[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1094]

「数字に対する職員の意識が明らかに変わってきた」という経営者が実践されている事。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

来月よりいよいよ解禁となる、

技能実習制度を通じた介護施設・事業所への
外国人の受け入れ。

厚生労働省は先月29日、

介護独自のルールをまとめた告示とその解釈を
明らかにする通知、運用のガイドラインなどを
公表したようですね。

今すぐ受け入れを開始する方も、

将来的に受入を開始したいと考えている方も
いらっしゃるかと思います。

関心をお持ちの方は是非、目を通されておく
ことをおススメします。

外国人技能実習制度への介護職種の追加について

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147660.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■「数字に対する職員の意識が明らかに変わってきた」という経営者が実践されている事。
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●3か月ほど前、デイサービスを複数経営されている中国地区の介護経営者(A社長)とお
話させていただいた折のこと。「5年ぐらい前に原田さんのセミナーで聞いたことを今も実
行しています。その指標を追いかけることで、職員の数字に対する意識が明らかに変わって
きました」と、とても嬉しいお話をいただくことが出来ました。

●こういう話を聞くとホント、セミナー講師冥利に尽きるのですが、ひょっとするとこの話、
他の経営者の皆様にもお役に立てるかもしれない?(或いは再確認になるかもしれない?)
という想いのもと、今日は、その時のお話を皆様にも共有させていただきたく思います。釈
迦に説法であれば恐縮ですが、“自社の売上を因数分解する”というお話についてです(昨日の
メルマガとも少し被る内容ですが)。

●「売上=客数×客単価(お伝えすべき内容の特性上、敢えて一般的なビジネス用語を用い
させていただきます)」。昨日のメルマガでもお伝えさせていただいた内容ですが、当然なが
らこの程度の分解では現場のマネジメントにおいての活用は難しく、粗過ぎるので、より
“現場で追いかける事が出来る指標”にブレイクダウンさせることが必要となります。

●例えば、“客数”指標をもう一段階ブレイクダウンさせるならば、「客数=前月の客数+今
月の増客数-今月の失客数」と分解することが出来ます。また、“今月の増客数”を更にブ
レイクダウンさせるならば、「今月の増客数=内部(既存ご利用・ご家族etc)からの紹介客
数+外部(外ケアマネ・包括etc)からの紹介客数」に分けることも可能です。

●更に、外部からの紹介客数を考えた場合、「外部からの紹介客数=各紹介ルート毎の問い
合わせ件数×契約率」の総和、と見ることが出来る。ここまでのブレイクダウンが出来て初
めて現場での具体的なアクション仮説がイメージ出来るようになり、職員としても、“自分
の考動が数字に結びつく”ことが実感できるようになるのではないでしょうか。

●「この“売上因数分解”の話を聞いて以降、職員と共に自社なりの分解公式を考え、モニ
タリングしてきました。明らかに数値に対する意識が変わっただけでなく、“この数値を上
昇させるには、、、”という議論が出来るような空気に変質出来た事が私としては何よりも嬉
しく、ありがたいことだと思っています」そんな風にお話をされるA社長のお顔がとても
印象に残っています。

●さて、この話、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?少しでも関心をお持ち
いただけた方がいらっしゃるとするならば、是非一度、A社長と同じように“売上因数分解”
を現場の皆様と共に話し合ってみてもいいかもしれません。“千里の道も足下から”、半年
後・1年後には、今とは全く違う空気感の組織が生まれているかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は東京で、

“関東ケアビジネス研究会”

を開催します。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。