[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2450]

日本の障がい者雇用の“原点”を訪れ、“未来”を皆で語り合えればと思います!

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「介護の利用者負担引き上げ、年内の具体化は見送り

政府「来年の骨太方針に向け検討」」

・・・・

全世代型社会保障構築会議の一幕ですが、

この方向性に

「この会議が果たすべき使命から逃げていると言われかねない」

との異論も出ているようで・・・・

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。

https://www.joint-kaigo.com/articles/4268/

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では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■日本の障がい者雇用の“原点”を訪れ、“未来”を皆で語り合えればと思います!
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●本日から約1か月後、年が明けた2023年の1月13日(金)の午後。日本屈指の観光地と
して有名な大分県別府市にて^^、我々福祉に携わる人間ならば多くの方がご存知だと思
われる、

●正に日本の障がい者雇用の“原点”とも言える「オムロン太陽株式会社」様の工場視察
ツアー&ワークショップ(参加者同士、及びオムロン太陽の方々も含めたディスカッショ
ン)を開催させていただく運びとなりました。是非、皆様にご案内致したく、本日のメル
マガにて概要を活用させていただきたく存じます(昨年に続き2度目の開催です^^)。

●オムロン太陽が設立されたのは今から約50年前の1972年。きっかけは、社会福祉法人
太陽の家の創設者である中村裕(ゆたか)医師と、オムロン株式会社の創業者である立石
一真氏の運命的な出会いにあります。

●中村先生は当時、まだこれからの分野であった医学的リハビリテーション、中でもスポ
ーツを取り入れた医学的リハビリテーションの研究・実践を行っておられ、その流れの中
で1964年、東京パラリンピックにて日本選手団団長をお務めになりました。そこで、そ
の後のご自身の人生を左右する光景を目にします。

●「日本の選手団は試合が終わると直ぐに選手村に戻り、宿舎で時間を過ごしているが、
海外の選手はそのまま銀座等に遊びに出かけていく」一体、この違いは何なのだろう?そ
う考えた時、「そうか、彼らは自らでお金を稼いで自立しているんだ。だから自由に何で
も自らの意思で出来るのか」・・・・そんな事実を知り、相当な衝撃を受けたそうです。

●「海外が既にそのような社会になっているのに、日本だけ障がい者を“保護の対象”と
だけ捉えているのは明らかにおかしい」「働き、社会で役立つ実感を覚えることこそが、
本当のリハビリテーションになるのではないか」そんな想いから同氏は「「No Charity,
But a Chance(慈善ではなく機会を)」というコンセプトを掲げ、

●「障がい者が当たり前に働ける(輝ける)社会をつくる」という想いのもと、1965年
に社会福祉法人太陽の家を創設されました。その後、大企業を中心に全国200社以上の法
人を訪問し、「障がい者が当たり前に働ける企業づくりを是非、一緒に行いましょう」と
提案(直談判?)を行ったそうです。

●しかし、“障がい”というものに対する固定概念や先入観がまだまだ強く、また、今まで
やったこともない取り組みである中村先生の提案に対し、企業側としてはどうしても及び
腰になってしまう。軒並み「意義あることだとは思いますが、うちではちょっと…」と体
よく断られてしまいます。

●理想と程遠い現実に直面し、肩を落とし落胆しつつ、それでも決して諦めない姿勢を持
ち続けた中村先生は断られても断られてもひたらす訪問を続け、とある人の紹介でようや
く、オムロン株式会社の創業者、立石一真氏にまで辿り着きました。

●バリバリの技術企業でありながら、その一方で「人間性の尊重」を最重視する経営を行
っていたオムロン。中村先生の話を聞いた立石氏は話を聞いて直ぐ、「これは必ず実現し
なければならないことだ」と直感し、「是非、取り組みましょう」とその場で即断即決さ
れたそうです。

●その後、話が具体化し、オムロン製品の部品製造下請工場として、「社会福祉法人太陽
の家」と「オムロン株式会社」の共同出資形式でオムロン太陽が起ち上がったのが、既報
の通り、1972年。創業当時は工場で働く全社員が障がい者。とはいえ、

