[ケアビジネスSHINKA論 Vol.2361]

事業を進める上で、大切な示唆が含まれているかもしれません(その5・完)。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

「技能実習生などの外国人材が活躍できる場を
訪問系サービスにも広げるべきではないか」

・・・・

先日の介護保険部会での議論の一つです。

皆様はどう思われますでしょうか・・・・^^

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■事業を進める上で、大切な示唆が含まれているかもしれません(その5・完)。
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●「高齢者向けの運動支援サービスを自費で始めようかと考えている」そんな話を伺う中
で思い出した、とある事業者様(A社)のエピソード。

●自費の運動支援サービスの顧客が増える=要支援者が卒業となり、介護保険事業の売上
が下がる、という矛盾に直面したB社長はどのように考えたのか。本日は昨日の続きとし
て、「その5・完」をお届けさせていただきます。以下、ご確認下さいませ。

●「自費の運動支援サービスの顧客が増える=要支援者が卒業となり、介護保険事業の売上
が減る」という現実・・・・しかしB社長は、この事実に直面しても、自らの軸をぶらしません
でした。「既存ご利用者の「元気になりたい」という希望を叶えるために始めたのだから、
これが本来の正しい姿ではないか」

●他方、「道徳なき経済は犯罪・経済なき道徳は寝言」という二宮尊徳氏の名言にもある通
り、事業としては、「いいことをやっているんだから利益が上がらなくてもいいじゃないか」
では済まされません。この板挟み直面したB社長はその後、どう対応したか。

●「当社は、“介護保険から卒業出来るデイサービス”です」「“卒業後も運動指導を継続し、
可能な限り心身の状態を維持し続けることをご支援するデイサービス“です」という新たな価
値を地域に発信し、

●口コミも伴い、結果、「介護保険サービス」と「介護保険外サービス」が両輪となって事
業全体が好転する、という、現在の「善循環」が出来上がった、という訳です(=だから、
保険外サービスのための営業は行う必要がなかった)・・・・

●A社の事例はつい「自社(自分)志向」の論理に陥りがちな我々に対し、「顧客志向」と
いう言葉の持つ重要性・深さを教えてくれているように思います。顧客のインサイト(≒内
面に潜む本音)に焦点をあて、その顧客価値をぶらすことなく追及する一方で、事業として
継続可能なモデルをどうやって創りあげるか。

●ここでどれだけ「妥協なく脳ミソに汗をかけるか」が、新たな価値を生み出す源泉となる
のではないでしょうか・・・・さて、翻って、皆様にご質問です。皆様は、既存事業、或いは新
規事業の模索段階において、「ウチは徹頭徹尾、顧客志向を貫いている」と心から胸を張れ
るでしょうか・・・・?

●「うちはバッチリ、大丈夫!」と多くの方が頷かれていることと思いますが^^、もし、
ドキッとされた方がいらっしゃれば、是非一度、我が身を点検されてみても有意義かもし
れませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番の飛行機で灼熱(?)&高湿度の大阪から札幌へ移動。

午後に2件の打合せを終えた後、

最終便の飛行機で東京へ戻ります。

皆様は本日、どのような1日をお過ごしになられるのでしょうか?

では、互いに充実した1日となるよう、今日も共に頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。