋭い方々は既にお分かりかと
思います。例えば、通常の居酒屋チェーンにおいて、1回に支払う金額を3,500円程度と
仮定しましょう。
●仮に、売上目標を月額700万円と想定した際、居酒屋チェーンは、“700万÷3,500円÷
1回/月=2,000人”即ち、月間にお客様を2,000人集めなければならない、という計算に
なります。
●ところが、売上目標を同じく700万、1回当たりの平均単価を700円、平均として、週
に2回(≒月に8回)利用すると仮定した場合、食堂事業は月に何人のお客様を集めなけ
ればならないでしょうか?計算式は次のようになります。
●“700万÷700円÷8回/月=1,250人”即ち、食堂事業は、同じ売り上げを達成しようと
考えた場合、1回あたりの単価は圧倒的に低いのに、居酒屋チェーンに比べて750人も
少ない、たったの“1,250人”で成り立ってしまうのです。また、これらの優位性は、SNS
等のツールが無かった時代においては、立地戦略にも大きく影響していました。
●例えば、平均月1回程度の来店頻度の居酒屋チェーンでは、顧客の純人数として2,000
人を毎月集めなければならないため、どうしてもパッと目立つ“1等立地”に出店するこ
とが大きな成功要因の1つになってきます。
●逆に、この成功要因を獲得しようと考えると、1等立地は家賃が高い、という事業上の
リスク・デメリットも包含せざるを得なくなる(=損益分岐点が高くなる)。
●他方、食堂事業は、居酒屋チェーンに比べて少ない人数で事業が成立するので、“1.5等
立地”或いは“2等立地”と呼ばれる、あまり目立たない場所や住宅街等に出すことも可能と
なり(=家賃が安くなる)、コストメリットも享受することも出来るのです。
●“原田さん、確かに理屈はそうかもしれないけど、多頻度で来店していただける方々が
多いのであれば、顧客離脱が発生した場合、一気に売り上げが下がり、事業が不安定にな
るんじゃないの?”頭の回転の速い方なら、そんな疑問が浮かぶ方もいらっしゃるかも
しれません。
●確かに、我々の介護事業で考えれば、そういうことは多々起こります。しかし、この食
堂事業は、昨日お話させていただいた通り、“顧客ターゲットが幅広い(=誰でも使える)”
という特長も併せ持っています。なので、仮に顧客離脱が起こったとしても、他の業態に
比べ、新規顧客の獲得も行いやすい、というメリットが機能する、という訳です。
●また、これら2つの切り口を有効に機能させるため、メニューは全体的に“薄味”で統
一する等、一般の人にはなかなか見えづらい、様々な工夫が施されていました。
●“目玉焼きに塩をかける人もいれば醤油をかける人もいる。中にはソースやマヨネーズ
をかける人もいる。だから、自分好みの味がつくれるよう、ベースの味は薄味にしなけれ
ばならない”食堂事業を経営されていた社長のこの言葉が、今でも頭の中に鮮明に残って
います・・・・
●・・・・さて、以上で今日の内容は止めさせていただきたく存じます。ここまでの話、何か、
私たちの事業に参考になる部分がないでしょうか?他産業のアイデアは、我々のビジネス
に様々なヒントをもたらしてくれる“宝の山”かもしれません。是非、一度、じっくり考
えてみても、時間の無駄にはならないかもしれませんね^^。
────────────────────────────────────────
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、早朝の新幹線で、
博多から大阪へ移動。
大阪・梅田で1件打合せを終え、
終了後、明日の仕事場である札幌へ向かいます。
皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?
では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。