[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1203]

示唆深い話をうかがいました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

観光庁がホテル・旅館などの宿泊施設や旅行会社、

観光案内所など観光関係従事者向けに、

「高齢の方・障害のある方などをお迎えするための
接遇マニュアル」

を作成したようですね。

とても興味深い取り組みだなぁ、

と感じると共に、

はて、我々(私)はキチンと出来ているのだろうか?

と少々ドキッとした次第です^^
(中身はまだ見れていませんが)

http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/manyuaru.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■示唆深い話をうかがいました。
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●「うちの法人は恐らく、人件費率は(他社と比べても)少々高めの比率だと思っています。
何故なら戦略的に人員を若干、余分に配置しているからです。いろんな考え方がありますが、
私はこれで構わない、と思っています」先日、経営全般について意見交換を行った際の、東
海地区A社長の言葉です。A社長の言葉を続けます。

●「実は、2年前までの私は“現実可能な最少人数で如何に現場を切り盛りするか?”ばか
りを考えていました。然し乍ら、偏にマネージャーとしての私の能力不足だとは思うのです
が、その考え方で経営を進める中で、どうもうまく行っている実感がなかった。せっかく入
社してくれた人もすぐに辞めてしまうことが続き、常に現場に疲弊感が漂っていました」

●「それで今から約2年前のある日、この堂々巡りの状態から何とか抜け出したいと思い、
施設の管理職クラスのメンバー3人と議論する場を持ったのです。そんな中、彼らもストレ
スが溜まっていたのでしょう、彼らの口から次のような厳しい言葉が出てきました「社長は
人件費の事を“コスト”としか見ていない気がしています」」・・・・

●「その言葉が胸にグッと突き刺さった私は咄嗟に反論したくなりましたが、でも、少し冷
静になって自分の発言や行動を振り返ってみた際、確かにそう言われてもやむを得ないと
ころもある、と思いました。「では、どう変わればいいと思う?」そんな私からの質問に対
し、彼女たちは次のように答えてくれました」

●「「経営(ここでの意味は“資金繰り”を指していると思います)の事を考えれば申し訳
ないですが、でも、出来ればもう少し標準人員を増やして欲しいです。その分、質が高い安
定した現場をつくれるように私たちも努力しますし、入居率の向上にも現場としても取り
組みます。何とか検討をお願いします。。。」」

●「そんなやりとりの中、私は最後に彼女たちにこう伝えました「分かった。では、先ずは
半年、君たちがいう方向でやってみよう。その上で半年後にあらためてもう一度、見つめ直
す時間を持つようにしよう」・・・・結果、今に至っています」

●「今以上に人件費負担が重くなることは、資金繰りを預かる身としては出来れば避けたい、
と考えが真っ先に浮かんだのは正直なところです。しかし、今になって思えば結果的にこれ
で良かったんだ、と思います。彼女たちの真剣な意見を私が聞きいれた事で、彼女たちも意
気に感じて頑張ってくれましたし、何より結果的に“人件費の増大”と反比例して、“離職や採
用に伴うコスト”が一気に下がりました。目に見えない心理的負担等も勘案すれば、恐らく現
状の状態の方が経営として遥かに健全な状態と言えると思います。後は、この体制で、どうや
って付加価値を高めていけるか?ですね」・・・・

●さて、上記内容、皆様はどのように感じられましたでしょうか?少しでも心に引っ掛かり
を感じていただけた方は、是非、この事例の中に潜む“示唆”を感じ取っていただければと
思います。ひょっとするとそこから自社の“革新”に向けた新たな視点が見つかる、なんて
こともあるかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は北海道にて、クライアント法人様との定例
ミーティングを行います。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。