[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2461]

益虫と害虫のはなし

みなさん、おはようございます!
ケアビジネスパートナーズの尾添です。
2回目のメルマガですが、いきなり介護とは直接的に関係のない話です^^
しかも“虫”のはなし・・・
「どこがケアビジネスSHINKA論やねん」と代表から怒られそうですが・・・
業界に関することは月曜日~木曜日のブログで代表が「これでもか」というくらい書いていま
すし、きっと別の角度や視点からの気づきも多いはず!

ということで、金曜日はぜひ肩の力を抜いてお読みください!
もちろん「介護」「介護予防」に関する話題も取り上げていきます。
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それではどうぞ!

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■■益虫と害虫のはなし
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◆個人的な話ですが、私は出身が島根県(出雲大社がある大社町です)で、実家はブドウ農家
でした。
なので小さい頃は畑や田んぼが遊び場。
米や野菜も作っていたので、肉・魚以外で食卓に並ぶものの多くは自家栽培。
当時は当たり前のことだと思っていましたが、今となっては何とも贅沢な話です。
それに、今さらながら農家(農業)の大変さを思うと、不自由を感じることなく今に至ったこ
とは両親や祖父母に心から感謝するばかり。
自分が気にしていなかっただけかも知れませんが、仕事や生活への不平不満なんて家庭内で聞
いた記憶がありません。
きっと大変だったのだろうに。。
“親は強し”
自分も見習わなければいけません!

◆農業界は後継者不足や自然との闘いなど多くの課題を抱え、そしてICT化の流れを受けて、
大きく変わりつつあります。
でも農業は昔からずっと、あらゆる産業の中でも「進化を受け入れる」という点では最先端を
走ってきました。
農薬を受け入れ、トラクターやコンバインなど機械化へも対応し、何より兼業農家なんて今で
いうダブルワークの走り?ではないでしょうか。
福祉業界も参考にするべきことが多くありそうですね。

◆そんな農業において、虫との闘い?共存?は大きな課題の一つです。
私の実家もあまり農薬を使わなかったので、とにかく虫が付く・・・
「虫が食べるのは美味しい証拠」と言われたって商品価値が下がるとなると話は別で、祖父は
終生、虫たちとの“仁義なき戦い”を続けていました。
ちなみに子供の昆虫観察には最適な環境で、夏休みの自由研究でも何度か題材にしました!

◆今回のタイトルにある「益虫と害虫」について、最近人との付き合いについて考えることが
あり、ふと昔に読んだ本(有名な農家さんの著書)の虫に関する一節を思い出しました。
名前だけ見ると「益虫=善」「害虫=悪」のように感じてしまいますが、本当にそうなのだろ
うかと問いかける内容でした。
なぜ“害”虫と呼ばれるのか、それは人間にとって大切な野菜や花を食い荒らしたり作物を枯ら
したりするから。
ではなぜ“益”虫と呼ばれるのか、それは害虫(害)を退治してくれるから。
そう聞くとその通りなのですが、これはあくまで視点が「人間中心」での話。

◆野菜や果物など虫食い跡があるだけで商品価値が下がるとされ、虫が付きにくくするために
農薬は進化し、品種改良技術も進化し続けています。
その進化自体に良い悪いの判断を下すことは難しいですね。
先述の本には、まとめとしてこんな記述がありました。(記憶は不正確です!)
「害虫をレンズで観察してみると、とても穏やかで優しい顔をしているんだよ。だって草食
だもの。」
「益虫と呼ばれる虫は獰猛で恐ろしい顔をしている。だって害虫を食べる肉食だもんね。」

◆我々は普段の仕事や生活の中で色んなご縁があり、多くの人と接する中でその人の言動に
影響を受けています。
メディアが発信する情報を鵜呑みにして、参考になることもあれば、時に判断を間違うこと
もあります。
近年はSNS上で匿名の書き込みに社会全体が踊らされることも増えてきました。
どちらが善で(正しくて)どちらが悪か(間違っているか)の判断に迷うことが生じると、
スピーチや文章が上手かったり、他者の論評に左右されて「この人(意見)は善」「こっち
は悪」と思い込むことも多々。
視点を変えて考えたり、その人がどんな顔をしているのか(本質はどうなのか)しっかりと
確認をしないままに。

◆コロナ禍において人との付き合い方が変わり、以前のように時間・空間を共有することで
分かり合うなんて機会は少なくなりました。
だからこそ、限られた情報から相手の本質を見極める目や感覚は大切にしたいですね。

◆表面的なことだけで善悪の判断は難しい
◆人は思い込みやイメージによらない
という話でした。

p.s. 害虫も益虫も、みんな懸命に生きています!
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

みなさん今週も本当にお疲れさまでした!
どうぞステキな週末をお過ごしください!!