[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1106]

“働きやすさ”だけでは足りない?

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

「心とからだの性別が一致しない性同一性障害や
トランスジェンダーの人の場合、

日頃から使っている通称名を介護保険証に記載して
もよい 」──

18日、厚生労働省が自治体へ上記内容の通知を出した
ようですね(介護保険最新情報Vol.608)。

2016年7月に認められた、健康保険証への通称名
記載に合わせての変更だとの事。

はやくこういうことが

“自然なことと”

と受け取られる世の中になればいいなぁ、

と感じた次第です。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
■■
■■“働きやすさ”だけでは足りない?
■■
────────────────────────────────────────

●今週の火曜、千葉県某地区の介護経営幹部(A事務長)と意見交換させていただいた時の
事。「最近のメルマガの内容(=“職員のせい?それとも、、、?”や“組織活性化の新たな?
視点”)、ズキズキ刺さってくるんです」という、嬉しくも少々意外(?)な言葉をいただき
ました。

●というのも、A事務長が属する組織は周辺地域の中でもトップクラスの時給を出していたり、
休みは確実に月10日確保されていたり、有給もかなり消化されていたり、子連れ出勤も認めた
り等、“働きやすさ”づくりにかけてはかなりの努力をされている法人様。そんな優秀な法人の
中核を担う事務長にとって、どの部分の内容・メッセージが“ズキズキ”響いたのか興味を持った
私は、A事務長の話をお聞きする事にしました(以下、A事務長からいただいた発言の抜粋です)。

●「自分で言うのも何ですが、うちの法人は、“ワークライフバランス”という意味では、他業種
と比較しても決して引けをとらない、そこそこいい線いっている、と自負しています。しかし、
こういう制度や環境、仕組みと言うのは、数か月もすると直ぐに職員にとって“当たり前”のもの
になってしまう」

●「周辺のどの事業所よりも時給が高いのに、その水準に慣れてしまうと、“もっと高くして欲し
い”という要望が更に出てくる(苦笑)。今まで“働きやすさ”を最上位に意識して組織づくりをし
てきましたが、これだけではダメなんだろうな、何かが足りない、と危機感を感じていた時に、
原田さんのメルマガだったんです。」

●「実は、原田さんからご紹介いただいた本“世界で一番大切にしたい会社”を購入して今、読んで
います。分厚く、内容的に難しい部分もあるので全てを熟読できている訳ではないのですが、ちょ
うど、ここの部分(と言って、私に示して下さいました)の文章を読んで思わず心が揺さぶられて
いたこともあったのでしょう、妙にメルマガの内容が心に刺さってきたんです」そう言って、A事
務長は、自赤線を引いた箇所を私に見せて下さいました。。。。

●と、いうことで、今日は、A事務長が赤線を引かれていた部分の内容を、皆様にも共有させていた
だきたく思います。以下の部分をお読みいただき、何らかの“気付き”を感じていただければ嬉しく存
じます。(以下、本からの抜粋)

●「人のモチベーションは深い水源のようなもので、掘り起こす努力をしないと顕在化しな
い。企業は利益の最大化から存在目的の最大化へと重点を移す必要がある。意味への渇望は
人間が生きるうえでなくてはならない欲求だ。企業はこれを認識し、応えることで、従業員
やその他のステークホルダーの中にほとんど埋もれている、仕事への情熱や真剣な取り組
み姿勢、創造性、活力の源泉を大量に解き放つことができるのだ。」(以降、抜粋続く)

●存在目的に基づくモチベーションは自分の内側から湧き出てくるもので、外から与えら
れる金銭的報酬よりもはるかに効果的でしかも強力だ。従業員の主な動機付けを金銭的報
酬に置いている会社は、すぐにそれが両刃の剣であることを発見する。(以降、抜粋続く)

●この仕組みは会社の財務実績が素晴らしい間はそこそこ機能する。しかし景気が悪くな
ると、当然のことながらモラル低下の危機に陥る。上場企業の場合は、株価が従業員や経営
幹部のモラルの指標になる。(以降、抜粋続く)

●こうした企業はスランプから抜け出すのに大変苦労する。一方、存在目的を重視する会社
の回復は早い。景気が悪い時でも自社の存在目的に対しては忠実で、特に最も優秀な社員ほ
どその達成に積極的になる。(以上、抜粋終了)。。。。。。

────────────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は朝一番の飛行機で関西へ移動。

大阪市内にて打合せを行った後、

兵庫県の播州地区へ向かいます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。