●「プロフェッショナル企業として顧客向けに商品製造・販売を行っているオムロンとし
ては、品質に対しては一切妥協することは出来ない。だから、たとえ子会社であったとし
ても、品質の悪い部品は一切買い取らない」という、企業としては至極当然の厳しい姿勢
を同社に突きつけます。

●しかし、“働く”“稼ぐ”“社会に役立つ”という機会を始めて得た障がい者の方々のエネル
ギーは相当なもので、周囲の予想を遥かに超える形でオムロンの厳しい品質基準を懸命に
クリアーし、なんと、初年度から黒字を叩き出したそうです(以降、創業以来黒字が現在
も続いています)。

●その後、設立から確か5年ほど経過してからだったと思いますが、働く全員が障がい者、
という現場を見つめながら、「何かが違う・・・・」「自分はこんなことがやりたかった訳じ
ゃない・・・・」、

●そう感じていた2人の創業者(中村先生と立石氏)は、ここから「障がい者だけが集ま
って働く、障がい者のための会社」ではなく、「障がい者・健常者の区分なく、誰もが
自らの個性を生かして働ける会社」へと大きく舵を切り、現在の姿に至っています。

●上記経緯のもと、50年の歴史を積み重ねたオムロン太陽。同社の日常の風景の中には、
“地域共生社会”“ソーシャルインクルージョン”“SDGs”等々を主体的に実現していく立場
にある我々福祉業界の経営者・幹部にとって、学ぶべき、そして感じるべき有形・無形の
資産がふんだんに存在しています。

●また、そうした歴史の積み上げに甘んじることでなく、「これからの50年」という更な
る未来に向け、更に進化を遂げていこうと様々新たな活動・チャレンジも展開され始めて
います(僭越ながら弊社との今回の取組も、未来に向けた活動の一貫として位置づけてい
ただいています。本当に嬉しい限りです^^)。

●今回の視察ツアーを通じ、見学やワークショップを通じて様々な“気付き”“学び”“ヒント”
を持ち帰っていただくことは勿論、未来を見据えて動き始めているオムロン太陽の皆様や
全国の同業者との出会いを通じ、共に時間を過ごすことでしか得られない“(未来に向け
た)エネルギー”を是非、持ち帰っていただきたいと思っています。

●「ここには、未来に向けた“本質”と“希望”が存在している!」私が初めてオムロン太陽
の工場を拝見した時に覚えた感覚です。日々、志を持って頑張られている本メルマガの読
者の皆様にも是非、私と同じように、この“訪れて感じてみないとい伝わらない空気感”を
味わっていただきたいと願うばかりです。

●視察ツアーの日時は2022年1月13日(金)13時~17時。参加費は8,000円(税別)/
名で、1社から複数人数ご参加いただくことも可能です。また、視察ツアー終了後には別
府市内にてご希望される皆様と共に、オムロン太陽の皆様にも参加いただく形での懇親会
(5,000円(税別)/人)も企画させていただいております(勿論、時節柄、感染対策は徹
底させていただくことは申し上げるまでもありません)。

●皆様、各々ご多用であられたり、或いは「大分までは少し遠いなぁ」とお感じになる方
も中にはいらっしゃるかもしれません。が、「直接触れ合うからこそ得られるであろう体
験・価値」はやはり、代替のきかないものだと思います(オンラインが浸透したからこそ、
かえってその価値の大きさが実感できていることもあるかもしれません)。

●ご興味・関心をお持ちいただいた皆様は是非、足をお運びいただき、未来に向けた様々
な”種”をお持ち帰りください。それでは、皆様と大分・別府にてお会いできますことを私
も楽しみにしております!兆部・駄文に最後までお付き合いいただき、ありがとうござい
ました!

※当日のご参加申込はこちらから

https://carebp.net/sem230113/

※視察ツアーの概要チラシはこちら

https://carebp.com/file/omrontaiyo.pdf

※オムロン太陽株式会社のHPはこちら

https://components.omron.com/taiyo/

※オムロン太陽株式会社が描く未来はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=u0N0IJIf48s

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中はさいたま市内にて、

クライアントとのPJTミーティング。

午後は東京へ戻り、打合せが続きます。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。