[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1590]

「リストラ(≒人員削減)」という施策について考える~ある本の抜粋を叩きに~(2)

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

厚生労働省は5日、

「人生100年時代に向けた高年齢労働者の
安全と健康に関する有識者会議」

を開始したようですね。

2018年時点で既に労働者の2割近くを60歳以上の
高齢者が占める中、

設備や労務管理などの面で企業が取るべき対策に
ついて検討し、

年度内を目途に指針として示していくとのこと。

関心をお持ちの方は、下記より詳細をご確認下さいませ。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05815.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■「リストラ(≒人員削減)」という施策について考える〜ある本の抜粋を叩きに〜(2)
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●昨日のメルマガで採り上げさせていただいた、“リストラ(≒人員削減)”というテーマ。
首都圏地区の介護経営者様(A社長)との意見交換の中でふと、“ヤバい経営”に書かれてい
たくだりを思い出し、お伝えさせていただいた訳ですが、

●本日はその続きとして、同本からの抜粋「後半編」を是非、皆様にお伝えさせていただき
たいと思います。「会社の業績があまりにも厳しいため、人員削減が避けられないときもあ
る。その場合はどうすればよいか。どういう会社なら、うまく切り抜けられるだろうか」と
いう問いかけに対する答についてです。

●「トレヴァーとナイバーグ(=ウィスコンシン大学マディソン校の教授)は、どういう企
業がうまく人員削減をできるのかを調べた。言い換えれば、どんな企業だったら人員削減後
に、自己都合退職が増えるのを避けられるかだ。そして、その答えは明快だった」

●「苦情通報ホットラインや、社員の相談窓口、非組合員の申立制度などの、公平で公正な
人事制度を持つ企業は、人員削減後も自己退職率は変わらなかった。つまり、そういう会社
の残った社員は、人員削減は避けられないもので、公正に行われたと信じているのだ」

●「同じように、トレヴァーとナイバーグは、長期有給休暇制度や社内託児所、確定給付年
金やフレックスタイムを導入している企業は、人員削減の副作用をうまく抑えていること
を発見した。残った社員は、会社の努力を理解して高い士気を保っているか、辞めるには惜
しい会社だと思っているのだ」

●「つまり、人員削減をうまくやることもできる。ただし、そうするためには、会社が常に
社員を大切にしていることが必要だ。逆に、会社が自分たちのことを軽く見ていると思った
ら、社員から去っていく」

●「そうなると、会社は自分たちが見込んでいたよりも、ずっと多くの社員を失うことにな
る。もしくは、フォーチュン誌がかつて取り上げたように、人員削減した企業は「贅肉のな
いイケメン、というよりも贅肉のないヨボヨボの老人になってしまうことが多い」の
だ」・・・・

●・・・・さて、上記内容、皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?「仮に“リス
トラ(≒人員削減)”に着手せざるを得なくなった場合、それが会社にとってプラスに機能
するかどうかは、既にその前工程(≒日頃の人財マネジメント)で答が出ている」少しでも
心に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、念のため(あくまで念のため!)、
心に留めておいていただいても悪くないかもしれませんね。

※「ヤバい経営学」関心をお持ちになられた方はこちら(個人的にはおススメです)

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は山口・下関にて打合せが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。